小諸市議会 > 2021-12-08 >
12月08日-04号

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  1. 小諸市議会 2021-12-08
    12月08日-04号


    取得元: 小諸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-03-28
    令和 3年 12月 定例会          令和3年12月小諸市議会定例会会議録                  第4日議事日程(第4号)                         令和3年12月8日(水曜日)日程第1 会議録署名議員の補充について日程第2 一般質問(個人質問)について     令和3年12月7日(火)の議事日程表(第3号)の残余の日程の順序により行う[13 一問一答方式] 12番 柏木今朝男議員  1.グリーン社会の実現に向けた取組について   (1) 地球温暖化対策について     ①国の地球温暖化対策計画を踏まえ、小諸市として具体的にどのように取り組んでいくか  2.安全・安心なまち小諸の実現を目指す取組について   (1) 通学路の安全確保について     ①9月中に行われた通学路合同点検の結果とその対策はどうか  3.読書環境の向上について   (1) 読書活動の推進について     ①小諸子ども読書活動推進計画の進捗状況はどうか     ②新しい生活様式において、図書館の役割やあり方をどのように考えているか[14 一問一答方式] 11番 竹内健一議員  1.犯罪の起きにくい社会づくりの推進について   (1) 地域の防犯対策について     ①市が把握している防犯カメラの設置状況はどうか     ②「令和3年度長野県警察防犯カメラ設置助成金交付事業」を周知し、全区に対し啓発活動を進めていくべきではないか     ③学校及び公共施設への設置の考え方はどうか  2.アフターコロナについて   (1) 地域雇用の創出について     ①現状と課題についてどのように捉えているか     ②雇用創出に向けた具体的事業は何か     ③新たな事業を展開していく考えはあるか  3.超高齢社会(人生100年時代)について   (1) 老老介護問題について     ①現状と課題についてどのように捉えているか     ②その課題に対しどのように対応していくか[15 一問一答方式] 18番 福島鶴子議員  1.「参加と協働のまちづくり」推進について   (1) 動物園の再整備について     ①再整備を待つ市民の期待をどう捉えているか     ②再整備スケジュールは順調に進んでいるか     ③「市民に愛される動物園」にするために考えていることはあるか     ④動物園と「市民参加」について具体的に考えていることはあるか     ⑤「小諸らしい動物園」とは具体的に、何をもって「こもろらしさ」をアピールしようとしているのか     ⑥「市民に愛される動物園」と「観光地域づくりビジョン」に基づく交流人口の増加に整合性を持たせるための努力は、どのようにどこの部署で行うのか     ⑦「懐古園一帯の中の動物園」として、連携しての魅力づくりを考えてはどうか     ⑧懐古園を含む都市公園のアウトソーシングが「戦略的で効率的な行政経営の推進」として挙げられているが、動物園のアウトソーシングについての考えも同じか     ⑨その時期と手段について現段階で考えていることはあるか[16 一括質問一括答弁方式(件名内)] 13番 神津眞美子議員  1.予算編成と優先事業について   (1) 令和4年度予算編成方針について     ①コロナ禍において、例年との違いは何か     ②困窮者に対し、どのような配慮がされたか   (2) 上水道事業について     ①令和4年度の重点事業は何か     ②スレッド式ろ過装置設置に至った経緯と今後の整備に向けての考え方はどうか     ③上水道事業の優先順位をどう考えているか   (3) 動物園整備について     ①第1期整備工事は予定どおり進んでいるか     ②開園までの課題は何か     ③第2期工事の見通しはどうか     ④2026年に迎える100周年に向けて、道筋をどう考えているか[17 一括質問一括答弁方式(件名内)] 10番 早川 聖議員  1.暮らし、事業者支援について   (1) コロナ禍における経済格差が広がる中での冬季対応について     ①原油・石油製品の高騰に伴い、生活困窮者等へ福祉灯油の対応をしてはどうか     ②原油・石油製品の高騰に伴い、教育施設・福祉施設・中小事業者等への支援等の対応をしてはどうか  2.小諸の歴史と文化を大切にした取組について   (1) 文化財等の保存と活用について     ①次世代に引き継ぐべき文化財等の保存と活用の推進をしてはどうか     ②デジタルアーカイブの取組をしてはどうか日程第3 議案の提案理由の説明について     議案第109号 令和3年度小諸市一般会計補正予算(第11号)     議案第110号 令和3年度小諸市一般会計補正予算(第12号)日程第4 議案の質疑について     議案第110号 令和3年度小諸市一般会計補正予算(第12号)日程第5 議案の付託について     令和3年12月小諸市議会定例会における付託案件一覧表(その2)による日程第6 付託案件の審査報告     1.予算決算委員長報告      議案第109号 令和3年度小諸市一般会計補正予算(第11号)     令和3年12月小諸市議会定例会における付託案件一覧表                                  (その2)委員会議案番号案件名総務文教委員会88資金積立基金条例の一部を改正する条例90小諸市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例及び小諸市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例91小諸市保育所設置条例の一部を改正する条例委員会議案番号案件名市民福祉委員会89小諸市市税条例の一部を改正する条例92小諸市国民健康保険条例の一部を改正する条例委員会議案番号案件名産業建設委員会87小諸市住宅新築資金等貸付事業特別会計条例を廃止する条例93小諸市農村資源活用交流施設条例の一部を改正する条例94小諸市市道の構造の技術的基準を定める条例の一部を改正する条例95小諸市農業集落排水事業分担金徴収条例及び小諸市農業集落排水施設条例の一部を改正する条例96送配水管更新業務(丸山配水池~坂の上配水池)変更請負契約について97小諸市旧脇本陣滞在型交流施設の指定管理者の指定について98市道路線の認定について99和解及び損害賠償の額の決定について委員会議案番号案件名予算決算委員会101令和3年度小諸市一般会計補正予算(第10号)102令和3年度小諸市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)103令和3年度小諸市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)104令和3年度小諸市介護保険事業特別会計補正予算(第2号)105令和3年度小諸市公共下水道事業会計補正予算(第1号)109令和3年度小諸市一般会計補正予算(第11号)110令和3年度小諸市一般会計補正予算(第12号)本日の会議に付した事件 日程第1から日程第6まで---------------------------------------出席議員(19名)     1番  高橋充宏議員     2番  楚山伸二議員     3番  高橋 公議員     4番  土屋利江議員     5番  掛川 剛議員     6番  小林一彦議員     7番  田邉久夫議員     8番  丸山正昭議員     9番  山浦利夫議員    10番  早川 聖議員    11番  竹内健一議員    12番  柏木今朝男議員    13番  神津眞美子議員   14番  清水喜久男議員    15番  中村憲次議員    16番  小林重太郎議員    17番  田中寿光議員    18番  福島鶴子議員    19番  相原久男議員欠席議員(0名)説明のために出席した者の職氏名 市長        小泉俊博    副市長       田中尚公 教育長       山下千鶴子   総務部長      柳澤 学 市民生活部長    平井義人    保健福祉部長    依田秀幸 産業振興部長    小田中順一   建設水道部長    山浦立男 教育次長      富岡昭吾    監査委員      丸山隆一 企画課長      山浦謙一    財政課長・施設管理室長                             土屋雅志 総務課長      大森宏之---------------------------------------事務局出席職員氏名 議会事務局長    池田 剛    議会事務局次長   小山和敏 事務主任      大池正裕    事務主任      井出由紀 △開議 午前9時00分 △開議の宣告 ○議長(清水喜久男議員)  おはようございます。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。--------------------------------------- △会議録署名議員の補充について ○議長(清水喜久男議員)  日程第1、会議録署名議員の補充についてはございません。--------------------------------------- △一般質問 ○議長(清水喜久男議員)  日程第2、一般質問に入ります。 一般質問については、残余の日程により順次行います。--------------------------------------- △柏木今朝男議員 ○議長(清水喜久男議員)  初めに、一問一答方式により、12番、柏木今朝男議員の質問を許します。 12番、柏木今朝男議員。     〔12番 柏木今朝男議員 質問席〕 ◆12番(柏木今朝男議員)  12番、柏木今朝男です。 通告順に従い、質問をさせていただきます。 件名1、グリーン社会の実現に向けた取組について。 要旨(1)地球温暖化対策について。 10月31日からイギリス・グラスゴーで行われた国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)では、地球温暖化による悪影響の回避へ、産業革命前からの平均気温の上昇を1.5度に抑えることで各国が一致しました。ただ、この目標を達成することは容易ではなく、具体的な対策と、より一層の取組強化が欠かせないことは言うまでもありません。 このCOP26を受けて、日本が取り組む課題は何か。日本は今年4月に、2050年に温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルの実現と、2030年度において温室効果ガスを2013年度比46%削減を目指すこと、さらに50%の高みに向けて挑戦を続けることを地球温暖化対策計画で表明し、10月にはこの計画の改正を閣議決定しています。 改正では具体策として、再生可能エネルギーの導入拡大や建築物の省エネ断熱化、電気自動車の普及などを掲げています。これにより、2013年度と比べた2030年度の二酸化炭素排出量について、家庭で66%、オフィスで50%、製造業で37%の削減を目指すとしています。 今回の改定で特に注目したいのは、日常生活における脱炭素化を進める方針を明確にした点です。日本の温室効果ガス排出量の約6割は、衣食住や移動に伴うエネルギー消費などの家庭関連が占めており、脱炭素社会の実現には、我々市民一人ひとりのライフスタイルの転換が欠かせません。こうした目標達成に向けた早期の対策強化が課題であり、取組を急がなければなりません。 そこで、質問事項①国の地球温暖化対策計画を踏まえ、小諸市として具体的にどのように取り組んでいくか伺います。 ○議長(清水喜久男議員)  ただいまの質問に対し答弁を求めます。 市長。 ◎市長(小泉俊博君)  お答えいたします。 本年5月の地球温暖化対策の推進に関する法律、いわゆる地球温暖化対策推進法の改正を受け、10月に閣議決定された国の地球温暖化対策計画では、2050年に実質CO2排出量ゼロとするカーボンニュートラルを基本理念に、中期の目標として、2030年には2013年比でCO2排出量を46%削減することとされております。 本市でも、昨年9月に行った気候非常事態宣言において、2050年のCO2実質排出量ゼロを目指すこととしておりまして、そのために、地球温暖化対策推進法に基づく地方公共団体実行計画である共に取り組むCO2削減計画こもろを令和4年、令和5年の2年間をかけて改正し、ゼロカーボンシティの実現に向けた具体的な目標を定め、市民・企業・行政が連携して推進するためのロードマップを示すこととなっております。 なお、現行のCO2削減計画こもろで、都市環境の整備として位置付けておりましたコンパクトシティの形成につきましては、本年10月にグランドオープンしました複合型中心拠点誘導施設「こもテラス」が完成し、公共交通機関の利用促進につきましても、こもろ愛のりくんコールセンターがオープンしたことにより、こもろ愛のりくんの利用者も着実に増加しているところでございます。 また、民間企業からのご協力により、スマートカートeggの実証実験やEVバスの運行など、自動車利用の抑制によるCO2排出量の削減の取組も行ってきたところであります。今後も、民間企業からの協力により、EバイクやEVスタンドの整備についても検討しているところでございます。 以上でございます。 ○議長(清水喜久男議員)  柏木今朝男議員、再質問はよろしいですか。 柏木今朝男議員。 ◆12番(柏木今朝男議員)  それでは、再質問をさせていただきます。 小諸市としての具体的な取組についてご答弁をいただきました。 本年5月に国会で可決成立した改正地球温暖化対策推進法では、基本理念として2050年までの脱炭素社会の実現が明記され、その実現に向けて、国民・国・地方自治体・事業者・民間の団体等が密接に連携をすることが規定をされています。 脱炭素社会の実現に向けては、長期の時間とインフラ整備、技術革新も必要とされることから、企業などが安心して投資できることや事業計画を策定できることが求められています。様々な主体が連携をし、地域が一丸となった取組を推進しなければならないと考えます。 本市では、昨年9月に小諸市気候非常事態宣言を表明し、小諸市の豊かな自然と環境を次世代に引き継ぐために、市民・事業者・行政が一丸となって、2050年の二酸化炭素排出量実質ゼロの実現に向け、地球温暖化対策に取り組み、持続可能なまちづくりを目指しますと宣言をしました。 そこで、具体的に、様々な主体とどのように連携をし、地域が一丸となった取組を推進していかれるのか、お聞きいたします。 ○議長(清水喜久男議員)  市民生活部長。 ◎市民生活部長(平井義人君)  お答えいたします。 地球温暖化対策推進法で、市町村が地方公共団体の実行計画を定めなければならないとされております。まず、そこで定めなければならないとされているものについては、CO2の削減目標、また、事務事業編と言われておりますけれども、市町村が自ら行う事務事業についての実行計画となります。 ご質問の、そのほかに努力義務とされている内容がございますけれども、これにつきましては、区域施策編と言われております。市として2050年ゼロカーボンを目指すこととしておりますけれども、そのことから、再生可能エネルギーの活用も含め、同時に改正を行う小諸市環境基本計画の見直し、これと併せまして、まずは市民・企業・行政が一体となって推進する体制づくり、これについて検討を進めてまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(清水喜久男議員)  12番、柏木今朝男議員。 ◆12番(柏木今朝男議員)  その一体となった連携、これを具体的にどのように進めていくのかということなんですけれども、具体的にはどんな形で連携をしていかれるんでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  市民生活部長。
    ◎市民生活部長(平井義人君)  先ほどの市長答弁にもありましたけれども、現在も企業からの寄附により連携しているという部分もございます。市民・企業・行政が一体となってということで、すごく幅広くなるわけですけれども、具体的なところにつきましては、これまでの例も参考にしながら、また周りの例も参考にしながら、令和4年度、令和5年度で作成することになっておりますCO2の削減計画、この計画をつくっていく中で、まずはどのようなもので進めていくかという体制づくりに力を入れてまいりたいと思っております。 ○議長(清水喜久男議員)  柏木今朝男議員。 ◆12番(柏木今朝男議員)  分かりました。 次に、具体的な再生可能エネルギーの普及促進について伺います。 2009年11月よりスタートした固定価格買取制度(FIT)における余剰電力の買取り期間は10年となっています。今後、多くの方々が順次買取り期間を終えて、次の対応を迫られることになります。今までの太陽光発電では、FITにより発電した電気の売電を目的に設置をする場合が多いと考えられていましたが、現在までに買取り価格は下落をしていて、今後は売電の目的から、蓄電池の設置により、昼間、太陽光発電でためた電気を夜間においても使用していく自家消費の方向へと、また、大きな災害時に電力会社からの電気の供給が途絶えることもあり、災害への備えとするなど、設置目的が変化をしてきており、太陽光発電とともに蓄電池の設置ニーズが高まっています。しかし、まだまだ設置に向けては、特に蓄電池が高額なため、設置をちゅうちょしている方々も多いことも事実であります。 こうしたことから、住宅用太陽光発電システムや蓄電池の設置に対して補助金制度を設け、再生可能エネルギーの普及拡大を図っていくべきと考えますが、見解を伺います。 ○議長(清水喜久男議員)  市民生活部長。 ◎市民生活部長(平井義人君)  お答えいたします。 CO2の削減ということを考えると、やはり自然エネルギーの活用、具体的には太陽光発電設備の設置というのが非常に重要な部分だと思っております。 蓄電池についてですけれども、災害時にも非常に活用できる、また、自分のところでつくった自然エネルギーをそこに蓄えて、地産地消ということで自らそれを使うという、こういうサイクルが非常に大事なものだと思います。 これから、そういう意識を皆さんに持っていただかないといけないということで、それを購入するインセンティブということも考えないといけないので、今現在、蓄電池の助成の制度というのはございませんので、これから蓄電池の助成、また電気自動車の購入に対する助成等についての検討を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(清水喜久男議員)  柏木今朝男議員。 ◆12番(柏木今朝男議員)  蓄電池、それから電気自動車の補助金制度を検討していきたいというご答弁をいただきましたけれども、早い家庭では、FITが終了して既に2年が経過をして、対応が迫られている現状がありますので、できれば来年4月から実施ができるよう、早急の検討を進めていただければと考えますが、その点いかがでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  市民生活部長。 ◎市民生活部長(平井義人君)  前向きに考えてまいりたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  柏木今朝男議員。 ◆12番(柏木今朝男議員)  早急な対応に期待をいたします。 次に、省エネルギー行動の推進についてお聞きをいたします。 共に取り組むCO2削減計画こもろ、ここには令和元年度までの事業進捗状況が市のホームページで公表されていますが、その中で省エネルギー行動の実践として、LED照明など省エネ効果の高い製品を導入することで電力消費の節減に努めますとしていますが、市内防犯灯のLED化、この普及率についてお聞きをいたします。 ○議長(清水喜久男議員)  総務部長。 ◎総務部長(柳澤学君)  お答えいたします。 市内には、10ワットから100ワットまでの防犯灯、また街路灯が約4,900灯ございます。そのうち、LEDに切り替わっている防犯灯・街路灯につきましては、1,900灯余りでございますので、市内防犯灯のLED化率は約38%という状況でございます。 以上でございます。 ○議長(清水喜久男議員)  柏木今朝男議員。 ◆12番(柏木今朝男議員)  普及率は38%ということで、これからのスピードアップが望まれるところですが、防犯灯のLED化に向けて、今後どのように取組をしていかれるのか、考え方を伺いたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  総務部長。 ◎総務部長(柳澤学君)  お答えいたします。 防犯灯のLED灯への切替えにつきましては、毎年区からの申請に基づいて、現地を確認した上で、防犯灯本体のLED灯の切替え工事を実施してまいりました。しかし、このやり方を継続していきますと、全ての防犯灯をLED灯に切り替えるために30年以上かかってしまうという計算になってまいります。このことから、来年度からは少し考え方を変えまして、設置されている白熱電球、これをLED電球へ電球だけを交換する、そういう方法で対応してまいりたいと考えております。 このやり方で、心配されておりましたけれども、特に雨については問題ないということが分かってまいりましたので、例えば、数が一番多い40ワットの白熱灯は1,500球あるわけですけれども、これをLEDに交換することで、将来的にLED化率は約70%まで上がると見込んでおります。 今後、来年度からの実施に向けまして、地域の皆さんにご理解いただく、要は区長さんを通じて説明をしてまいりたいと考えております。よろしくお願いします。 ○議長(清水喜久男議員)  柏木今朝男議員。 ◆12番(柏木今朝男議員)  私たちを取り巻く自然環境は、地球温暖化の影響と見られる異常気象により、自然災害の激甚化が著しく、事態は深刻であり、地球温暖化対策は待ったなしの課題です。今後重要なのは、気候非常事態宣言を私たち一人ひとりが実際の生活の中で具体化していかなければなりません。 脱炭素社会の実現に向けて、さらに歩みを加速していきたいことを申し上げまして、次の件名2にまいります。 件名2、安全・安心なまち小諸の実現を目指す取組について。 要旨(1)通学路の安全確保について。 この質問については、9月議会の代表質問において行いましたが、その後の経過と、時間が無く再質問ができませんでしたので、再度質問をさせていただきます。 本市では、平成24年度より通学路合同点検を実施し、PDCAサイクルにより継続的に取組を進めている旨の答弁ととともに、今年6月に起きた下校中の小学生の列にトラックが突っ込み、児童5人が死傷した事故を受けて、文部科学省から全国の通学路合同点検実施依頼により、9月中には関係機関と現地調査を実施し、対策が必要な箇所の抽出と対策内容を取りまとめて報告するとのことでした。 そこで、質問事項①9月中に行われた通学路合同点検の結果とその対策について伺います。 ○議長(清水喜久男議員)  ただいまの質問に対し答弁を求めます。 教育長。 ◎教育長(山下千鶴子君)  ただいまの質問にお答えいたします。 今年度の通学路合同点検の現地調査につきましては、9月9日、27日の2日間、小諸警察署、長野国道事務所、佐久建設事務所、市建設課、教育委員会、学校関係者で実施いたしました。現地調査後は、各機関において具体的な対応を検討していただき、その検討結果を教育委員会事務局で取りまとめ、速報として長野県教育委員会事務局へ報告を行っております。 報告の内容は、先頃マスコミ報道がございましたが、対策必要箇所が65か所、その対策の実施担当については、複数の機関での対策を実施する箇所もございますが、学校及び教育委員会が31か所、道路管理者55か所、警察9か所という状況です。 学校及び教育委員会が対策実施担当となる31か所の対策内容では、通学路の変更3か所、ボランティア等による見守り活動13か所、安全教育16か所で、そのほとんどが既に対策を講じているという状況ですが、来年度に向けて対策の実施に取り組む箇所もございます。 教育委員会では、この結果を該当校に報告し、該当校では学校ごとに設置されているPTA、自治会、見守り隊などの皆様で組織された学校安全協議会においてその結果を報告し、児童生徒への登下校指導や安全教育などの取組を進めてまいります。 道路管理者、警察で対応していただく対策箇所については、それぞれの所管する機関において、対策の実施に取り組んでいただきます。 本年6月の千葉県八街市の事故後も、全国では、子どもたちが犠牲となる交通事故が発生しております。とてもやりきれない思いでございます。今後も、平成27年度に策定した通学路の安全確保に関する取組方針に基づき、関係者が連携して通学路の安全確保を進めてまいります。 以上でございます。 ○議長(清水喜久男議員)  柏木今朝男議員。 ◆12番(柏木今朝男議員)  それでは、再質問をさせていただきます。 通学路の合同点検は、実際に通学をする児童生徒の目線で進めなければならないことは、さきの一般質問でも申し上げましたが、今回の点検の実施要綱には、在校児童から得られた情報を活用するとの文言が加わっています。また、通学路にどんな危険が潜んでいるかは、そこで暮らす人たちが最もよく知っています。 年に2回、関係者が集まって危険箇所等を協議していた小学校区安心安全協議会が、新型コロナウイルス感染拡大によって昨年から中止となっていましたが、美南ガ丘小学校区では、ようやく11月30日に開催をされました。こうした学校、PTA、区長、見守り隊など関係者からの丁寧な聞き取り調査も重要と考えます。今回の合同点検も含め、子どもたちからの情報収集や関係者からの聞き取り調査などについての所見をお聞きいたします。 ○議長(清水喜久男議員)  教育次長。 ◎教育次長(富岡昭吾君)  情報収集ということでございますけれども、学校では子どもたちが登校する際に、担任から声掛けをしたりとか、また、朝の会というのをやっておりまして、朝の会などで担任の教員から、児童生徒からの通学路の危険箇所、今日危なかったことはなかったかとかというような報告を聞くなどをしておりまして、在校児童生徒からの情報収集は日常的に行っているということでございます。 また、学校によりましては、支部の児童会からも通学路に関する意見等を集約しております。また、ご指摘の安全協議会ということでございますが、今柏木今朝男議員がおっしゃったとおり、年1回ですとか2回、協議会を開催して、通学路の危険箇所の情報共有、また対策等の検討を行っておりまして、それらを踏まえまして、学校から教育委員会に、危険箇所、改善要望等についてのご報告をいただいているという状況でございます。 以上です。 ○議長(清水喜久男議員)  柏木今朝男議員。 ◆12番(柏木今朝男議員)  分かりました。 先ほどの教育長からの答弁では、対策必要箇所が65か所で、そのうち、対策実施担当別には、学校・教育委員会が31か所で、これはほとんどが既に対策を講じているというご答弁でしたが、道路管理者が実施担当箇所、これが55か所ということなんですけれども、そのうち、市の関係についての箇所数と対策状況をお聞きいたします。 ○議長(清水喜久男議員)  建設水道部長。 ◎建設水道部長(山浦立男君)  お答えいたします。 対策必要箇所の道路管理者55か所のうち、小諸市の箇所につきましては44か所ということになります。これは全てハード対策によるものとなります。 対策方法につきましては、歩道の設置・拡幅に係わるもの、警戒標識・道路標示等の設置に係わるもの、路側帯・交差点等のカラー舗装化に係わるもの、草刈り・除草に係わるものなどが、主なものとして挙げられております。これらの箇所につきましては、今年度より、実施が可能な箇所から対応しているところでございます。また、用地買収や物件補償等を伴わない補修や交差点のカラー舗装、路面標示などの即効性の高い対策については、令和4年度末までに完了できるように進めてまいるということでございます。 歩道の設置等で用地買収や物件補償等が伴う場合や事業費が大きいものについては、複数年にわたり対応するものであります。対策が完了するまで時間を要する場合については、応急的にグリーンベルトの設置やラバーポール等の設置によって、児童の安全確保に努めてまいりたいと考えております。 また、国や県の道路施設についても、情報を共有しながら、早期に対応が行われるように連携してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(清水喜久男議員)  柏木今朝男議員。 ◆12番(柏木今朝男議員)  市の関係では44か所あるということで、対策を講じていかなければならない箇所というのは大変多いわけですが、危険性などを十分考慮いただいて、優先順位から早期に安全確保が図られることに期待をさせていただきます。 それでは、件名3にまいります。読書環境の向上について。 要旨(1)読書活動の推進について。 近年では、ICTの急速な進化や生活環境の変化に伴い、子どもたちの読書離れ、活字離れの傾向が見られ、読解力やコミュニケーション能力の低下につながっているのではないかと懸念をされています。読書は感性を磨き、想像力を養い、心を耕すとも言われ、子どもたちが人生を豊かなものにするために必要不可欠と考えます。 本市では、小諸市子ども読書活動推進計画を策定し、子どもの読書活動の推進に関する施策の方向性や具体的な取組、数値目標などが定められています。 そこで、質問事項①小諸市子ども読書活動推進計画の進捗状況はどうか伺います。 ○議長(清水喜久男議員)  答弁を求めます。 教育長。 ◎教育長(山下千鶴子君)  ただいまのご質問にお答えいたします。 令和2年3月に策定しました第4次小諸市子ども読書活動推進計画は「小諸の子どもへ“読書はたのしい”を」を目指す姿とし、計画期間を市の基本計画に合わせて令和2年度から令和5年度としております。 計画の進捗状況ですが、計画初年度の令和2年度は、想定していなかった新型コロナウイルス感染症拡大の影響により各推進主体の取組が制限され、計画に基づいた活動の実施が非常に困難な状況でありました。このため、令和2年度の進捗状況につきましては、成果指標として令和5年度に設定している数値目標を大幅に下回った結果となっております。 現在はコロナウイルスの感染状況が落ち着いた状況となっていることから、各推進主体が計画に沿った取組を再開しております。主な取組としましては、幼稚園や保育園では、集団で聞く楽しさを味わう中で「聴く」ことの基盤が培われるよう、絵本や紙芝居などの読み聞かせを積極的に実施しております。 小学校、中学校では、司書教諭と学校司書、学校図書館事務を担ってくださっている方ですが、協働して、一人ひとりの子どもたちの興味・関心に沿った本を紹介できるように研修等を通して広い見識と深い理解に努め、子どもたちの読書の成長を支援するために段階的な本との出会いを後押ししております。 小学校、中学校、また高等学校も含めて、実用書等、読書の幅広い利用を促し、ふだんの生活における個々のスキルアップに役立つ読書活動も支援しております。養護学校では、特性や個性に合わせて様々なツールを使い、子どもたち一人ひとりの読書活動を支えております。 また、地域におきましては、読み聞かせボランティアが読み聞かせの講習会等に積極的に参加し、子どもたちにお話を届ける役割を担うためのスキルアップに努めております。 市立小諸図書館では、子どもたちが自主的に読書を楽しみ、その先に「豊かな心」「自ら考え、行動できる力」が自然と育まれるよう読書環境を整備し、「場」「人」「機会」で支援しております。 以上でございます。 ○議長(清水喜久男議員)  柏木今朝男議員。 ◆12番(柏木今朝男議員)  小諸市子ども読書活動推進計画、この具体的な取組の中に、学校図書館の蔵書の充実に努めますとありましたが、各学校の図書館蔵書の充実度について、どのように評価をされているか伺います。 ○議長(清水喜久男議員)  教育次長。 ◎教育次長(富岡昭吾君)  学校図書館の蔵書の充実度というご質問でありますけれども、毎年各学校から、予算の編成時期に合わせて要望をお聞きしまして、予算の範囲内、これ、全部の学校で約400万円ほど予算を取りまして、図書の購入費など配当をそれぞれの学校にして、それぞれの学校で蔵書の購入を進めております。 なお、令和2年度につきましては、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金事業を活用しまして、例年の予算のほかに図書館パワーアップ事業ということで、約270万円ほどを学校図書館の図書購入費に充てて蔵書の充実を図り、令和2年度につきましては、例年よりも大分充実が図られたと考えております。 以上でございます。 ○議長(清水喜久男議員)  柏木今朝男議員。 ◆12番(柏木今朝男議員)  蔵書の充実度ということで、予算の範囲内で、もちろん予算があってのことですので、予算が優先されるということは分かるんですけれども、充実度をしっかり図るには、子どもたちに例えばアンケートを実施するとか、子どもたちが何を望んでいるのかということも調査をしていく必要性があるのではないかなと思いますが、この点いかがでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  教育次長。 ◎教育次長(富岡昭吾君)  今、ご提案いただきました子どもたちにアンケートをということで、確かに必要なことかなと思います。また、それぞれの学校に司書教諭がいますので、司書教諭とも相談をして、そんなことも考えていければなと思います。 また、蔵書の充実度ということでいいますと、一応各学校と、あと市の図書館がオンラインでつながっておりまして、学校にない本が市立図書館にあれば、そちらを借りていただけるというようなことで、そんな工夫もしているところでございますが、よろしくお願いいたします。 ○議長(清水喜久男議員)  柏木今朝男議員。 ◆12番(柏木今朝男議員)  分かりました。 それでは、同じく計画の具体的な取組の中に、学校司書は一人ひとりの子どもたちの心に寄り添った本を紹介できるように、研修等を通して広い見識と深い理解に努めますとありましたが、先ほど教育長答弁でも少し触れていましたが、学校司書の各学校への配置状況と主な役割について伺います。 ○議長(清水喜久男議員)  教育次長。 ◎教育次長(富岡昭吾君)  小中学校の図書館の体制でございますけれども、先ほどの教育長の答弁と少し重なりますが、各小中学校に県費で司書教諭という職員が配置をされております。また、それぞれの、これは市費になるんですけれども、市費で各学校に1名ずつ、学校図書館事務を担う会計年度任用職員を配置しているところでございます。 主な業務内容につきましては、会計年度任用職員については、司書教諭の補助ということで、図書館システムの管理とか図書の貸出しや購入、また蔵書の点検、読み聞かせ、授業や児童会・生徒会活動への参加などで、子どもたち自身がお互いに情報交換をしたり、読書活動が自然と活性化が促されるように、日常的に子どもたちの支援をしているというところでございます。 以上でございます。 ○議長(清水喜久男議員)  柏木今朝男議員。 ◆12番(柏木今朝男議員)  配置については、県また市の対応として充実をしていると、2名体制ですかね、ということでしていることで理解をしました。また、役割についても理解をさせていただきました。 読書は、小諸市の将来を担う子どもたちの豊かな人間性を育むことができると確信をしています。今後とものさらなる読書活動の推進をお願いいたします。 続きまして、新しい生活様式における図書館の在り方について伺います。 新型コロナウイルス感染症の拡大で、人の集まる図書館は一時休館を余儀なくされました。図書館は不特定多数の皆さんが利用する施設であり、改めて、年齢・性別を問わない居場所であったと気付いた人は多かったのではないかと思います。図書館は、どんな人にも無償で情報を提供する知のインフラであり、コミュニティの拠点でもあると考えます。 そこで、質問事項②新しい生活様式において、図書館の役割やあり方をどのように考えているか伺います。 ○議長(清水喜久男議員)  教育長。 ◎教育長(山下千鶴子君)  ただいまのご質問にお答えいたします。 図書館法第2条では、図書館は図書等の必要な資料を収集・整理・保存し、一般公衆の利用に供し、その教養、調査研究、レクリエーション等に資することを目的とする施設とされております。また、第3条では、これらを実現するための具体的な図書館奉仕の内容が定められているところです。これらの基本的な役割や在り方につきましては、新しい生活様式においても変わらないものと考えております。 一方で、図書館で行われているサービスの内容は、時代とともに変化しております。以前の図書館は本を借りるところから、現在は地域の課題解決や調査研究も支援できるところを目指して、サービスや運営を積極的に行ってきております。 新しい生活様式への市立小諸図書館の対応としましては、今年度、新型コロナウイルスによる感染者が多く確認され、長野県が命と暮らしを救う集中対策期間と定めた期間中は、県立長野図書館の対応を参考に、他の公共施設が閉館する中で、できる限り開館する方向で対応いたしました。 具体的には、本の貸出し・返却のみ利用可とし、閉館時間を午後8時から午後6時に繰り上げました。また、滞在時間は30分以内で、閲覧席の利用は不可とし、図書館利用を制限する代わりに、貸出冊数は20冊、貸出期間は3週間まで可としました。 これらの取組等により、コロナ禍で外出を自粛する中において、今年度の図書館利用者数は、閲覧席の利用制限等によりコロナ禍前の令和元年度と比べると減少はしているものの、本の貸出冊数は、ほぼ令和元年度と同様の数値で推移しております。 市立小諸図書館では、コロナ禍を読書をする絶好の機会と捉え、図書館を利用している皆さんは今まで以上に、また、今まで図書館に来たことが無い皆さんにも図書館に足を運んでもらえるよう、蔵書を充実させるほか、利用者の利便性を高めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(清水喜久男議員)  柏木今朝男議員。 ◆12番(柏木今朝男議員)  役割、在り方についても理解をさせていただきました。また、様々な工夫によって、新しい生活様式に対応できる対応を非常にご苦労されてやってきたんだなということを感じました。 コロナ禍において、安心して本を借りられる環境の整備というのは重要ですが、図書除菌機についてお聞きをいたします。 近年、特にここ1年、図書除菌機を導入している図書館が増えています。図書除菌機は、電子レンジのような機器に本を開いた状態でセットしてスイッチを入れ、30秒から1分間、紫外線を照射して除菌し、消臭抗菌剤で不快な臭いも除去できるというものです。 殺菌の効果や資料の保存性、また高額な機械ということで、その導入については賛否はあるようですが、借りた本を除菌することができれば、今や新しい生活様式の下、利用者の安心につながります。本市においての図書除菌機導入についてのご所見を伺います。 ○議長(清水喜久男議員)  教育次長。 ◎教育次長(富岡昭吾君)  図書除菌機の導入ということでございまして、おっしゃいますように、一般的には紫外線によりまして、細菌ですとかウイルスに対しても、殺菌また不活性化の効果があるということで、私どもも承知をしております。 ただ、図書館の書籍・資料への紫外線の照射ということに対しては、あまり推奨はされていないという状況でございます。その理由につきましては、紙の劣化などの悪影響があるということで、もともと紫外線は、ちょっと紙にとってはあまりよくないというか、大敵であるというようなことで、日本図書館協会というところでは、図書資料を介した新型コロナウイルス感染を防ぐ最も効果的な対策としましては、資料の利用前後の手洗い、あと手指の消毒、また、利用された書籍・資料を一定時間隔離をするということが推奨されておりまして、現在、本市の図書館におきましても、消毒の上、事務室の中で24時間置いてから、また書棚に戻すという対応をしているところでございます。 以上です。 ○議長(清水喜久男議員)  柏木今朝男議員。 ◆12番(柏木今朝男議員)  図書除菌機は、あまり推奨していないというお話でありました。図書館をより安心して気持ちよく利用していただくために、今後もいろんなことに対して、費用対効果というものを見極めながら、対策を進めていただきますようお願いをいたします。 次に、電子図書館サービスについて伺います。 電子図書館サービスは、電子書籍の貸出し・返却をオンラインで行うため、図書館を訪れる必要が無く、新たな生活様式を踏まえた住民サービスとして注目が集まっています。また、電子書籍の特徴的な機能である文字の縮小拡大や自動読み上げ機能などがあり、高齢者や障がい者へのサービスに資する側面もあります。 図書館へ行くことをちゅうちょしている方への対応のほか、来館時間の確保が難しい子育て世代への支援、読書離れが進む中高生の読書活動への入口や、障がいがある方などが読書に親しむことができる環境づくりなど、様々な効果により、幅広い方々への読書活動の推進につながるものと考えます。 電子書籍サービスを導入している公共図書館は、昨年7月の時点で100自治体であったものが、本年10月には258の自治体へと短期間で実に2.5倍強に増えており、さらに、現在の長引くコロナ禍を受けて、新たに準備を進めている自治体もあるとのことです。 今やコロナ禍の中で、私たちを取り巻く環境も大きく変化をしており、市内小中学校の児童生徒にタブレット端末が支給される時代となりました。これを契機に、誰もが安心できる電子図書館サービスの導入を検討すべきときと考えますが、見解を伺います。 ○議長(清水喜久男議員)  教育次長。 ◎教育次長(富岡昭吾君)  電子図書館ということで、本市におきましても検討しているところでございまして、ご指摘のとおり、新たな生活様式、また幅広い年代層へのご利用というようなことで、大変有効であると考えております。 本市における状況でございますが、県と市町村による協働電子図書館(仮称)ですが、協働構築研究ワーキンググループというのがございまして、現在本市も、このワーキンググループに参加をしている状況でございます。このワーキンググループとしては、令和4年度、令和5年度、来年度、再来年度を試行期間としまして、令和6年度から本格稼働を目指すということで合意がされておりますので、本市につきましても、この日程に沿って進めていきたいと考えております。 ○議長(清水喜久男議員)  柏木今朝男議員。 ◆12番(柏木今朝男議員)  今、試行をしているということですので、期待をさせていただきます。 図書館は高度化・多様化する市民の学習ニーズに対応するため、生涯学習の拠点施設として、市民の居場所として、様々な年齢層に対応した幅広い資料や情報の提供が求められています。昨今のコロナ禍において、安心して本を借りられる環境整備は重要であり、電子図書館サービスは、これからの新しい生活様式に対応した有用なサービスであります。 これからも多くの方々に愛される図書館運営を進めていただきますようお願いをいたしまして、私の一般質問を終わります。 ○議長(清水喜久男議員)  以上で12番、柏木今朝男議員の質問を終わります。 お諮りいたします。 この際、議事の都合により暫時休憩したいと思いますが、これにご異議ございませんか。     〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(清水喜久男議員)  異議なしと認めます。よって、この際、暫時休憩といたします。 再開時刻は午前10時ちょうどといたします。 △休憩 午前9時50分 △再開 午前10時00分 ○議長(清水喜久男議員)  休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △竹内健一議員 ○議長(清水喜久男議員)  次に、一問一答方式により、11番、竹内健一議員の質問を許します。 11番、竹内健一議員。     〔11番 竹内健一議員 質問席〕 ◆11番(竹内健一議員)  11番、竹内健一です。 議長のお許しを受けましたので、通行順に従い順次質問いたします。 件名1、犯罪の起きにくい社会づくりの推進について。 要旨(1)地域の防犯対策について。 全国で多くの犯罪が連日報道されており、多発しているこの状況下において、犯罪解決に大きな役割を担っているのが防犯カメラであります。犯人検挙、そして犯罪抑止力につながり、市民が安心・安全に暮らしていくことにつながる要でもあります。一方、個人情報保護との兼ね合いもあり、カメラ設置にちゅうちょし、普及していない現状もあります。 そこで、小諸市の現況をお聞きします。 質問事項①市が把握している防犯カメラの設置状況はどうか、お尋ねします。 ○議長(清水喜久男議員)  答弁願います。 市長。 ◎市長(小泉俊博君)  お答えいたします。 防犯カメラは、特定の場所に継続して設置をしまして、道路、公園など不特定多数の方が利用する場所を撮影するほか、施設、店舗、工場など、ごみの不法投棄、また、公民館駐車場などへの無断駐車、敷地内を抜け道として使われないようにするなどといった施設管理目的のもの、また、交通事故防止を目的として設置したものなどがございます。 最近は、全国的に凶悪事件が相次ぎ、住民の安心・安全な生活が脅かされる事態となっており、安全・安心な社会の形成に向けて、防犯カメラの役割は大きくなっております。また、住民の皆様の身近に起きる犯罪、住宅を対象とした侵入窃盗、また、車上狙いなどや住民の皆様が不安に感じる事案、例えば子ども・女性に対する声掛け事案などの発生を抑止する目的で設置されている街頭防犯カメラが犯罪捜査に利用され、一定の効果を上げております。 議員ご質問の市が把握している防犯カメラの設置状況でございますが、施設管理などを目的に市が主体で設置している防犯カメラは、不法投棄抑止のための監視カメラがあるほか、市役所庁舎周辺に設置しているという状況でございます。 また、不特定多数の方が利用する場所を撮影している防犯カメラは、相生町の東西自由通路の階段に設置しておりますが、商店街などの街頭に設置する防犯カメラにつきましては、設置主体・費用等を含め、地域の皆様と十分話し合いながら進めていく必要があると考えているところであります。 以上でございます。 ○議長(清水喜久男議員)  11番、竹内健一議員。 ◆11番(竹内健一議員)  今、市長から小諸市内の状況を説明いただきました。東西自由通路等々、また市役所周辺ですかね、あと区のほうで、町なかにもそういう問合せがあると。 設置場所については、ある程度確認しましたが、小諸市のみに限らず、小諸市の現在の規模で、個数等々について、市はどのように認識しているのかお尋ねします。 ○議長(清水喜久男議員)  総務部長。 ◎総務部長(柳澤学君)  お答えをいたします。 市の公共施設への設置については、市が施設管理者として付けるべきかどうか、そういった判断の下で設置をしておりまして、現時点では、必要最低限の箇所には設置をされているんではないかと考えております。 また、一方で、街頭への設置については、そこに防犯カメラが本当に必要なのかどうか、あるいは地域の皆さんが希望するのかしないのかという、そういった議論がやはり進んでいない状況で、今あるのではないかなと思います。 したがいまして、現在、数が充足しているのかしていないのかという、そういった評価については、現段階では、評価する以前の段階ではないかなと考えてございます。 以上でございます。 ○議長(清水喜久男議員)  竹内健一議員。 ◆11番(竹内健一議員)  今、総務部長の答弁のとおり、まだまだ防犯カメラへの理解力といいますか、当然、地域住民の皆さんの合意というか、プライバシーの保護の観点からも、先ほど申し上げましたとおり、ちゅうちょしているそれぞれの区とかあると思います。 今後も、まだその辺の段階に至っていないという市の考え方でありますが、今後、市民の安心・安全の一つの手法としたカメラというのが、大いに犯罪の抑止力につながっていることは否めませんので、また調査をお願いしたいと思います。 それでは、次の質問に移ります。 長野県警は県内各自治体組織に対して、小諸市の場合は市内それぞれの区に該当しますが、防犯カメラ設置に対しての補助事業を行っております。条件としては、カメラ購入費と設置工事費の経費の2分の1以内を助成し、1団体、小諸市でいえば1つの区に該当しますが、上限25万円ということであります。ただし、今年度の助成期間は、今年の5月から開始していましたが、実は12月28日で助成期間が終了するということで、現時点でもう一月を切っております。 また、今年度の予算が終了次第、県警とすれば、申請を打ち切るということであります。せっかくの助成事業ですので、各区への早期の周知が必要と考えます。対応についてお尋ねしたいと思います。 質問事項②「令和3年度長野県警察防犯カメラ設置助成金交付事業」を周知し、全区に対し啓発活動を進めていくべきではないか、お尋ねします。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  竹内健一議員に説明もいただきましたが、長野県警察街頭防犯カメラ設置促進事業につきましては、地域の防犯意識の高揚及び自主防犯活動の活性化を図り、犯罪の起きにくい社会づくりを推進するために、地域の防犯活動に取り組もうとする地域住民により構成される自治組織、組合または団体及び市町村を対象に、新たに設置する防犯カメラの初期費用について費用の一部を助成するというもので、自治組織等の場合は、補助対象経費の2分の1以内、補助金の額の上限は、1団体につき25万円ということでございます。 市の対応状況でございますが、この助成が始まった平成29年度以降、防犯カメラ設置についての相談があった行政区に対しては、この助成事業の紹介をしてきておりますが、全区に対しての周知はしていないことから、年度当初に、安全・安心な地域づくりに対する支援内容を掲載した文書を全区長に配布しておりますので、令和4年度も引き続き、この助成事業が継続された場合には、事業の内容を加え紹介し、全区に対し啓発活動を進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(清水喜久男議員)  竹内健一議員。 ◆11番(竹内健一議員)  今、市長から、ある行政区からは問合せが数件あったということであります。 この申請手順としては、今月の28日までに、もし設置する場合、申請書を提出しまして、来年の1月末までに工事を完了させて、2月にその実績の報告書を警察署へ提出すればよしという手順となっております。今、町なかの区とか、問合せの行政区があったということでありますので、また、重ねた対応をお願いしたいと思います。 県警の生活安全企画課は今年度の予算の現状、予算が終了するとこの事業は終わりということでありますので、予算の現状を確認していただいて、68区の区長に対し、期限が切れる直前ですので、早急に案内通知を出すことは可能でありますでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  総務部長。 ◎総務部長(柳澤学君)  お答えをいたします。 基本的に、先ほどもありましたけれども、街頭の防犯カメラの設置管理の主体については、現時点では区や商店街などの地域コミュニティだと考えております。なかなか自己負担もあって、ハードルも高いところもあるのでありますけれども、先ほどお答えしましたように、防犯カメラについての議論を地域でも進めてほしいという、そういった意味も込めまして、補助金の案内について、早急に各区にお知らせをしたいと考えていますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(清水喜久男議員)  竹内健一議員。 ◆11番(竹内健一議員)  設置するしないは、区の判断に委ねることになります。この県警の助成事業は、小諸市の財源は一銭もかかりませんし、区の負担も半額で済むということであります。防犯カメラ設置の絶好のタイミングですので、今、総務部長から、通知の周知についてはありがたい答弁をいただきましたので、よろしく啓発のほどをお願いしたいと思います。 それでは、次の質問③に移ります。 学校を含め公共施設での対応ですが、こちらの状況においても、昨今、校内において痛ましい殺傷事件が起きており、保護者や地域住民等に対し不安が懸念されます。 そこで、質問事項③学校及び公共施設への設置の考え方はどうか、お尋ねします。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  お答えいたします。 最初に、学校への防犯カメラの設置につきましては、教育的配慮また学校運営などに深く係わるものであり、プライバシー保護の観点からも課題が多いことから、学校とも相談し、慎重に検討したいと思っております。 次に、公共施設の防犯カメラの設置につきましては、施設の適正管理、事故の防止及び犯罪の抑止を目的として、小諸市防犯カメラの設置及び運用に関する規則に沿って進めていかなければならないと考えておりますが、各施設の状況を判断し、必要に応じて対応してまいります。 以上でございます。 ○議長(清水喜久男議員)  竹内健一議員。 ◆11番(竹内健一議員)  学校については慎重に検討されると、公共施設については規則に沿った対応をしていくと。 一番懸念するのは、個人情報、プライバシー保護からの観点であります。モニター等々に映っている方々の保護は、当然保護されるべきでありまして、ビデオを解析するときは、警察等の関係者しか見ることもできませんし、その手順についても、近隣の地域住民、そしてPTA等々の保護者等々にしっかり丁寧な説明をしておけば、個人情報等々の懸念は解消するのかななんて考えます。 プライバシー保護の観点からは、市としてはどのように捉えているのかお尋ねします。 ○議長(清水喜久男議員)  総務部長。 ◎総務部長(柳澤学君)  竹内健一議員からも今ありましたように、常に監視をしているという、そういう状況ではなくて、何かあったときに再生をするという利用の仕方が主でありますし、全国を見ても既に多くの防犯カメラが設置されている、こういった事例を見ますと、プライバシー保護の観点では、特に何か大きな問題は無いのではないかと考えております。 しかしながら、一番大切なのは、市がどのように考えているかというよりも、住民の皆さんがどうかということかと考えております。それについては、設置の主体の地域の皆さんとよく相談して、やはり納得と理解を得た上で設置する、そのことが一番重要ではないかなと考えております。 以上でございます。 ○議長(清水喜久男議員)  竹内健一議員。 ◆11番(竹内健一議員)  総務部長のおっしゃるとおりで、例えば今回、28日までに市で、こういう事業があるということで県警のこの事業を通知していただいても、当然区は、その通知をもってすぐに設置できるなんて、とても考えられません。これが令和4年に、この県警の事業がまた継続されることを私は願っているんですが、当然そこで区民の、私、今、加増区に住んでおりますが、例えば加増区を例にすると、加増区の三役の皆さんがまず相談して、その後、総会等々でこういう、例えば加増区の公民館の前に防犯抑止のために、犯罪抑止のために設置しよう、そういう区民の合意形成が図れなければ、到達できないことは十分承知しています。きっかけとして、今回これを取り上げたということでご承知おきください。 それでは、学校への防犯カメラ、先ほど市長からもコメントございましたが、設置については、教育委員会ではどのように捉えているのかお尋ねします。 ○議長(清水喜久男議員)  教育長。 ◎教育長(山下千鶴子君)  お答えいたします。 おっしゃるとおり、安心・安全な日々を過ごすというためには、様々な方法で行えることが最もよいと思ってはおります。しかし、現在のところ、特に要望もございません。したがって、全校に設置等々は予定しておりません。ですが、必要に応じて、学校ごと協議・検討は必要と思っております。 ○議長(清水喜久男議員)  竹内健一議員。 ◆11番(竹内健一議員)  結構、他市・他県では、事件・事故があった後、慌てて設置というか、後手になってしまって、捜査の解決に結びつかない事例もございます。 あと、登下校時においても通学路で、今不審者情報も、それは各学校でオクレンジャーを使って、保護者また地域の住民に配信をし、注意を促しております。メールでの注意喚起はとても大切ではありますが、当然不審者検挙には、メール配信では結びついていかないのかなと。やはり通学路にも、一定量といいますか、ある程度、防犯カメラの設置の検討も、通学路にも必要ではないかななんていうことも考えております。その辺、検討できませんでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  総務部長。 ◎総務部長(柳澤学君)  先ほどのお答えと、ちょっと重複することとなりますけれども、まず、そういったことを希望しているのか、していないのか、あるいは必要なのか、必要でないのかという、そういったことをよく踏まえた上で、学校また保護者、地域の皆さんがよく相談して、納得と理解を得た上で設置をする、それが大切ではないかと考えております。よろしくお願いいたします。 ○議長(清水喜久男議員)  竹内健一議員。 ◆11番(竹内健一議員)  市長、今回、防犯カメラについて質問しましたが、私の目的は犯罪が起きにくい社会の形成であります。市民がこの地をついの住みかとして、生涯において安全・安心に暮らしていける、ほかにも防犯カメラに限らず、よい施策はあると思いますが、また市長、違った角度で調査していただいて、よりよい、小諸市を安心・安全、住んでいても大丈夫な市なんだよということをPRするために調査していただきたいんですが、その点いかがでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。
    ◎市長(小泉俊博君)  以前であれば、防犯カメラがないことが安心・安全のまちであったんですが、先ほども竹内健一議員がおっしゃったように、今日本全国で、凶悪犯罪があったり、犯罪を未然に防止するという立場で、全国各地に防犯カメラが設置されて、それをいかに、プライバシー保護もありますし、運用の仕方というか、利用の仕方をどのように考えているか、また地元合意をどのように取っていくか、そこら辺が重要だと思います。 そういう意味でのフェーズが変わってきているという中では、やはり小諸市の安心・安全をつくっていくためにも、防犯カメラ、県警のものもそうですが、ほかにもちょっと検討してまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(清水喜久男議員)  竹内健一議員。 ◆11番(竹内健一議員)  今、市長から、調査していただけるという前向きのご回答をいただきましたので、ぜひともよろしくお願いいたします。 それでは、件名2、アフターコロナについてでございます。 厚生労働省では、11月30日付の10月の有効求人倍率を1.15倍、新規求人が昨年の同月プラス8.7%で、7か月連続上回っているということであります。一方、2年前のコロナ禍の前の10月比ではマイナス16.6%と、感染拡大前の数字には回復しておりません。求人で申し上げますが、製造・通信情報業などは、一部の業種では持ち直しの兆しは見られますが、感染拡大が懸念される中、先行き不透明で、今後の動向を注視していく必要があると思います。 そこで、コロナと共存しながらの生活が、いましばらく続いた後に訪れるアフターコロナの時代について質問をいたします。 要旨(1)地域雇用の創出についてでありますが、自治体の必要な取組として、コロナ禍前から社会全体として、働き方改革の推進が課題となっておりましたが、思うように進まない現状もありまして、しかしながら、皮肉なことにコロナ禍において、やむにやまれず加速することになったという側面もあります。 今後、地方での雇用機会の確保には、テレワークやリモートワークの推進が不可欠となり、ワーケーション誘致対策が効果的と考えます。また、今後、観光分野でのリベンジ需要から来る雇用確保へのジレンマ、不安を抱える事業者に対し、自治体が何ができるのか、課題のひとつであると捉えております。 コロナ禍において、国は雇用維持対策として、雇用調整助成金支援額は総額4兆円を超え、雇用の流動性は抑えられましたが、地元企業と連携した対策を打ち出すことが自治体に求められているのではないかと思います。 そこで、質問事項①現状と課題についてどのように捉えているのか、お尋ねします。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  地域雇用の創出というのは、住民の生活基盤の形成であったり、また自治体財政強化につながることなど、様々な経済効果が見込まれます。 このため、昨年策定しました第11次基本計画において、雇用創出につながる積極的な企業誘致や、また事業者支援、起業家の育成などを最重要の施策と位置付け、できる限り多くの経済活動を地域に定着させることを目指して、現在取り組んでいるところでございます。 その成果として、無添加化粧品の工場であったり、ウイスキー蒸留所などの工場立地、それから、IT企業や空き店舗再生を手掛ける企業のサテライトオフィスの進出、さらに、民間企業が運営するシェアオフィスの開設などが決まってまいりました。さらには、コンパクトシティのハード整備完了と前後して、店舗誘致を強化した結果、集客力のある店舗の出店が相次ぐなど、市街地への民間投資が進み、今後も出店が続く見込みです。 このような状況は、雇用の創出効果にとどまらず、市全体のまちづくりとしても、大変よい方向に進んでいると考えております。コロナ禍による地方移転の高まりなど、投資先として地方が注目されたこと、そのタイミングで私たちのコンパクトシティの整備が完了したことなどが重なり、得られた成果として捉えております。 こういった成果が表れている一方で、課題としましては、企業誘致の商品として自己所有地が無く競争力が不足していること、また、市街地の空き物件について、老朽化や構造的な問題から事業者とのマッチングが難しいことなどが挙げられております。 以上でございます。 ○議長(清水喜久男議員)  竹内健一議員。 ◆11番(竹内健一議員)  今、東京一極集中から地方への人口動向として、ある調査によると、令和2年10月から今年の2月まで4か月間で連続、地方への人口の流出が出ており、この間、人材確保においてはチャンスなのではないかなと思っています。 今まで事業計画に沿ってやっているんですが、雇用創出のため、市として、どのような地元企業や事業者支援をしてきたのか質問いたします。 ○議長(清水喜久男議員)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(小田中順一君)  地元企業への支援ということでございますが、商工観光課におきまして、日常的に企業訪問などを通じて情報を得ておりまして、経営の状況ですとか、事業展開としてどのようなニーズがあるのか、また課題等があるのかなど、地元企業の動向の把握に努めておりまして、その際に補助金制度の案内ですとか、また、企業活動に有効な、こういった情報提供などを行って支援をしているところでございます。 ○議長(清水喜久男議員)  竹内健一議員。 ◆11番(竹内健一議員)  今、補助金等々の支援もしてきたと。今後も、小諸市内における既存企業への事業拡大支援は、引き続き継続していく計画でありますか。 ○議長(清水喜久男議員)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(小田中順一君)  既存企業の事業拡大は、雇用創出にもつながる大事な取組と捉えておりまして、これまでも工場の増築ですとか、新たな生産設備の導入をはじめとして、事業拡大の主なメニューといたしましては、例えば販路拡大の促進ですとか異業種へのチャレンジ、人材育成、特許の取得、産学官の共同開発に対する支援、新商品の開発支援というような助成制度のメニューを設けておりまして、そういった支援につきましては今後も継続をするとともに、企業のニーズの把握に努めまして、有効な支援の検討というのを常に進めてまいりたいと考えております。 ○議長(清水喜久男議員)  竹内健一議員。 ◆11番(竹内健一議員)  今、産業振興部長から、様々なメニューをご紹介いただきました。ぜひとも市のこうした助成事業は、各企業、そして事業所においては、雇用創出に大きく役立っていると思います。 また、小諸商工会議所のほうで、企業そして事業所に定期的に、雇用創出だけにとどまらず、アンケート調査を定期的に行っております。ぜひともまた、担当課で会議所と連携をさらに深めて、支援制度の周知をお願いしたいと思いますが、その辺いかがでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(小田中順一君)  企業に対する融資制度も含めまして、そういった企業の支援につきましては商工会議所と連携しておりますので、そういったアンケート調査も参考にさせていただいて、支援を進めたいと考えております。 ○議長(清水喜久男議員)  竹内健一議員。 ◆11番(竹内健一議員)  そうですね、せっかく定期的に、会議所はそういうアンケートを取っていますので、いい分析も出ていると思いますので、ぜひその情報を共有していただければと思います。 次に、質問事項②雇用創出に向けた具体的事業は何か、お尋ねいたします。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  先ほど答弁もいたしましたとおり、雇用創出するために必要な取組というのは、企業誘致や店舗誘致のほかに、起業家や、また創業者の育成により新たな経済の担い手をつくっていく、そういうことが重要かと思っております。さらに、既存企業を支援して、事業拡張などにつなげていくということも必要だと思っています。 新型コロナウイルスの影響を受けて、状況は様々に変化する中でありますけれども、これらを強く意識することによって事業を進めているところであります。その結果、先ほど申し上げたような結果も表れて、課題もはっきりしてまいりましたので、その課題に対して具体的に取り組むこととしております。 昨日、山浦利夫議員の一般質問でも申し上げたとおり、まずは企業誘致の競争力を高めるため、新たな工業団地の早期整備をしていきたいと考えております。そして、店舗誘致に関しましては、精力的に活動する民間の地域コミュニティとの連携強化であったり、また、マッチングの可能性を広げるための補助金、交付金の活用を進めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(清水喜久男議員)  竹内健一議員。 ◆11番(竹内健一議員)  企業誘致等々、また創業者の担い手の確保、具体的に様々な事業を支援しているということが了解できました。 今年度始めています、駅前で展開している、まだ数か月しかたっておりませんけれども、サテライトオフィスの現在の状況を教えてください。 ○議長(清水喜久男議員)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(小田中順一君)  IT企業の集積を図るという目的で取り組んでおりますIT人材養成事業でございますが、それにつきまして、本年7月からサテライトオフィスという形で、ITの人材育成の養成スクールを開講いたしまして、来年3月までの間、エンジニアとしての知識を身に付ける事業を実施しております。 受講生につきましては、高校生を含む20名、内訳でございますが、年齢は下は15歳から上は44歳まで、平均年齢は28歳ということで、高校生が6名おります。そういった若い皆さん、将来エンジニアとして就業する意欲を持つ皆さんの育成ですとか、ITの知識や経験を持ちながらも育児や介護のために休職や在宅ワークとせざるを得ない方のキャリア形成というのを支援することによりまして、IT人材を確保し、地方への移転に適しているIT企業等の集積、企業誘致等にもつなげていきたいと考えているところでございます。 ○議長(清水喜久男議員)  竹内健一議員。 ◆11番(竹内健一議員)  まさに、今のコロナ禍に合った事業そのものだと感じます。 今後、アフターコロナ時代に向けて、地方でのエンジニアの育成、若い人たちも、すごいためになるメニューだと思います。当然、雇用機会の確保には、テレワークやリモートワーク、先ほども申し上げたが、ワーケーション誘致ということで対応が効果的と考えます。 今後、より、まだ口開けて始めたばかりだと思いますが、サテライトオフィスをひとつの核として展開していってほしいと思いますが、その点いかがでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(小田中順一君)  IT企業に限らず、町なかの空き店舗等にもシェアオフィス等を開設するような動きもございますので、そういったことを含めまして、IT企業等も含めて、様々な企業の誘致を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(清水喜久男議員)  竹内健一議員。 ◆11番(竹内健一議員)  よろしくお願いいたします。 また別のメニューで、市が雇用創出の一環として、地元企業の説明会を今まで継続でやっておりました。今回コロナ禍で、ここ数年開催できておりませんけれども、地元企業の説明会を地元及び東京圏において、また再度継続していく計画はありますでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(小田中順一君)  平成27年度と平成28年度の2年間、首都圏で合同企業説明会というのを実施いたしましたが、参加企業数は一定程度確保できたんですが、学生の参加者がどうも思わしくないということで、事業効果等も勘案しまして、以降は首都圏での開催は行っておりません。その後、平成30年度には、市内で夏休みの時期に実施したりですとか、また、市独自ではなくて、東信州というくくりの中で企業説明会を行ったりということをしてまいりました。 その後、コロナ禍になりまして、オンラインが主流となりましたことから、昨年度からオンラインによるスカウト型合同企業説明会というのを計3回実施しまして、地元企業の人材確保の支援を行っているということでございます。 このスカウト型というのは、就職希望者と求職をしている企業のマッチングをするということで、その情報をオンライン上で開示をしまして、参加企業側は、気になる人材がいればそれをスカウトして、それで、説明会の第2部という形でウェブで面談をするというようなものでございまして、今年度、既に6月26日と11月27日、先頃ですが、2回開催いたしまして、参加企業は大体14社で、申込みの求職者というのは、6月は28人、11月は21人ということで行っておりまして、この説明会で就職ができたという企業に対しては助成金等も用意しているところでございます。 こういった形で、地元企業の人材確保の支援を行っておりますが、今後もリモートによる説明会を中心に、企業の人材確保を進めてまいりたいと思います。また一方で、進学等で県外へ出る前の段階で、やはり中学高校の段階で、地元にもこんなすばらしい企業があるんだということを事前に知っていただいて、県外へ出ていくということもありますと、かなりそこでUターン率が違ってくると思いますので、そういった取組も今後進めていきたいと考えております。 ○議長(清水喜久男議員)  竹内健一議員。 ◆11番(竹内健一議員)  今、産業振興部長の答弁の最後にありましたとおり、魅力ある企業、地元周辺ですね、小諸市に限らず、この近隣周辺のそういう地元企業を若い人たちに紹介することによって、その企業を見て、肌で感じて拝見できる企業説明会は、とてもいい事業だと考えています。また、企業側にとってもよい人材を確保できる、両方にチャンスがあるということであります。 今の産業振興部長の答弁のとおり、郷土愛というか、郷土の魅力ある企業に触れることによって、一旦東京圏に出た若い人たちがまたUターンして、また優秀な人材を確保する、そんなとてもいい事業であると思いますが、一番の課題とすれば、参加者が少ないということでありますね。 この辺もまた、参加企業、事業者もそうですし、また、そちらの呼び掛けですね、そこに来る若い人たちへの呼び掛け、PRをもう少し充実していければ、せっかくいいことをやっているので、もっともっと、地元にはこういうすばらしい企業があるんだよということを宣伝していくことが大切なのかなと思います。その点どうでしょう。 ○議長(清水喜久男議員)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(小田中順一君)  先ほども申し上げましたとおり、そういった方向で進めてまいりますし、高校生に対しましては、これまでも職業安定協会というのがございまして、そこが実施しておりますが、事業所の見学会ですとか、コロナ禍においては、高校単位で企業が行って説明するというような説明会を開きまして、高校生のときから就労意識の形成ですとか、また進路選択ということに対する一助となるようにということで、できるだけ若いうちから、こういった就労意識の向上に努めたいと考えております。 ○議長(清水喜久男議員)  竹内健一議員。 ◆11番(竹内健一議員)  とても課題もありますが、ぜひとも推進していっていただきたい事業だと思います。 それでは、次に、質問事項③新たな事業を展開していく考えはあるのか、お願いします。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  新たな事業展開といたしましては、企業誘致に関して、先ほど申し上げましたが、新たな工業団地の計画に注力するほか、アフターコロナを見据えたサテライトオフィスの誘致と、それから、今年度から人材育成を切り口として進めておりますIT企業の集積の取組を、さらに前進させてまいりたいと考えております。 このコロナ禍において、非常に時代が激しく動いているということでありますので、そういうことに対しても柔軟に対応できるように、事業を展開していければと思っております。 以上です。 ○議長(清水喜久男議員)  竹内健一議員。 ◆11番(竹内健一議員)  ホクト小諸工場や化粧品企業のハーバーさんですね、市内で創業したおかげで、地元の採用枠が増えて、小諸市内で大きな雇用創出につながったことはすばらしいことだと思います。新規工業団地への企業誘致の際にも、そういった地元の雇用枠の確保を条件に含めた誘致策も一つの案かなと思っています。 そういうことを継続してやられているから、ハーバーさんもホクトさんもやっていると思うんですが、地元雇用枠の確保の条件、その点についてはどう捉えておりますでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(小田中順一君)  工場の立地につきましては、多くの雇用が見込まれますので、進出される企業については、当然、地元雇用を多くという希望はございます。ただ、なかなか進出企業に対して、それを条件にというのは、売手市場ではございませんので、難しい部分がございます。こう話を進める中で、極力地元の雇用をお願いしているという状況でございます。 また、助成制度も設けておりまして、こういった工場等用地取得事業ですとか、そういうことで小諸市に来ていただいた、あるいは増築を、工場を増設したとかそういった場合に、新たに地元の雇用をしていただいたということに対しまして、市内雇用拡大事業助成金というのを設けておりまして、1年以上の新規の雇用があった場合には、1人につき20万円の助成というような形の事業も行って、地元雇用の促進を図っているということでございます。 ○議長(清水喜久男議員)  竹内健一議員。 ◆11番(竹内健一議員)  分かりました。 副市長にお尋ねしたいんですが、副市長は小諸市土地開発公社の理事長も兼ねておりまして、昨日、同僚議員からの質問あったとおり、本日の信毎の記事にもなりました、新たな工業団地造成に取り組むに当たり、令和4年に用地を選定して、令和5年に用地買収、造成工事と、市長任期の後期においてを目途に計画するという答弁でございました。 魅力ある企業を誘致し、若人の雇用創出につなげるために、そんな観点で副市長の見解をお聞かせください。 ○議長(清水喜久男議員)  副市長。 ◎副市長(田中尚公君)  既存企業の事業の拡大の支援と、また工業団地の造成による企業誘致の事業化というのは、地元の雇用の促進や市内経済の循環につながるものと考えております。 市内の工業団地の現状につきましては、昨日の山浦利夫議員の質問でもお答えしたとおり、今年度末に関係者の努力により、インター小諸工業団地の企業向け分譲地については全て売却ということになりました。今後、企業誘致のための工業団地整備のための用地確保等につきましては、土地開発公社に委託する方法や、また、特別会計として事業を実施することが想定されます。土地開発公社の活用については、また市でご協議をいただきたいと考えております。 土地開発公社といたしましては、市の計画事業が推進するために、事業協力が行える連携体制の整備に努力をしてまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(清水喜久男議員)  竹内健一議員。 ◆11番(竹内健一議員)  今後の見解をお聞きできました。そのようによろしくお願い申し上げます。 また、市長、ちょっと観点があれなんですが、小諸高校と小諸商業が高校統合ということで、近い将来、その点において、地域人教育、先ほどのサテライトオフィスもしかりですが、人材育成として、その地域に必要な人材を確保することを目的として、都会へ転出してもUターンして地元で働き定住してもらう。そんな取組も視野に入れて、将来を担っていく若い小諸人を流出させない施策が必要と考えます。 今、市側がやっている主権者教育ですかね、小諸未来義塾、そちらのプログラムにも、雇用バージョンといいますか、若い人たちに郷土に愛着を持って、また戻ってきてくださいじゃないけれども、そんな郷土愛を育むための、未来義塾の一環として取り入れるのもひとつの案かなと思いますが、その辺いかがでしょう。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  すごく大事な視点だと思います。 人口減少時代にあって、やはり地方が生き残っていくためには、いかに若者の地元への定住、それから就業というのがすごく重要になってきます。先ほどもあった小諸未来義塾もそうですし、今年も芦原中学校の1年生、それから、小諸商業にもお話をしに行ったんですが、地元のことを知って、愛してもらう、誇りに思ってもらうということも、すごく重要だと思います。 そういう若者たちが、地元に最終的に、勉学のために一旦は離れても、帰ってきてもらうためには、やっぱり若者にとって魅力的な企業を、就職先をいかに増やしていくかという、そういう視点が大切でありますし、そういった意味で、今後も企業誘致であったり、事業者支援に一層力を入れていきたいと思っています。 さらに、地元に戻っていただくためには、ここにいる間に、そういう小諸市の魅力というものも伝えなきゃいけないですが、帰ってくる段階でも、小諸市がいかに魅力的なまちになっているかということもすごく重要だと思っています。そういった意味で、店舗誘致であるとか、また新たな地域資源の掘り起こしを定着させて、小諸市らしいというか、小諸市でなければできないという、そんな意識を持って、まちづくりを進めていきたいなと思っています。 以上です。 ○議長(清水喜久男議員)  竹内健一議員。 ◆11番(竹内健一議員)  今、市長の思いをお聞きできました。よろしくお願いしたいと思います。 それでは、次の件名3に移ります。 厚労省が2019年度の統計値として、65歳以上の介護者が65歳以上の要介護者を見る、いわゆる老老介護は、全国の要介護者と同居している世帯の中で59.7%おり、また、両者が75歳以上の後期高齢者での超老老介護は33.1%との数値をお示ししています。そして、双方が認知症を患ってしまい、認認介護も老老介護世帯の約1割を占め、さらに、介護から鬱になるケースも珍しくない現状があります。2年前の数値ですので、現在はさらに上昇していると考えられます。また、2年後には団塊の世代が後期高齢者となり、この割合がさらに増えていくと想定されております。 長寿社会に向けて大きな課題である老老介護問題について質問をいたします。 件名3、超高齢社会(人生100年時代)について。 要旨(1)老老介護問題について。 質問事項①現状と課題についてどのように捉えているか、お尋ねします。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  先ほども竹内健一議員からご説明があったとおり、老老介護というのは高齢者の介護を高齢者が行うということであり、高齢の夫婦間、また兄弟姉妹間、それから親子、共に65歳以上の高齢者などが該当するということでございます。 介護するということは、若い方でも大変負担が大きいわけでありますが、高齢者の介護は、腰、膝、腕など、至るところに負担が現われ、精神的にも疲労するなど共、倒れになるケースもままあります。さらに、老老介護が進むと、その先には、認知症の方が認知症の方を介護するという、認認介護と言われている状況にもなります。 現状では、市内で老老介護をされている方の数は、正確に把握はできておりませんが、本市の高齢化率は、10月末現在で72.76%(後刻訂正あり)ということでございます。市民の約3人に1人は65歳以上の高齢者という状況であります。高齢化は2040年まで進むと推計され、反面、若い世代は年々減少していくということでありますので、老老介護となる世帯は今後ますます増加していくということが見込まれます。 数字が間違っていたかな、すみませんね。高齢化率は32.76%です。すみませんでした。訂正させていただきます。 以上です。 ○議長(清水喜久男議員)  竹内健一議員。 ◆11番(竹内健一議員)  そうですね、3分の1が高齢化率ということでございます。3人に1人が高齢者ということになります。 小諸市内の3から5の要介護者の認定者数の人数を、それぞれ分かれば教えてください。 ○議長(清水喜久男議員)  保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(依田秀幸君)  お答えいたします。 令和2年度末の人数となりますけれども、介護度が3の方につきましては244名、介護度が4の方につきましては306名、最も重度の介護度5の方が188名となっています。 以上です。 ○議長(清水喜久男議員)  竹内健一議員。 ◆11番(竹内健一議員)  この数値は小諸市の認定者の数値ですね。類似団体、4万人口で比較すると、類似団体の割合から見ると、どんなものでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(依田秀幸君)  介護の認定率でございますけれども、後期高齢者の率とかが高いと認定率も高くなるということもございますので、これらの条件を調整した数値で比較するということになります。要支援1から要介護5までの全体の認定率でございますけれども、県内保険者ごとの15市と3つの広域、これ、北アルプスと木曽、諏訪の広域の保健者がございますけれども、こちらで比較しますと、一番低いのが木曽の広域、こちらが12.4%、次に低いのが小諸市と駒ヶ根市で12.6%となります。 ちなみに、長野県ですけれども、こちらが15.3%、全国では18.7%となっておりますので、長野県は低い中で小諸市は低いという状況ですので、非常に低い状況、元気な高齢者の方が多いという状況ではないかと考えております。 以上です。 ○議長(清水喜久男議員)  竹内健一議員。 ◆11番(竹内健一議員)  数値は分かりました。小諸市は低いということでございます。今後、団塊の世代が上がっていけば、この率がまた上がっていくのかなと思います。 また、地域包括支援センターが窓口になっていますが、老老介護問題に関して、相談件数は年間どのぐらいございますか。 ○議長(清水喜久男議員)  保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(依田秀幸君)  老老介護という区分での統計がございませんので、こちらで把握している数字でご了承いただきたいと思いますけれども、地域包括支援センターで昨年度受けた相談件数、延べ件数でございますけれども、約8,700件ございます。実人数で申し上げますと、1,721名の方から相談がございました。 また、把握している内訳でございますけれども、高齢者の方に係ります総合相談を受けているのが7,359件、また、成年後見制度など権利擁護に関する相談が296件、あと、ケアマネジャーの皆さんから、ケアマネジメント支援に関するものが989件という状況でございます。 以上です。 ○議長(清水喜久男議員)  竹内健一議員。 ◆11番(竹内健一議員)  老老介護問題に限らず、全ての総合相談も含めて8,700件ということでございます。数が多いのかなと。それだけこの問題、高齢化の問題に関して、お年寄りの皆さんが相談案件を持っているのかという証拠でもあります。 ケアマネのこととか、今保健福祉部長のほうからありますが、やはり相談件数の中身を分析することによって、次の施策が考えられると思います。その点、相談内容の、地域包括支援センターと連携、当然されておるわけでありまして、今後の施策のヒントになると思いますが、その辺いかがでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(依田秀幸君)  地域包括支援センターとは定期的に連絡会議を設けておりますので、その中で情報連携をしまして、相談をしながら、よりよい介護サービスの提供等につなげるように努めてまいりたいと考えております。 ○議長(清水喜久男議員)  竹内健一議員。 ◆11番(竹内健一議員)  本当に深刻な問題で、当事者にしてみれば、その手綱といいますか、それが地域包括支援センターの役割で、次の機関に紹介するというか、つなげる、本当に大事な地域包括支援センターの事業であります。よろしくお願いしたいと思います。 次の質問事項②その課題に対してどのように対応していくのか、お尋ねします。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  今後、高齢者数が増加し、支える若い世代が減少していく中、老老介護となる世帯は増加することとなります。この課題に対応していくには、介護状態になることを遅らせるように、介護予防事業を充実させること、また、介護状態となっても、地域で支え合える体制を構築していくことが大変重要であるということであります。 本市の高齢者人口に対する要介護認定者の割合は、国・県の割合よりも少なく、健康な高齢者が多いことが読み取れます。市、地域で開催される介護予防事業をさらに充実させ、元気な高齢者を増やすことで、老老介護となる状態をなるべく先送りにし、また地域づくりを進め、介護となった場合でも地域の支え合いにより、高齢者が住み慣れた地域で生活ができる体制を進めてまいります。 特に、高齢者が人口の40%を超えると見込まれる2040年には、元気な高齢者が地域で活躍でき、要介護状態になっている方を支える側になるような社会を目指してまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(清水喜久男議員)  竹内健一議員。 ◆11番(竹内健一議員)  今、市長から、体制づくりが重要だというご答弁でございます。 平均寿命と健康寿命で見ますと、その人が介護を受けないで日常生活を送れる期間では、男性が9年、女性が12年と開きがあり、高齢化というと、元気なお年寄りが増えているとの印象はありますが、実態は、介護の必要な高齢者が増え、その要介護者を支える人も高齢者というパターンが多くなってきている現状であります。 介護度が重くなればなるほど、介護者の負担が増えてしまい、その結果、介護者及び要介護者が共倒れになる確率が高くなると思います。その点、対応策はございますか。 ○議長(清水喜久男議員)  保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(依田秀幸君)  老老介護の問題にかかわらず、高齢者に関する相談につきましては、先ほど答弁もいたしましたが、地域包括支援センターで受け付けております。地域包括支援センターでは、社会福祉士、主任ケアマネ、保健師など専門職の方で対応しておりますので、まずは相談をしていただきたいと思います。状況に応じて適切な介護サービス等が提供されるように、調整をそこでさせていただくこととなります。 相談先となります地域包括支援センターの周知や老後に向けての備え、心積もりが大切であること等の周知も併せて行ってまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(清水喜久男議員)  竹内健一議員。 ◆11番(竹内健一議員)  了解いたしました。 最後に、市長にお尋ねしますが、どこの自治体も超高齢化ということで、そんな時代に突入してまいります。そして、老老介護世帯で、どちらかが亡くなってしまえば独居ということになります。ひいては、独居されていれば、孤独死という最悪に至るケースも珍しくありません。 民生委員等々で、皆さんが老老世帯の見守り強化策、また、独居者がお独りで、家からボタン一つで緊急連絡が関係機関にすぐ知らせる、そんなシステムづくり、高齢者に優しいまちづくりが急務であると思います。その点、市長の見解をお尋ねして、お願いします。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  竹内健一議員が今回こういう形で質問していただいたということも、本当にありがたいなと思いますし、おっしゃるとおりで、やはり高齢者に優しいまちを目指してまいりたいと思います。 そのためには、先ほど来言っているような課題をしっかり解決していくということが重要かと思います。今の状況に甘んじることなく、さらに、お年寄りにも優しいまちを目指してまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(清水喜久男議員)  竹内健一議員。 ◆11番(竹内健一議員)  以上で私の質問を終わります。 ○議長(清水喜久男議員)  以上で11番、竹内健一議員の質問を終わります。 お諮りいたします。 この際、議事の都合により暫時休憩したいと思いますが、これにご異議ございませんか。     〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(清水喜久男議員)  異議なしと認めます。よって、この際、暫時休憩といたします。 再開時刻は午前11時10分といたします。 △休憩 午前11時00分 △再開 午前11時10分 ○議長(清水喜久男議員)  休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △福島鶴子議員 ○議長(清水喜久男議員)  次に、一問一答方式により、18番、福島鶴子議員の質問を許します。 18番、福島鶴子議員。     〔18番 福島鶴子議員 質問席〕 ◆18番(福島鶴子議員)  議席番号18番、福島鶴子です。 一問一答方式により、通告いたしました順に質問をいたします。 まず、件名と趣旨について説明をさせていただきます。 件名を「参加と協働のまちづくり」の推進にいたしましたのは、総合計画における第5次基本構想の中で、参加と協働のまちづくりを理念とする自治体として、条例で、地域の課題に対しては、市民、市民活動団体、区、事業者がそれぞれの役割を果たしながら達成していくことの重要性が示されております。今回、この推進という課題を柱として、現在小諸市が取り組んでいる動物園の再整備を市民参加という視点で見たとき、どうなのかと考えて、趣旨といたしました。 小諸市動物園将来構想によりますと、現在休園し、工事を進めております動物園は、第1段階の工事でペンギン展示施設とふれあい休憩所が令和3年度末に整備され、4月に市民向けのプレオープン、5月にオープンが予定されております。 それまでの動物園は、将来構想でも述べられておりますように、全国で5番目、県内では最古という歴史を持つ動物園として、小諸市の誇りの一端を担っていたと思います。 動物園に関しましては、時代とともに娯楽が多様化し、動物園への入園者が低迷する中、全国の動物園は規模の大小にかかわらず、試行錯誤を重ね、行動展示への転換や動物の本来の行動ができる飼育環境への改善等の取組を重ね、独自の存在感で入園者の確保に努力しています。そんな中、小諸市動物園は、歴史ある動物園として、その誇りを生かし、活気ある動物園への努力をしてきたかと問われれば、胸を張って返せないのが実情かと思います。 平成31年4月に公表された小諸市動物園将来構想は、市民はもとより、近隣の自治体からも注目された将来構想だったと考えます。それは、現代における動物園本来の社会的役割と言われる4つの柱、レクリエーションとしての役割、環境教育としての役割、自然保護・希少動物の保全からの役割、調査研究としての役割とともに、みんなに愛され、みんなとつながる動物園、すなわち市民との触れ合いを大事にする動物園として、新しい動物園の姿を示してくれるものと私も大いに期待し、この構想に賛同いたしました。 そこで、質問事項に入ります。 質問事項①再整備を待つ市民の期待をどう捉えているか。これについては、産業振興部長にお聞きをいたします。 ○議長(清水喜久男議員)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(小田中順一君)  お答えいたします。 現存する動物園では国内で5番目に古く、県内最古の歴史を持つ小諸市動物園は、5年後に開設100周年を迎えます。この間、市民の皆様をはじめ多くの方に親しまれてきました。この小諸市の誇りともいうべき動物園を次の100年につなぐため、現在進めております再整備には、整備を待ち望む声のほか、多額の寄附の申出をいただくなど、多くの皆様の思いが寄せられていると感じております。 この期待に沿えるよう、事業を進めているところでございますが、今年度は、ペンギンが水中を泳いでいる姿を見ることができるビューイングシェルターを備えたペンギン舎と、モルモットやパンダマウスとの触れ合いができるスペースを含みますふれあい休憩所を整備する第1期の整備工事を実施中でございます。 現在、工事のため休園しておりますので、来年5月に予定しているリニューアルオープンに向けて、整備内容や工事の様子を、広報こもろへの連載と、園内に表示するなどしてお知らせしているところでございます。 以上でございます。 ○議長(清水喜久男議員)  福島鶴子議員。 ◆18番(福島鶴子議員)  先日、工事中の動物園に行ってまいりました。もちろん中には入れませんでしたけれども、懐古園の入口、動物園の入口に、ただいま動物園休園中のお知らせが出ていました。この看板を出した目的はどこにあったんでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  産業振興部長。
    ◎産業振興部長(小田中順一君)  工事中の動物園の休園をお知らせするという目的でございます。 ○議長(清水喜久男議員)  福島鶴子議員。 ◆18番(福島鶴子議員)  なぜこのようなことを、私が当たり前のことをお聞きしたのかといいますと、今回の動物園の再整備というのは、従来の動物園のイメージ、ふだん見られないような珍しい動物を見に行くというようなものから、身近な動物との触れ合いを大事にする動物園へと大きく転換しています。それはそれで、私はとても楽しみであります。 それだけに、最初のイメージが重要だと思うんですね。新しい動物園の再園を待つ市民の皆さんへのアピール、市民がわくわく感を持って待てるような、そんな工夫がされているのかなと思ったんですが、何かそれに対しては工夫をされているんでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(小田中順一君)  先ほども申し上げましたが、シリーズで連載している広報こもろの「こんにちは!小諸市動物園です。」のコーナーで、休園中の動物たちの様子とか工事の状況を紹介したり、職員がSNSで毎日のように動物の様子を配信しまして、動物園に対する市内外の皆さんの関心を切らさないようにしております。また、懐古園を訪れた方には、三の門の出札の横に動物園コーナーを設置して、再整備のイメージ図などを表示しております。 入口に大きな完成イメージ図の看板を設置してはどうかといったご意見もいただいておりますが、再整備にお金がかかっていることもございまして、できるだけお金をかけずに、職員の手づくりでやっております。物足りないと感じるかもしれませんが、その点はご理解をお願いしたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  福島鶴子議員。 ◆18番(福島鶴子議員)  まさに私がご質問しようかなと思っていたことなんですけれども、やはり懐古園のところに行きまして、動物園はただいま休んでいますよだけの通知ではなくて、新しい動物園はこんなふうになりますよというようなイメージをイラスト等でお知らせする、お金は多少かかるかもしれませんけれども、私は、そういうわくわく感というものも大事にしなきゃいけないかな、非常に殺風景な感じがしました。 動物園は休んでいるけれども、ああ、こんなふうになるんだ、すごいな、楽しみだなという気持ちをお金に代えられないものとして、私は持つような工夫をしてほしいなと思っていたんですけれども、その辺はどうでしょう。市長、いかがですか。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  先ほども産業振興部長がるるご説明をしましたけれども、動物園の職員含めて、できる範囲でいろんな情報発信をしているということでご理解いただきたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  福島鶴子議員。 ◆18番(福島鶴子議員)  非常に再整備にお金がかかるので、余計なことと言ったらおかしいですけれども、それ以上のことにはそうそうお金は使えないんだという、そんな感じかなと受け止めました。 4月のオープンについて聞きますけれども、オープンに際しての企画は既に始まっているかなと思いますけれども、内容についてはお答えできますか。 ○議長(清水喜久男議員)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(小田中順一君)  オープンは来年の5月ということで予定しておりますが、その企画につきましては、現在まだ検討中で、お示しすることはできません。 以上です。 ○議長(清水喜久男議員)  福島鶴子議員。 ◆18番(福島鶴子議員)  私は、また反対に、ある程度計画が進んでいて、でもそれは、オープンしたときに市民の皆さんへのシークレットみたいな形でやるのも一つの案かななんて思って、そんなことも考えてのことなのかなと思ったんですけれども、まだ準備はできていないということなので、もしもオープンをしたときに、市民の皆さんから、へえ、こんなことしてくれるんだというような、感激を持って入園してもらえるようなものを考えるのはいいかなと思います。その辺もちょっと提案をさせていただきたいなと思いますけれども。 もう一つ、先ほど、看板を大きく出すことの効果として、もちろん市民の皆さんもそうですけれども、懐古園を訪れた皆さんが、今現在訪れている皆さんが、そうした大きな看板を見て、またその頃に来てみようかなというような気持ちになると思うんですね。だから、できるだけ、お金は、手づくりでやるのはもちろん結構ですけれども、手づくりだって、それはできると思うんですね。お金をかけないでもできるかもしれませんけれども、その辺も工夫していただきたいと思うんですけれども、工夫の限界というのはどんなふうでしょうね。いろいろ工夫されていらっしゃるのは分かるんですけれども、正面のところにそういうことができないというのは、お金が無いだけですか。 ○議長(清水喜久男議員)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(小田中順一君)  大きな看板の設置ということになりますと、やはり、多少という金額かどうか分かりませんが、お金がかかるということが大きな要因ではございます。それ以外にも、飼育員等がそれぞれ工夫をして、いろいろなことを考えておりますので、そういったこともご期待いただければと思いますし、ご提案ありましたシークレットですとか、オープンに向けたわくわく感を育てるような、そういった企画も考えてまいりたいと考えています。 ○議長(清水喜久男議員)  福島鶴子議員。 ◆18番(福島鶴子議員)  動物園の再整備ということに鑑みまして、市民との協働ということに関すると、動物園の再整備は私、認知が低いと感じているんですね。構想の段階で、市民の声を聞くことが行なわれていなかったと感じているんです。 市長に伺いますけれども、今回の動物園の再整備が、しっかり市民の声を聞いて、市民の声を反映させたものだと捉えていらっしゃるか、その辺のところはどうでしょう。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  私は捉えていると思っています。ただ、現実的に、市民の皆さんがどの程度、割合で示してと言われると、なかなか厳しいのかなとは思いますが、ただ行政として、例えば小諸市動物園再整備に向けての市民シンポジウムであったりとか、また市民懇談会も2回開いていますし、パブリックコメントもいただいたりという形も取っていますので、やることはやってきたと思っています。 それから、また広報等でも、その時々にお知らせをしてきたということもありますので、現実的に工事が進んだり、またオープンしたりという中で、また市民は関心を高めていくのかな、そういうものなのかなとは思っています。 ○議長(清水喜久男議員)  福島鶴子議員。 ◆18番(福島鶴子議員)  確かに経過を見ますと、いわゆる事業を行うときの市民との係わり方についてのセオリー的なものというのは、当然やってきているということは承知しておりますけれども、動物園というのは、どちらかというと、市民に直結した事業だと思うんですね、多くの市民の皆さんに。したがって、やっぱり市民の皆さんが、動物園をもし再編成するとしたら、どんな動物園にするのかなというようなことを考えるということは、大事なことなのかなと思うんですね。 特に力を入れてもらいたかったなと思うんですけれども、市民への説明会も、私も参加をさせていただきましたけれども、これは市民の声を聞く会ではなくて、むしろ結論があって、市民には説明する形だったように感じているんですけれども、将来構想策定に際して市民の声を聞くということは、どのような位置付けであったのか、しっかりとお聞きしたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(小田中順一君)  将来構想策定に当たりましての市民シンポジウムにつきましては、説明ということではなくて、市民の声をお聞きするということで開催しております。 先ほど市長が申し上げましたが、いろいろなパブコメですとか市民懇談会を開いてまいりましたけれども、関心のない全ての市民の皆様に全てご理解いただくというのは、これは難しいことだとは思いますが、これまでの経過の中では、自治基本条例に基づきまして、市民参加の手順というのをしっかり踏んで、丁寧に進めてきたと考えておりますので、その点はご理解をいただきたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  福島鶴子議員。 ◆18番(福島鶴子議員)  今ちょっと気になったんですけれども、小諸市の動物園に関心のないというのは、ほとんど市民の皆さんにはいらっしゃらないかなと思います。小諸市に動物園があるということ、行く行かないはともかくとして、関心が無いということは無いと思います。これ、その辺のところの見識はちょっと違うかなと思いますけれども、時間の都合で、質問事項①はこれぐらいにして、次に移ります。 質問事項②に入りますけれども、再整備スケジュールは順調に進められているかについて伺います。 来年4月のプレオープン、5月のリニューアルのオープンは順調に進んでいるというように、ただいまの説明で分かりましたけれども、その後の整備スケジュールについてお聞きをしたいと思います。 今回の将来構想に基づく基本計画では、整備計画は段階的に行う、段階は4段階に分けて示されています。第2段階から第4段階までの整備スケジュールについても順調かどうか、お伺いしたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(小田中順一君)  お答えいたします。 通告をいただいたときの内容では、第1期の整備についてということでお聞きしておりますので、まずはそこについてお答えいたします。 動物園再整備の第1期整備工事につきましては、ペンギン舎とふれあい休憩所の整備を行っております。建築資材納入の遅れ等により、工期の若干の遅れがあるものの、令和4年3月中の竣工に向けて、着実に工事を進めております。 なお、この間、輸入製材などの建築資材価格が高騰したことから、若干の増工が見込まれますので、今会議で補正予算をお願いしているところでございます。 続いて、2期以降の整備のスケジュールということをただいま質問いただきました。 小諸市動物園再整備基本計画では、再整備の方針として、喫緊で再整備が必要な施設を最優先に整備するとして、第1期では、ペンギンの飼育展示施設とふれあい休憩施設を整備しております。そして、2期以降の整備につきましては、財政状況や動物の移動を見ながら、長期的な視点で効率的・段階的に整備をしていくという柔軟な計画にしております。そのため、計画の中で園全体の整備イメージ図などをお示しして、4つの段階に分けて整備をしていく計画としておりますが、第2段階以降の明確なスケジュールは無く、今後、順次検討していくということになります。 全ての整備が終了するまでには、まだまだ時間を要しますが、開設100周年を迎える2026年を一つの目安としておりますことから、それまでに一定のところまでの整備を第2期の工事として実施する予定でおります。 以上です。 ○議長(清水喜久男議員)  福島鶴子議員。 ◆18番(福島鶴子議員)  将来構想では、再整備スケジュールとして、2026年3月31日までを第2期としていて、2026年度の開設100周年に向けて取り組むことが明記されています。そこまでは、ある程度のめどが付いているということですけれども、その整備内容が基本計画のような形で進められるのかなと思うんですけれども、第3期、第4期のスケジュールについては、まだ明確なスケジュールは無いと。それで、どのくらいまでかかるのか分からないというようなご答弁だったんですけれども、そのように受け止めてよろしいんでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(小田中順一君)  第2期工事は100周年までに行いたいということでございます。 それで、動物園のリニューアル工事というのは、一般的に10年、20年かけて進めていくものというように言われておりまして、その理由は、例えば、今後飼育する予定のない動物でも、譲渡できない場合は終生、亡くなるまでしっかり面倒を見ていかなければいけないので、それ以後の整備になる。また、今後も飼い続ける動物も、工事中の動物の居場所の確保が必要で、仮設獣舎の建設をなるべく抑えるような獣舎のやりくりなども必要となってまいります。 加えて、小諸市動物園の場合、崖上の狭い敷地であるため、工事車両の入れる入口が1か所、正面のところしかございません。そのため、工事中は閉園とせざるを得ないということでございますが、来園者には、白鶴橋も利用して入園者の動線を工夫することで、極力閉園期間を短くしたいという思いもございます。 もちろん、そういった財政的な理由もございますが、一番は動物の状況の変化に合わせて整備していく必要があるため、計画は長期的で流動的にならざるを得ないということでございます。よろしくお願いします。 ○議長(清水喜久男議員)  福島鶴子議員。 ◆18番(福島鶴子議員)  将来構想全体に、こんなふうになるならすばらしいなという思いの中で賛成をしたわけですけれども、市民の皆さんにもお示ししたときも、多分そうだったと思うんですけれども、もちろん、ただいまのような理由も理解できますし、そういう流動的にならざるを得ないという部分もあるのも承知はしておりますけれども、この将来構想を作成するには、非常に専門家によります綿密な調査研究、そしてまた、多額のコンサル料も支払われているわけでございます。この構想が実現されて初めて、それは生きるお金だと思うんですね。 構想は、将来の目指すべき姿で、はっきりしたことは分からないと、基本計画になって初めて実現可能になるんだというようなご発言でございましたけれども、構想全体の実現に向けての市長の決意をお聞きしたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  私たちの時代に、100年になんなんとする動物園を閉鎖するというわけにはいかない、そういう強い決意もありますし、これからも小諸市動物園を多くの皆さんに愛される動物園として継続していきたいという思いがあるがゆえに、今回こういう構想もつくらせていただいて、それも決して背伸びをしないで、身の丈に合った、きちんとした財政計画もつくった中での実現・実行に移していきたいという思いでございます。 今すぐ第1期から第4期まで、なかなか、第1期はできるわけですけれども、第4期までというのを具体化していくためには、いろんな越えていかなければいけないハードルがあるということでございますので、先ほど産業振興部長もお話しした部分をしっかり捉えていただいて、ご理解を賜れればと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  福島鶴子議員。 ◆18番(福島鶴子議員)  一度市民の皆さんに、今の動物園を第4期に分けてこんな動物園になるんですよということをお示しした構想というものが実現するまでに、非常に時間がかかるのは分かりますけれども、最終的にそれは実現をさせなければと私は思っているんですけれども、その気持ちは市長はおありですか。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  当然あります。 ○議長(清水喜久男議員)  福島鶴子議員。 ◆18番(福島鶴子議員)  市長の決意をお聞きして、多少時間かかるでしょうけれども、その辺も市民の皆さんにもしっかりとお話をしなければいけない。途中で、もしかすると消えてしまうかもしれないよと、2期までなんだよみたいな印象があるといけないかなと思います。 できれば小泉市長在任中に、それが完成できれば本当にいいかなと思うんですけれども、それはともかくといたしまして、質問事項②は以上で、次に移ります。 質問事項③に移ります。 「市民に愛される動物園」にするために考えていることはあるかについてですけれども、プレオープン後、訪れた市民がまた行ってみたくなる動物園にするためには、ペンギン舎が新しくなったとか、休憩所ができたといったハード面だけではなくて、新動物園として新たな魅力を加えたソフト面での工夫が大切だと思うんですね。その辺について、考えていることがおありでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(小田中順一君)  質問事項③の「市民に愛される動物園」にするために考えていることはあるかについてお答えいたします。 平成31年4月に策定した小諸市動物園将来構想では、小諸市動物園の目指す姿を「みんなに愛され、みんなとつながる動物園 ふれあい、学びから動物と人が楽しくつながる場」としております。 この構想を基に、来園者と動物たちの生き生きとした姿との出会いや小動物との触れ合い体験にとどまらない交流のほか、環境教育への取組などを通じて、地域の生物多様性や人間と動物との関係について関心を持ってもらえるよう努力していき、市民の皆様をはじめ、多くの皆様に愛される動物園を目指してまいります。 以上でございます。 ○議長(清水喜久男議員)  福島鶴子議員。 ◆18番(福島鶴子議員)  一つ提案したいんですけれども、飼育員が------------(発言取消あり)動物園の展示動物と一体となって案内とか、餌をやったりとかお掃除とか、そういうことを一緒にするという考え方はどうでしょう。これこそ市民に愛される動物園になるかなと思うんですけれども、ディズニー方式です。いかがでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(小田中順一君)  これまでも、流しアジとか、いろいろなそういった、飼育員が考えてやっておりますイベント的なものも実施しておりました。リニューアルに向けても、やはり飼育員の皆さんにいろいろなご意見をいただきながら、そういった工夫もしていきたいと考えております。 ○議長(清水喜久男議員)  福島鶴子議員。 ◆18番(福島鶴子議員)  その工夫の一つに、ただいま言ったような、飼育員さんが、例えばぬいぐるみでもいいですし、何かお面でもいいですし、何か衣装も少しそれらしいようなもので、来た方々が楽しくなるような、------------------------------(発言取消あり)パフォーマーとしての飼育員、そういう方々が飼育員として一緒にする動物園という考え方なんですけれども、これはいかがでしょう。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  これまでも、先ほども産業振興部長が申し上げたんですが、ほかの動物園、特に大きい動物園と違って、小諸市の動物園の魅力というのは、そこで働いている飼育員の皆さんがお客さんと近いということも、小諸市動物園の魅力だということで評価されていると思っています。 パフォーマンスが、ディズニーランドと比較すれば劣るかもしれませんが、提案ということでお聞きしておきたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  福島鶴子議員。 ◆18番(福島鶴子議員)  飼育員さんそのもの、一生懸命やっていらっしゃることは分かるんですけれども、ディズニーと同じにやれと言っているんじゃないですよ。ディズニーは、あそこにいる従業員さん、いろんな仕事があるわけですけれども、その人たちもみんな、そこにいる人たちと、要するにディズニーにいるキャラクターと同じような気分で、お客さんをお迎えするんだというような感覚なんですね。 だから、小諸市も、そんなお金かからないと思うんですよね。一緒に、例えば来たお客さんの方々に、例えばペンギンさんが、いらっしゃいと言ったら喜ぶんじゃないですかね。そういうような雰囲気づくりというものを、やっぱり知恵を働かせればできるかな、お金をかけなくてもできる、来た皆さんに楽しんでいただける、そういう工夫というものは、幾らでもあるかなと思うんですけれども。 ただ、パフォーマーとして、ある程度勉強していただいてやるからには、やっぱりそれに対する付加価値というものに対する報酬ということも考えなきゃならないんですけれども、この辺はどうでしょう、お金絡んできますので、市長の見解をお願いしたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  飼育員がやるということになりますと、例えば、今提案あったぬいぐるみ等は、やはり作業に支障を来しますし、何か事故があったときの対応としても、非常に動きづらいということがあるかと思います。もしパフォーマーが必要だと判断するんであれば、全くそれに特化した形でないと、動物園の飼育業務としては極めて不適切ではないかなと私は考えております。 ○議長(清水喜久男議員)  福島鶴子議員。 ◆18番(福島鶴子議員)  それは、それをしないための理由だと私は思います。そのためにどうのこうのというよりも、それと、動物園を楽しいものにするという雰囲気をどういうふうに工夫したらできるかなということを、毎日毎日着ていろというわけではないんですよね。時間とあれによっては、いろいろ配慮しながらやっていくということも大事だと思うんですね。 飼育員さんはそういうことではなくて、いわゆる作業員さんだよみたいな、作業員の作業服を着て、動物園の中のいろんなもろもろのことをやってくれる役なんだよじゃなくて、もしそういうことが必要であるとするならば、そういうところに、例えばボランティアさんをお願いするというようなことの考え方はどうですか。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  先ほどの前提が飼育員がという話でありましたので、ボランティアの方がぬいぐるみを着たりということは決して否定するものではございません。 ○議長(清水喜久男議員)  福島鶴子議員。 ◆18番(福島鶴子議員)  分かりました。考えは分かりました。 そうしまして、次に、市民に愛されるという動物園にするために、安全ということももちろん大事なことですし、職員体制が非常に重要になってくると思うんですけれども、リニューアルオープンのときの職員体制は、どのようになっているんでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(小田中順一君)  現在、懐古園事務所の中に、動物園の担当として飼育員が、今、1名欠員で募集しているところですが、通常6名ということで考えております。いろいろな基本計画の中にも、現行の体制で維持できるような動物園ということで掲げておりますので、そういった体制で、今後も飼育員については考えているところでございます。 ○議長(清水喜久男議員)  福島鶴子議員。 ◆18番(福島鶴子議員)  やっぱり相手が動物ですので、24時間、飼育員さんは何らかの形で係わっていなきゃいけないということの中で、人数はある程度必要だと思うんですけれども、今度新しくなる小諸市動物園の内容からして、必要最低限の飼育員さんというのは、どのくらいと考えていらっしゃいますか。 ○議長(清水喜久男議員)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(小田中順一君)  現在の6名ということでございます。 ○議長(清水喜久男議員)  福島鶴子議員。 ◆18番(福島鶴子議員)  理想を言えば、どのくらいと考えられますか。 ○議長(清水喜久男議員)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(小田中順一君)  理想を言えば切りが無いということでございますが、動物というのは、先ほど言いましたように24時間、生き物でございます。飼育員についても、やはり毎日仕事をしろというわけにいきませんので、6名の中でローテーションを組んで、週休2日にしているという部分もございますので、多ければ多いということでございますが、特別会計で実施している中で、やはり人件費というのも一定の額に収めなければいけないということで、そういった体制で実施していく予定でおります。 ○議長(清水喜久男議員)  福島鶴子議員。 ◆18番(福島鶴子議員)  確かに多ければ多いことにこしたことないという、多ければ多いほど、市民サービスが豊かになるというようにも考えられます。だから、その辺のところについてお聞きをしたわけなんですけれども、現在、必要最小限の6名でやっていこうということだと思いますので、それはそれで、小諸市の財政等々の中で、また動物園に対する考え方等の中で、そういうことだと理解をいたしました。 次に、この動物園を市民に愛されて、新たな魅力づくりにつなげるために、動物園経営をコーディネートする人材が必要だと思うんですけれども、園長あるいは所長を置く考えはいかがでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(小田中順一君)  現在、動物園の園長という職はございませんで、小諸市の施設ですので、施設の設置者ということで小諸市長がいるということでございます。懐古園事務所の事務所長というのは、動物園の業務を行うということで、園長という形にはなっておりません。動物園のそういった職員体制につきましても、現在リニューアルに合わせて、いろいろな検討をしている最中でございますので、ご理解をお願いしたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  福島鶴子議員。 ◆18番(福島鶴子議員)  なぜ私が園長という、あるいは所長という、要するに設置者は市長だから、そうなんでしょうけれども、動物園ということの中の経営、動物園を市民の皆さんに愛される、そしてまた、動物園としての役割をしっかり果たせるためには、動物園をある程度知っている方がコーディネートしなければいけないのかなと思います。 役割として、先ほどお示した4つの役割について、ある程度取り組むためにも必要ではないかなと思うんですけれども、これもやはり、何かそれを置くことに対する支障というのはありますか。 ○議長(清水喜久男議員)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(小田中順一君)  例えば外部の専門家の方を招聘してというようなことになりますと、やはり人件費といいますか、報酬の面で、かなりそこがネックになってくるのかなと考えます。そういった状況もございますので、現在は内部の中で、あるいは例えば会計年度職員とか、そういう部分でということはあると思いますが、外部の報酬の高い専門家を招いてというところまでは考えておりません。 ○議長(清水喜久男議員)  福島鶴子議員。 ◆18番(福島鶴子議員)  こうして市民に愛される動物園にと、いろいろ私もアイデアをご提供したり、お考えを聞いているんですけれども、今の答弁を聞いておりますと、ちょっとその気が感じられないんですね。本当に市民に愛される動物園にしたいという気持ちが伝わってきません。経費を抑えるだけを考えた経営は、先が見えない経営だと思うんですね。せっかく動物園が新しくなるんですから、市民に夢を与えていただけませんか。市長、いかがですか。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  いろんな夢を与えるやり方ってあるかと思います。園長を必ず、必ずというふうにはおっしゃっておられないかもしれませんが、いろんな工夫はこれまでも、またこれからも、そこで働く飼育員、また市の職員、また市民の皆様から募ってくる中で、実現できるものを採用しながらやっていくということだと思っています。 ○議長(清水喜久男議員)  福島鶴子議員。 ◆18番(福島鶴子議員)  小諸市の実情をよく承知しておりますので、気持ちは絶対持っていていただきたいなと思っていることを申し上げます。 質問事項④に移ります。 動物園と「市民参加」について具体的に考えていることはあるかについてお聞きをしたいと思います。 小諸市動物園の将来構想に基づきつくられている再整備基本計画の安定的な管理運営体制づくりの市民と地域との連携の中で、基本的な考え方として、ボランティアなど市民の動物園運営への積極的な参加を促進し、動物園への愛着を育み、動物園運営に理解を深める機会を創出するという一文があります。これについて、もう少し具体的にお考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(小田中順一君)  動物園と市民参加についてでございますが、動物園の将来構想として、みんなに愛され、みんなとつながる動物園を目指しておりますことから、市民参加や市民協働ができる取組を導入していきたいと考えております。 具体的には、ナイトZOOや校外学習の受入れなどの取組を継承しつつ、教育機関、図書館、ハローアニマル等と連携した新たな環境教育プログラムの実施、また、動物ガイド、動物の飼育補助をしていただけるボランティアを募るなど、様々な立場の市民の皆様が集える動物園を目指していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(清水喜久男議員)  福島鶴子議員。 ◆18番(福島鶴子議員)  現在、市内に、動物園を支える市民の会という会がございます。この会については、どのように把握し、行政として、今後どのような係わり方を考えているのかお聞きしたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(小田中順一君)  小諸市動物園を支える市民の会の皆さんには、議員もオブザーバーとしてご参加いただいているとは伺っておりますが、日頃から様々な場面で、小諸市動物園を支援、また応援いただいておりまして、大変感謝しているところでございます。会の活動として、勉強会ですとか職員との意見交換、また市への提案などのほか、園内への花のプランター設置などをしていただいてまいりました。 基本計画の中の管理運営計画でも、特に市民・地域と一体になった管理運営体制づくりに努めるというようにして、ボランティア等による市民参加や民間活力の導入を挙げております。今後も、支える会の皆さんとは、どのような支援活動ができるのか、またしていただけるのかということにつきまして、一緒に考えていくことになっております。 来年のリニューアルに向けまして、また100周年に向けまして、このような市民の皆さんの輪がより大きく広がるということを期待しているところでございます。 ○議長(清水喜久男議員)  福島鶴子議員。 ◆18番(福島鶴子議員)  分かりました。ぜひよろしくお願いいたします。 やっぱり市民の会の皆さんも、どう係わっていっていいのかということが分からない、行政は何を望んでいるのかということも分からないという中で、意見交換をしながら、求め合いながらいかなきゃいけないかな。 一つ、ボランティアの皆さんというのは、園の中のお掃除とか、植栽とかイベントのお手伝いということの手伝い的な仕事ではなくて、より市民に愛されて親しまれる動物園にするための助言などができる立場になっていただくような仕組みづくりというものも必要かと思うんですけれども、その点についてはいかがでしょうか、市長。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  支える市民の会の皆さんはもちろんですし、市民の皆様からも、いろんなご提言とかいただけるような仕組みというか、そういうのは拒否するものじゃなくて、むしろ積極的に、自分たち、みんなの動物園という意識で参画していただければ、ありがたいなと思っております。 ○議長(清水喜久男議員)  福島鶴子議員。 ◆18番(福島鶴子議員)  積極的なご答弁いただけましたので、多分やりがいがあるかなと思いますので、よろしくお願いいたします。 質問事項⑤に移ります。 「小諸らしい動物園」とは具体的に、何をもって「こもろらしさ」をアピールしようとしているのかについてお聞きをいたしたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  産業振興部長。
    ◎産業振興部長(小田中順一君)  お答えいたします。小諸らしい特色ある動物園をアピールしていくには、小諸の強みを強調していくことが大切だと考えております。 小諸市動物園が持つ強みは大きく2点ございます。 1点目は、浅間山麓の豊かな自然に恵まれた立地で、生物多様性が高く、多くの野生動物が暮らしているということです。この環境を生かし、地域の身近な動物に焦点を当てた飼育展示による環境教育の普及啓発を行うことで、地域に根差した特色ある動物園ができると考えております。 2点目の強みといたしましては、これまでの実績を生かした動物との触れ合いの継続でございます。 これまで小諸市動物園では、小動物とのタッチングやペンギンの流しアジ、ペンギンが集団で歩くもぐもぐぺたぺたタイムなどのイベントや、ポニー、ヤギ、羊への餌やり体験など、動物との触れ合いを重視した活動で高い人気を得てまいりました。今後は、引き続き動物との触れ合い活動を継続していくとともに、新たな人気動物の導入やイベントの開発でさらなる魅力向上を行い、小諸らしさを出していきたいと考えております。 加えまして、小諸らしさという面では、やはり小諸市動物園は、穴城である小諸城址懐古園の中にありまして、田切地形の自然の要害の上にあるという立地自体が特徴的で、何より100年の歴史があるということで、動物園の存在自体が小諸らしさと考えます。 若い世代や親子連れだけでなく、かつて訪れたことのある皆さんにとっても、どこか懐かしさを感じてもらえるような、大きな動物園には無い地方の小さな動物園ならではの魅力というのも伝えていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(清水喜久男議員)  福島鶴子議員。 ◆18番(福島鶴子議員)  私も、動物園それぞれの特色あるわけですけれども、小諸らしさの中で、ほかでは絶対まねができないものとしては、やっぱり懐古園と一体化した動物園であるということがあると思うんです。この後の質問のところでまた出てまいりますけれども、そのことだけは共有をさせていただきたいと思います。 続きまして、質問事項⑥に移りますけれども、「市民に愛される動物園」と「観光地域づくりビジョン」に基づく交流人口の増加に整合性を持たせるための努力は、どのように、どこの部署で行うのかについてお伺いいたします。 今回整備された動物園のコンセプトは、みんなに愛され、みんなとつながる動物園となる、この場合、みんなとは、やはり小諸市民、あるいは環境学習や遠足などで訪れる近隣の学校の生徒とか保育園、幼稚園の児童を想定しがちですけれども、再整備後の動物園は、どちらかといえば、市民の憩いの場所としての色合いが濃い動物園だと受け止めています。一方、いわゆる観光客が動物園を訪れる目的は、ふだん見たことが無い珍しい動物の見学だと思うんですね。 今回の再整備する動物園は、こうした観光客が動物園に求める目的とは異質ではないかなと感じるんですけれども、その辺のところを整合するのには、どのようにしていくのかなと思いますけれども、その辺についての手だてをお聞きしたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(小田中順一君)  お答えいたします。 先ほどの答弁でも申し上げましたとおり、地域の生物多様性を生かした特色ある運営、触れ合い活動の継続とイベントの開発による魅力づくりなど、小諸らしさを発信することで市民に愛される動物園となり、同時に交流人口の増加にもつながるものと考えております。 どこの部署でということになりますと、懐古園事務所が中心となり、商工環境課、こもろ観光局などと連携して進めているということでございますが、質問のように、懐古園は小諸市を代表する観光地でございまして、それと同時に、都市公園として市民の憩いのための公園でもございます。特に動物園は、市内や近隣自治体の親子連れの皆さんなどに多く親しまれておりますので、市民に向けてか、市外の観光客に向けてかというお話になるかと思いますが、この両者を無理に整合を持たせる必要は無いと私は考えます。両面があっていいと思います。 昨日の一般質問にも出ましたとおり、シビックプライドという言葉がございますが、市民に愛されなければ、市外の人に自信を持って、来てくださいと勧められないということがございます。まずはそこを大事にしていきたいと考えております。 ○議長(清水喜久男議員)  福島鶴子議員。 ◆18番(福島鶴子議員)  私も別に、市民のために造られた動物園なんだから、観光客は違うよみたいな形じゃないんです。それをどのようにするのかな、そもそも観光客が、例えば準備した、今考えているような動物をわざわざ見に来る必要は無いわけで、イベント等で楽しいことをすれば、それに対して、それを目的に来る人もいるかもしれませんけれども、観光客そのものは、小諸市のそうした動物園をわざわざ見に来るのではなくて、そういうことがあることを承知の中で、小諸市のイメージを膨らませるということにつながるのかなと思っています。 ただ、観光客向けに、例えば動物のショー的なイベントを増やすことが多くなるということが目的になってしまっていると、本来の地域の身近な動物を知って、その動物たちが織りなす自然環境の保全といった、もう一つの大きな目的がおろそかになってしまうんじゃないかなと懸念されます。 そうした意味では、先ほど言ったような、両方をコーディネートするような、小諸市の動物園の特色を上手に包括するような計画ができる専門家が欲しいなと思ったわけですけれども、その辺についてのご答弁はありますか。 ○議長(清水喜久男議員)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(小田中順一君)  将来構想から基本計画をつくるまでの間で、専門家のご意見も十分お聞きしながらやっておりますので、私どもも小諸市動物園を、上野動物園とかと肩を並べるような珍しい動物を入れてとは考えておりません。大きい動物園と地方の小さい動物園のそれぞれの役割がありますので、そういったことを、将来構想等に盛り込んだことを、ぶれずに今後も動物園を再整備していきたいと考えております。 ○議長(清水喜久男議員)  福島鶴子議員。 ◆18番(福島鶴子議員)  質問事項⑥は以上で終わります。 次に、質問事項⑦に移りますけれども、「懐古園一帯の中の動物園」として、連携しての魅力づくりを考えてはどうかについてお伺いします。 先ほどもご答弁いただきましたけれども、質問事項⑤で小諸市でなければできない動物園として、懐古園との一体化の魅力づくりについてお聞きをいたしましたけれども、このことを基本計画の中でも、小諸市動物園の強みの一つとして挙げられているわけですね。連携して魅力づくりについて考えているということは、先ほどご答弁をいただきました。 それで、一つ、私は懐古園の一体化として考えられることに、雄大な自然環境があると思うんですね。かつて懐古園は、カブトムシの採集で有名でした。季節になると早朝、網を持った親子連れでにぎわったと聞いていますけれども、残念ながらクヌギの木が伐採されて、それも昔の話になってしまっています。 最近、小諸市が話題になった一つに、渡りをするチョウとして有名なアサギマダラの群生がありますね。アサギマダラは、全国に流布していると聞いてはおりますけれども、今年、小諸市のあちこちで話題になりました。あっちにもこっちにも飛んできた。これ、もしかすると何か訳があるのかな、渡りの道筋になっているのかななんて思ったりもしているんですけれども、聞くところによりますと、報道で見たということで、市外からわざわざそこに訪ねてきた人も少なくなかったと聞いております。 そこで、懐古園や動物園にアサギマダラの好物であるフジバカマとかヒヨドリバナの圃場を作って、アサギマダラの里として、動物園、懐古園に付加価値を付けてはどうかなと思うんですね。また、カブトムシの森を造ったり、ビオトープ造りなんかも、小諸らしさになるんじゃないかなと思うんですけれども、自然をそのままいただいての小諸らしい動物園です。知恵を働かして、ほかでは考えられない小諸市ながらの動物園になると思うんですけれども、この辺について、市長、いかがでしょう。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  福島鶴子議員のおっしゃるとおり、今年、アサギマダラがあちこちで見られて、某国営放送も取材に来ていて、来年放送するというようなことも実はあったりして、また来年は、さらに注目されるんではないかなと思っています。 それは置いておいて、今ご提案いただいたことというのは、またすごく大事だと思います。懐古園一帯を非常に魅力的なものにするというご提案だと前向きに捉えて、また、できるできないも含めて検討させていただいて、子どもたち、また、それを連れてくる大人たちも楽しめるような場所になればと考えます。 ○議長(清水喜久男議員)  福島鶴子議員、通告の答弁を聞いてから、再質問をお願いいたします。 ◆18番(福島鶴子議員)  すみませんですね。ただいま市長のご答弁を伺って、ちょっと心強く思いました。ぜひこれは考えていただきたいなと思います。 次に移ります。 質問事項⑧と⑨は関連がありますので、一括で質問いたします。 まず、⑧ですけれども、懐古園を含む都市公園のアウトソーシングが「戦略的で効率的な行政経営の推進」として挙げられておりますけれども、動物園のアウトソーシングについても考えは同じでしょうか。また、そして、その時期と手段について現段階で考えていることはあるかということで、⑨をお願いいたします。 ○議長(清水喜久男議員)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(小田中順一君)  では、質問事項⑧と⑨、併せてお答えさせていただきます。 戦略的で効率的な行政経営の推進に関する実行計画、これ、平成31年1月に策定しまして、令和5年までの5年間の計画でございます。そこでは、普通交付税におけるトップランナー方式を踏まえ、懐古園を含む都市公園をアウトソーシングに向けた検討を進める事業としておりますが、全てをアウトソーシングするということではございませんで、計画期間の令和5年度までに懐古園の運営をアウトソーシングするという予定は現在ございません。また、現時点で、近い将来にアウトソーシングをする予定ではございませんが、今後、時代の移り変わりなど、行政経営の長期的な視点の中では、可能性はゼロではないと考えております。 ○議長(清水喜久男議員)  福島鶴子議員。 ◆18番(福島鶴子議員)  ⑧と⑨については、現段階では行政の考えを伺うということにとどめたいと思います。 最後に、今、全ての質問に対するご答弁をお聞きしておりまして、また、将来構想を読み砕いて感じることですけれども、小諸市が動物園の再整備に着手するに至った根幹には、獣舎を含めた施設の老朽化、動物飼育計画とか飼育管理に必要な展示していないときの動物の居場所、いわゆるバックヤードの整備に手が付けられていないといった現状があり、それがもはや看過できないところに来ていたというようなこと、その結果、飼育上の事故とか飼育動物の脱走、動物虐待の批判さえ浮かぶ動物園になっていたことから、大きな事故につながる前に、思い切って再整備に手を付ける必要があったかなと思っております。 この点については、小泉市政の決断を評価したいと思いますけれども、ただ、残念なことは、こうした中でのことですので、仕方がなかったとは言えるかもしれないですけれども、経過を見ますと、再整備に関して市民の声を聞く機会が少なく、どちらかというと、行政側の都合で事が運ばれた感が否めません。 もちろん、動物園の再整備には、特殊な専門的知見が必要なことは理解しています。それでも、まず市民の丁寧な説明と市民の声を聞く機会の設営は、もっとあるべきであったんじゃないかなと思います。これらを考えたとき、今後の運営には、市民に愛され、市民に喜ばれる動物園になるための努力が求められると思います。常に市民の皆さんの喜ぶ顔を思い浮かべながら、アイデアに満ちた動物園にし、市民の期待に応えていただきたいと思います。 ただ、再生動物園は行政が市民の皆さんに提供するものではなくて、これから市民の手によって育てられ、市民にとって自分たちの動物園となり、新たな小諸市の誇りとなることが重要であると思います。そこから一つの参加と協働のまちづくりが生まれますので、この考え方について、市長のご所見をお願いしたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  福島鶴子議員のおっしゃる、市民の声を聞く機会が少なかったんではないかという部分は、またそれぞれの言い分があったりということで、なかなかあれなんですが、今ご意見いただいた中には、これから市民の皆さんと共に、本当に愛される動物園をつくっていくという部分では、そのとおりだと思っていますし、先ほども、提言を受け入れる仕組みができないかという話もいただきましたので、それはまた前向きに考えていきたいと思います。 いずれにしましても、様々な事情も背景に、先ほどおっしゃっていただいた部分も、そのとおりの部分はありますし、何よりも動物たちの飼育環境の改善、それから、市民の皆さんにより楽しんでいただく、愛される動物園にしていくという強い決意の下、今回、再整備着手を始めましたので、第4期まで何とか成し遂げられるように、長い道のりにはなりますが、皆さんのご協力を改めてお願いをしたいと思います。 以上です。 ○議長(清水喜久男議員)  福島鶴子議員。 ◆18番(福島鶴子議員)  ありがとうございました。 市長のそのお言葉を聞いただけで、今回、一般質問させていただいた、私としては気持ちが満たされた思いでございます。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(清水喜久男議員)  以上で18番、福島鶴子議員の質問を終わります。 お諮りいたします。 この際、昼食のため暫時休憩したいと思いますが、これにご異議ありませんか。     〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(清水喜久男議員)  ご異議なしと認めます。よって、この際、昼食のため暫時休憩といたします。 再開時刻は午後1時30分といたします。 △休憩 午後零時10分 △再開 午後1時30分 ○議長(清水喜久男議員)  休憩前に引き続き会議を開きます。 初めに、先ほどの福島議員の一般質問において、不適切な発言があったように思われますので、後刻記録を調査の上、措置しますので、ご承知願います。--------------------------------------- △神津眞美子議員 ○議長(清水喜久男議員)  次に、一括質問一括答弁方式により、13番、神津眞美子議員の質問を許します。 神津眞美子議員。     〔13番 神津眞美子議員 質問席〕 ◆13番(神津眞美子議員)  議席番号13番、神津眞美子です。 それでは、通告順に従い質問いたします。 件名1、予算編成と優先事業について。 要旨(1)令和4年度予算編成方針について。 発表された令和4年度予算編成方針を見ると、まず最初に、小諸市を取り巻く情勢は、新型コロナウイルス感染症により、市内経済の冷え込みが厳しい状況にあると書かれています。既に2年近くの長期にわたり影響を及ぼし、またここに来て、さらに新しい変異株のオミクロン株が発見されて、再び感染拡大の不安がよぎり、注意を呼び掛けている状況です。新型コロナウイルス感染症は、収束するどころか、まだまだ続く状況にあって、予算編成において、その影響はどうかお聞きします。 質問事項①コロナ禍において、例年との違いは何か。 小諸市は、困窮者の占める割合が他の自治体と比較して高いことで知られます。こうした状況に追い打ちをかけている新型コロナウイルス感染症の長期にわたる影響で、困窮者の生活状況が思いやられますが、前例の無い特別な状況の中で、市民にとって最も身近な基礎自治体である小諸市として、予算編成に当たりどのような配慮をされるか、お考えをお聞きします。 質問事項②困窮者に対し、どのような配慮がされたか。 次に、要旨(2)上水道事業についてお聞きします。 さきの9月議会に初めて、指定管理者制度を取り入れた水道事業の1年間を通しての決算が提出されました。全国的にも珍しい公民共同企業体の水みらい小諸に業務委託しての決算を経て、どのようにローリングし、令和4年度の重点事業を考えているかお聞きします。 質問事項①令和4年度の重点事業は何か。 先月視察で、丸山配水池のろ過施設を見学しました。これまで、小諸市の水は大変優れていて、水源は全て湧水と深井戸で原水の水質は非常に安定しており、滅菌消毒だけで水道水として利用できる良質な水だと理解していましたから、ろ過装置が意外で驚きました。 そこで、質問事項②スレッド式ろ過装置設置に至った経緯と今後の整備に向けての考え方はどうかお聞きします。 また、今後も順次設備されていく計画であるそうですので、質問事項③上水道事業の優先順位をどう考えているかお聞きします。 最後に、要旨(3)動物園整備についてお聞きします。 県内最古の動物園として、長きにわたり、市民ほか多くの人々に親しまれてきた動物園ですが、5年後の2026年には開設100周年を迎えます。これを契機に、みんなに愛され、また行きたいと思ってもらえる動物園を目指して再整備事業を開始し、現在、その第1期工事が進み、動物園は休園しています。来春の開園を多くの人々が心待ちにしておりますので、現状と今後の計画についてお聞きします。 質問事項①第1期整備工事は予定どおり進んでいるか。 質問事項②開園までの課題は何か。 質問事項③第2期工事の見通しはどうか。 質問事項④2026年に迎える100周年に向けて、道筋をどう考えているか。 以上で一括質問を終わります。 ○議長(清水喜久男議員)  ただいまの質問に対し答弁を求めます。 市長。     〔市長 小泉俊博君 答弁席〕 ◎市長(小泉俊博君)  議席番号13番、神津眞美子議員の質問に対して答弁をいたします。 件名1、予算編成と優先事業について。 要旨(1)令和4年度予算編成方針について。 質問事項①コロナ禍において、例年との違いは何か、答弁をいたします。 11月25日に内閣府が公表しました月例経済報告によると、景気は新型コロナウイルス感染症による厳しい状況が徐々に緩和されつつあるものの、引き続き持ち直しの動きに弱さが見られるとし、先行きについては、経済社会活動が正常化に向かう中で、各種政策の効果や海外経済の改善もあって、景気は持ち直していくことが期待される。ただし、供給面での制約や原材料価格の動向による下振れリスクに十分注意する必要がある。また、感染症による内外経済への影響や金融資本市場の変動等の影響を注視する必要があるとのことであります。 政府は内外の変化を捉え、ポストコロナの持続的な成長につなげるため、グリーン社会の実現、官民挙げたデジタル化の加速、日本全体を元気にする活力ある地方創り、少子化の克服・子どもを産み育てやすい社会の実現の4点について、成長を生み出す原動力として強力に推進し、強い経済をつくり上げるとともに、様々なセーフティネットを強化し、誰一人として取り残さない包摂的な社会の構築を目指すこととしています。 岸田内閣総理大臣による所信表明演説では、成長と分配の好循環実現に向けて、成長・分配戦略を両輪に掲げ、政策を総動員する姿勢が示されました。成長戦略としては、地方を活性化するデジタル田園都市国家構想や経済安全保障、また、分配戦略としては、働く人への分配機能の強化や中間層の拡大と少子化対策などが掲げられており、国の経済対策や補正予算の動向を見極め、適時適切に対応していく必要がございます。 本市の状況は、令和2年度決算では、新型コロナウイルス感染症緊急対策の実施に伴い、歳出ベースでは前年度比43%増となったものの、特別定額給付金補助金、地方創生臨時交付金などの国庫支出金で補てんされたため、財政運営への影響は限定的でございました。 一方、長期財政見通しでは、市税収入の減少傾向が続く中、一般財源の確保が困難な状況にあり、令和4年度以降も当初予算編成において、収支がマイナスとなる非常に厳しい財政状況を見込んでおります。 社会情勢は刻々と変化をしていますが、予算編成方針としましては、コロナ禍の先行きが見通せない状況であっても、第11次基本計画に掲げる健幸都市こもろ(小諸版ウエルネス・シティ)の実現を目指すこととし、特に変わりはございません。令和4年度においても、市民の暮らしと経済を支える新型コロナウイルス感染症対策に万全を期すとともに、持続可能な財政運営を堅持しながら、将来を見据えた各種事業に取り組んでまいりたいと考えております。 次に、質問事項②困窮者に対し、どのような配慮がされたか、答弁をいたします。 第11次基本計画における施策において、「誰もが安心できる福祉環境を整備します」と掲げてありますとおり、社会的弱者や生活困窮者などの社会的自立に向けた支援を行ってまいります。困窮者に対する具体的な事業につきましては、担当課から次年度の要求を現在取りまとめているところでございますので、引き続き、困窮者に寄り添った支援事業を行ってまいりたいと考えております。 続きまして、要旨(2)上水道事業について。 質問事項①令和4年度の重点事業は何か、答弁をいたします。 令和4年度の重点事業につきましては、3つ挙げてあります。 1つ目は、小諸市上水道事業基本計画に基づく上水道事業実施計画により事業推進を図り、将来も持続可能な水道事業の基盤を構築することであります。具体的には、野馬取配水池、これはチェリーパークライン入口にある貯水池でありますが、野馬取配水池の導水・浄水施設の建設工事が重点事業となります。 この事業につきましては、令和2年度で基本設計、令和3年度で実施設計を実施し、令和4年度から令和6年度にかけ、国の生活基盤施設耐震化等交付金を活用し、ろ過施設等の設置工事を予定しております。また、老朽化している管路施設などについても、市単独事業で更新を予定しています。 2つ目は、令和元年10月1日から指定管理制度により委託した株式会社水みらい小諸の業務が4年目に入りますので、業務の流れ及び人材育成並びに技術継承に向けた人の流れが定着することを確認しながら、毎月のモニタリングを厳格に行い、ホームページを通じて上水道使用者へ公表することであります。 3つ目は、安心・安全な水道水を使用していただくために、水道事故による断水や生活に欠かせない情報など、水道に関する情報を引き続き提供することであります。 なお、令和4年度の重点事業につきましては、翌年3月議会で当初予算にてご審議をいただき、初めて執行できる予算になりますので、現時点ではあくまで予定ということでご承知おきください。 続きまして、質問事項②スレッド式ろ過装置設置に至った経緯と今後の整備に向けての考え方はどうかについて答弁をいたします。 本市の水道水源は、湧水9か所と地下水10か所の合計19か所の水源で、塩素滅菌のみで使用者の皆様に供給をしております。ろ過装置設置に至った経過につきましては、地下水については問題ありませんが、湧水については、平成19年度にクリプトスポリジウム等の対策指針が改正されたこと、また、本市においても、最近のゲリラ豪雨などにより、降雨が水源に混入する可能性が増えたため、計画的にろ過施設を設置することといたしました。 クリプトスポリジウムは、野生動物の糞便で拡散され、人が感染すると下痢などの健康被害を起こすおそれがある病原体であります。また、塩素に耐塩性があり、塩素滅菌では除去できません。 なお、現在、この生物の指標菌である大腸菌などを対象とした水質検査を月に1回、クリプトスポリジウムについては3か月ごとに水質検査を行い、安全であることを確認して供給していることを申し添えます。 対策については、ろ過方式と紫外線処理方式があり、検討した結果、ろ過方式では、スレッド式という糸巻きフィルターによるろ過方法がフィルターを約10年交換しないで使用でき、また、自動でフィルターの洗浄が行え、維持管理が簡単でメンテナンスが安価であること、そして、クリプトスポリジウムなどを99.9%以上のろ過精度でろ過するという点で採用いたしました。 ろ過施設は、令和元年に西小諸配水池、続いて丸山配水池に設置済みであり、さきの重点事業の中で説明しましたように、野馬取配水池に令和4年度から令和6年度にかけ設置予定であります。その後につきましては、上水道事業実施計画により、費用の確保を図りながら計画的に設置していく予定でございます。 続きまして、質問事項③上水道事業の優先順位をどう考えているか、答弁をいたします。 上水道事業につきましては、約40年先を目標としたアセットマネジメント(資産管理を踏まえた計画)と、それに基づき、20年先を目標とした上水道事業基本計画、そして、3年程度の実施計画に基づき、毎年の事業計画を立てております。その中で、さきの質問でも触れましたが、最近のゲリラ豪雨などが増加傾向にあり、自然災害による水質の悪化が懸念されるため、ろ過施設の整備を優先して進めております。 管路施設の更新に当たっては、小諸市上水道事業基本計画に記載してありますとおり、6項目の基準により点数を付け、優先順を決定していくことを基本としております。その6項目は、給配水への影響が大きい管路として、導・送水管、それから150ミリメートル以上の管、非耐震管の3項目、水道利用への影響が大きい管路として、病院・避難所などへの接続、それから主要道路の下、それから要配慮施設への接続の3項目としております。 今後、施設の更新については計画に基づき進め、補修等による維持管理とのバランスを見ながら、必要に応じて見直しを行い、安全・安心な水を使用者に供給できるよう、事業を進めてまいりたいと考えております。 続きまして、要旨(3)動物園整備について。 質問事項①第1期整備工事は予定どおり進んでいるか、答弁をいたします。 先ほどの福島鶴子議員の一般質問で、産業振興部長からお答えしましたとおり、動物園再整備の第1期整備工事につきましては、ペンギンが水中で泳いでいる姿を見ることができるビューイングシェルターを備えたペンギン舎、モルモットやパンダマウスとの触れ合いができるスペースを含むふれあい休憩所の整備を行っておりますが、建築資材納入の遅れ等により工期に若干の遅れがあるものの、令和4年3月中の竣工に向け、着実に工事を進めております。 なお、この間、輸入製材などの建築資材価格が高騰したことから、若干の増工が見込まれますので、今議会で補正予算をお願いしているところであります。 続きまして、質問事項②開園までの課題は何か、答弁をいたします。 動物園リニューアルオープンに向けて、課題として捉えている主なものを申し上げます。 まず、施工上の課題でありますが、全国的なことではありますが、木材や鉄骨資材費の高騰であります。これにより工事費の増額が見込まれることから、今議会に補正予算を上程させていただいております。 また、運営面における課題は、まず、動物園を休園している中でのリニューアルオープンに向けたPRであります。工事中に動物園での各種イベント等の開催が困難ですので、実施可能なPRとして、若年層の利用が多いSNSを活用し、新たに小諸市動物園公式インスタグラムで、休園中の動物たちの様子や工事の進捗状況などの情報発信を始めました。 そして、少ない人数ではありますが、大人のための飼育体験も実施し、ファンを逃さないよう、また新たなファンの獲得のための取組も行い、こもろ観光局との連携によるプロモーション動画の作成、ペンギンやモルモットをモチーフにした土産品造成も進めているところであります。 さらに、運営面においては、3月の工事竣工後に戻されるペンギンやモルモットなどの新施設での生活の慣れがあります。飼育員の新施設への慣れと動物への慣れなども含め、オープン準備段階で解消していく課題であると考えております。 続きまして、質問事項③第2期工事の見通しはどうか、質問事項④2026年に迎える100周年に向けて、道筋をどう考えているか、関連がございますので、一括して答弁をさせていただきます。 令和元年度に策定いたしました小諸市動物園再整備基本計画は、整備を第1期から第4期まで分けた計画としております。 現在施工中の第1期整備工事に続く第2期整備工事は、懐古園馬場と動物園をつなぐ白鶴橋の南側にある現在のポニー、ヤクシカ、羊舎の移転により、その場所を休憩・眺望場所として整備を行い、田切地形の高台から千曲川等のすばらしい眺望を楽しめるようにすること、さらに、古くなったトイレの改修、多くの集客が期待できる人気動物のレッサーパンダやカピバラ舎の整備を予定しております。 今回の第1期整備工事は、基本設計から実施設計、動物の移動から工事実施・完了に至るまで、実務だけで3年を要しておりますので、このスケジュールから想定すると、第2期整備工事は100周年の節目を目指して実施することになると考えております。 第2期整備工事は、概算事業費としては2億円を超える見込みでありますが、資材費の高騰などの動きも勘案しますと、実施段階ではこれ以上の工事費となることが予想されます。また、第1期整備工事では地方創生推進交付金を活用しましたが、第2期整備工事に当たっては、現時点で明確な財源がございませんので、財源確保が大きな課題となっているほか、現存する動物と新たに整備する獣舎のやりくりなど、整備範囲を見極めることも必要となってまいります。 第2期整備工事は、これらをしっかり位置付けた上で計画し、100周年の節目をよい形で迎えられればと考えております。 本席からの答弁は以上でございます。 ○議長(清水喜久男議員)  神津眞美子議員、再質問はよろしいですか。 神津眞美子議員。 ◆13番(神津眞美子議員)  それでは、ご答弁いただきましたので、再質問いたします。 件名は1件です。 要旨(1)令和4年度予算編成方針について。 質問事項①コロナ禍において、例年との違いは何かについて再質問いたします。 ご答弁では、例年と特に違いは無いということでしたが、令和4年度予算編成方針はどのように策定されましたでしょうか。以前はサマーレビューなど、そのプロセスが公開されておりましたので、議員にも見えていたんですが、近年は行政のみの策定となっておりますので、お聞きします。 ○議長(清水喜久男議員)  財政課長。 ◎財政課長・施設管理室長(土屋雅志君)  お答えいたします。 令和4年度の予算編成につきましては、例年と同様、市におけますサマーレビュー等を実施した中で、予算編成方針を決めさせていただいております。令和3年度と予算編成方針について、大きな変更点はございませんが、時点修正等を行った中で、今回の予算編成方針を確定させていただいていますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(清水喜久男議員)  神津眞美子議員。 ◆13番(神津眞美子議員)  策定のプロセスは、特に変わりないと理解いたしました。ただ、公開になっているかなっていないかだけだと、それはコロナ禍ということも影響しているのかなと理解いたしました。 まず、予算編成方針の策定に当たって、市長から何か指示を出されているようでしたら、お聞きしたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  総務部長。 ◎総務部長(柳澤学君)  これは、先ほど申しましたサマーレビューの中で、いろいろ私ども理事者、それから部長を中心に議論をしてきております。サマーレビューの中では、コロナの状況が、これから先行きが不透明の中で、令和4年度においても、そのあたりはしっかり対応していく必要があるだろう、重点課題だと考えるようにという指示の中でやっております。 特に新型コロナウイルス感染症について、先ほど神津眞美子議員にも触れていただきましたけれども、本市を取り巻く情勢の中に、時点修正として状況を書かせていただいてあります。一つには、税収への影響というのは、むしろこれからますます厳しくなってくるという状況がありますので、それを踏まえながら、やはり、いいタイミングというと、ちょっと語弊があるかもしれませんけれども、やるべきときにしっかりと経済対策をやるという、そういう考え方が一つ、それから、もう一つとしては、今迎えているウィズコロナですが、これから迎えるアフターコロナに向けてしっかり準備をしていく、そんなことの指示もございました。また、情勢の中の一番下にも書いてありますけれども、今、社会変容が起きていて、地方への移住ですとか定住というのがこれから進んでくるということの中で、やはり地方回帰というようなことを十分意識して事業を進めていくという、そんな指示もありました。今回、大きく方針の中に違いは書きませんでしたけれども、本市を取り巻く情勢という中で時点分析をして進めていく、そんな形でご理解をいただければと思います。よろしくお願いします。 ○議長(清水喜久男議員)  神津眞美子議員。 ◆13番(神津眞美子議員)  理解いたしました。 近年の状況というのは、100年に一度とも言われる感染症下の厳しい状況ということを思うわけですけれども、それについては、住民にとって一番身近な自治体として、やっぱり住民に寄り添った予算編成というのを私は期待するわけですけれども、ある意味、例年どおりという、大きな違いが見られなかったという点においては残念に思います。 考えてはいるというご答弁をいただきましたけれども、例えば報道によれば、県内の自治体では、来年度の予算編成じゃなくて、この年末にも補正予算を組んで、いわゆる弱者対策、高齢者への福祉灯油や子育て世帯への応援給付品を配布しているという自治体が見てとれます。市長はかつて、子育てに関しては日本一を目指すんだということも言ってこられましたので、長期化するコロナ禍において、独り親や、また低所得者を対象にした、そこら辺の予算を組むお考えというのはお持ちでしょうか、無いのでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  総務部長。 ◎総務部長(柳澤学君)  今ご指摘のとおり、それぞれの自治体が、令和4年度というよりも、やらなければいけないことについて令和3年度の予算を組んで、弾力的に実施をしているという状況であります。本市につきましても、これまでも、その都度その都度、補正予算をお願いしまして、いろいろ対応してまいりました。今回も追加補正で、いろいろお願いするということに計画しております。議運の中でそんなことをお願いもしながら、これからということになるんですけれども、また、国も補正予算が通りまして、給付金の関係ありますし、また灯油の高騰による対策、これもやっていかなきゃいけないなと考えてございますので、その辺についてはまた、今話していい時期じゃ、ちょっとないのかもしれませんけれども、考えておりますので、弾力的に必要な支援というのはやっていきたいと考えています。よろしくお願いします。 ○議長(清水喜久男議員)  神津眞美子議員。 ◆13番(神津眞美子議員)  補正対応で、今日追加議案が出るということは承知しております。でも、これは国が出す給付金ですね。私が申し上げているのは、市単独の基礎自治体として、市民に向けた独自の予算を組む考えは無いかということをお聞きしましたが、そういった意味では、国の交付金を得て、それを給付する事務的なことはやるけれども、市単独の予算は組まないというふうに理解しました。 福祉灯油も考えているという総務部長のご答弁ではありますが、今ここで予算を組まなければ、一番厳しい冬がやってくるわけですよね。次の議会対応ということになると、もう春を迎えるわけです。やはりタイミングというのを考えて、そうでなくても、昨日の同僚議員の質問にもありましたけれども、小諸市は他自治体よりも困窮者の占める割合というのは非常に高いわけですから、住民、市民に寄り添った行政対応というのを求めたいと思います。 このコロナ禍は簡単には収束しないし、長期化が予想されているわけで、非常に事態が深刻化していくんではないかな、それは先ほどのご答弁にもありましたけれども、その辺はどのように行政として把握されていますでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  総務部長。 ◎総務部長(柳澤学君)  市民の皆さんの暮らしにつきましては、これは特別、何か仕組みを使って把握をしているとか、そういうことではございませんけれども、私どもは、日々職員が、それぞれの仕事の中で市民と接しておりますので、そういった形の中で、市民の皆様からの声というのは常に聞いてございますので、そんな形で、十分とは言えないかもしれませんけれども、最大の努力をしながら声を聞くようにしております。よろしくお願いします。 ○議長(清水喜久男議員)  神津眞美子議員。 ◆13番(神津眞美子議員)  小諸市は毎年アンケートを実施していますので、その中にそこら辺の新しい項目も入れていただくなりして、住民把握に努めていただきたいと思います。 小諸市は、先ほどの答弁の中にも出てまいりましたけれども、ウエルネス・シティということを目標に掲げていますから、やはりこれは、誰もが生き生きと暮らしていけるように、厳しい状況だからこそ配慮が必要だと思って質問したわけです。 こういった意味での困窮者の窓口というと、社協が浮かぶわけですけれども、社協をはじめ福祉担当分野との連携を密にして、市長が目指す市民の役に立つ市役所という機能を高めていただきたいということを申し上げまして、要旨(2)の上水道事業についてお聞きします。 要旨(2)の質問事項①令和4年度の重点事業は何かについては、基本計画に策定された項目に基づいて進めていくということで、それは理解できます。そしてまた、公民共同企業体の水みらいに業務委託しても、その改変は特に大きな変わりは無いんだなということも理解いたしました。 ですので、次の質問事項②スレッド式ろ過装置設置に至った経緯と今後の整備に向けての考え方はどうかについて再質問いたします。 過去に指標菌となる菌が検出されたということで、厚生省の省令に基づいて改定もされたようですけれども、設備されたということですが、その根拠について改めて確認したいんですが、ご答弁いただけますか。 ○議長(清水喜久男議員)  建設水道部長。 ◎建設水道部長(山浦立男君)  指標菌の関係でよろしいですかね。 指標菌につきましては、既にろ過器が設置されている西小諸配水池の水源である水石水源で平成26年と平成27年、それと、隈部水源で平成30年に、それぞれ1回ずつ検出はされておりますが、水源を切り替えるなどをいう対応をしております。また、即再検査を行った上で、検出されないことを確認にして、取水を続けているという状況でございます。 ○議長(清水喜久男議員)  神津眞美子議員。 ◆13番(神津眞美子議員)  そうしますと、過去に指標菌が検出されたところの水源、配水池に対しては、もう対応が終わっているということを理解しました。そしてまた、そのときの対応は、水源というか、そのあたりの水の流れを変えて、代替で対応したということで、心配なかったということも理解できました。 じゃ、その後も菌の検出、モニタリングなどがホームページで出ていますので、それを見ると、検出したというものは見てとれないので、安心しているんですけれども、そうしますと、ほかの今聞いた以外の地域では、検出されていないと理解してよろしいですか。 ○議長(清水喜久男議員)  建設水道部長。 ◎建設水道部長(山浦立男君)  先ほど、水石水源の部分と隈部水源と申し上げましたけれども、隈部水源については、これから設置を予定しています野馬取配水池のほうの水源になります。これについても、野馬取配水池への水源は5つございますので、それの水源切替え等で対応しているという状況でございます。 ○議長(清水喜久男議員)  神津眞美子議員。 ◆13番(神津眞美子議員)  分かりました。 そうすると、指標菌が検出されると、厚労省の省令を見ると、レベル3ということになるわけですね。レベル3、レベル4ですと、ろ過器の設置が必要になるということで、レベル1、レベル2には、そういったものは必要無いわけですけれども、小諸市には配水池が数多くあるわけですけれども、ほかの配水池のレベルは現在幾つになるんでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  建設水道部長。 ◎建設水道部長(山浦立男君)  ほかの配水池というか、水源になるんですけれども、湧水であれば柏木水源、郷土水源、弁天水源といった水源がありますが、レベル2というような状況になっています。そのほか、深井戸については、レベル1というような状況でございます。 ○議長(清水喜久男議員)  神津眞美子議員。 ◆13番(神津眞美子議員)  そして、レベル3の対策としては、複数の方法が厚労省からも示されているわけですけれども、たまたま私が視察に伺った丸山配水池では、イスラエル式の日本ではまだ数台しか設置されていないスレッド式ろ過装置設置を設置したと説明を伺いました。その際、先ほど、厚労省もその対策としては、幾つか複数の対策を示しているわけですけれども、このろ過器を設置したということは、問題となる菌の除去率が99.9%、またメンテナンスが安価である、そして稼働が自動であるというようなご答弁をいただきましたけれども、そこら辺の検討された優位性は、この4点と理解すればよろしいんでしょうか。非常に、工事費が3億6,400万円と伺いまして、大きな金額なので、そこら辺の対比が分かればお聞きしたいですし、そこら辺を改めて確認させていただきたいんですが。 ○議長(清水喜久男議員)  建設水道部長。 ◎建設水道部長(山浦立男君)  ろ過をする対策方式につきましては、市長答弁の中にもございましたけれども、紫外線処理方式とろ過処理方式という部分がございます。ろ過器処理方式の中でも、急速ろ過、緩速ろ過、膜ろ過、紫外線処理、今回のスレッド式ろ過という処理方法がありまして、今回の選定に当たりましては、当然建設費の問題、あと、急速ろ過、緩速ろ過となりますと、浄水場というような、ああいう大きな施設が必要となりますので、そうすると、敷地の状況の問題もございます。あとは維持管理費用の部分、常に機械は動いていますので、それを例えば何年ごとに交換しなければいけないとか、そういう部分のところを比較検討しました。また、あと、維持管理性と非常時の部分で、停電したり、そういった部分での優位性のところも判断をした中で、今回のスレッド式ろ過方式ということで採用させていただいたということでございます。 ○議長(清水喜久男議員)  神津眞美子議員。 ◆13番(神津眞美子議員)  じゃ、参考までに伺いますが、これは厚労省の省令に基づいた工事だと理解するんですけれども、そうしますと、国からの交付金手当というのがあると思うんですけれども、その補助率は、ちなみにどのくらいなんでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  建設水道部長。 ◎建設水道部長(山浦立男君)  財源として国からですが、生活基盤施設耐震化等交付金という部分でございますが、厚労省の補助率につきましては、4分の1ということになります。 以上でございます。 ○議長(清水喜久男議員)  神津眞美子議員。 ◆13番(神津眞美子議員)  そうしますと、小諸市の工事費負担というのは、3億6,400万円と伺った金額に75%と試算して、2億7,300万円ぐらいの工事費だったと理解してよろしいですか。 ○議長(清水喜久男議員)  建設水道部長。 ◎建設水道部長(山浦立男君)  そういうご理解でよろしいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  神津眞美子議員。 ◆13番(神津眞美子議員)  改めてですが、維持費は、安価だと先ほどご答弁されましたけれども、私は、10年間で3,000万円ぐらいと現場でお聞きしましたけれども、これはこの金額でよろしいでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  建設水道部長。 ◎建設水道部長(山浦立男君)  それでよろしいです。 ○議長(清水喜久男議員)  神津眞美子議員。 ◆13番(神津眞美子議員)  小諸市には水源池が19あって、ほかの配水池40か所ぐらいあると理解しているんですけれども、ほかのエリアというか配水池のレベルは1もしくは2ということで、そういう状態ならば、ここですぐろ過器の設置は必要無いと私はお聞きしたんですが、確かに水はライフラインの第一で、安心・安全が最重要なのは理解いたしますけれども、緊急性においてどうなのかなというのを今ちょっと疑問を持ちました。 基本計画策定時にはコロナ禍という、こういうこの状況は想定されていなかったわけですし、今、大変厳しい財源状況だということを度々、一昨日の一般質問の中からそういうご答弁も出ております。予算を必要としている部署は、ほかにいろいろあるわけですし、また、水道施設一つに限っても、先ほどの答弁の中で老朽化の問題もあります。予算編成方針の中にもあるように、選択と集中が求められている中で、そこら辺の優先順位というのは変わらないのでしょうか。その辺のお考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  建設水道部長。 ◎建設水道部長(山浦立男君)  施設の更新等につきましては、上水道の基本計画を基にローリングを行いながら実施計画を策定し、それが3年から、今回は令和5年までの間で計画をさせていただいています。そういった中で見直しをしながら、事業の優先順位を決めながら進めていくという状況でございます。 よろしくお願いします。 ○議長(清水喜久男議員)  神津眞美子議員。 ◆13番(神津眞美子議員)  既に基本設計、実施設計が野馬取についてはできているということで、令和4年度は工事されていくんだと理解いたしました。そこは5つの水源をまとめて、ほかの工事も一緒にやるようですので、基本計画を見ますと、野馬取に対しては代替の水源が無いと見ましたので、きっとご苦労も多いかと思うんですが、そこら辺の見通しはいかがですか。 ○議長(清水喜久男議員)  建設水道部長。 ◎建設水道部長(山浦立男君)  代替の水源につきましては、先ほども申し上げたとおり、野馬取配水池には5か所の水源から取水をしておりますので、その5か所の水源の切替えをしながら事業を進める部分ではございます。 また、ろ過器設置に当たって、今度は配水の関係も出てきますので、そういった部分については、現在実施設計を行っておりますので、そういった中で、水を止めないで接続をするような、そういう施工方法も検討してまいるということでご理解いただければと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  神津眞美子議員。 ◆13番(神津眞美子議員)  理解いたしました。 私は、質問事項③の中で、優先順位をどう考えているかということを通告したのですけれども、それは上水道部門だけではなく、全庁的に見て、施設整備はしていくんだけれども、緊急性をどう考えるかという問題で、今ここで幾つかの課題を小諸市は持っていて、社会状況もコロナ禍という、そういった厳しい状況の中にあるわけですから、やはりどういう形で優先順位を組んでいくのか、財源をどうするのかというのは、私は検討が必要ではないかなと考えますので、重ねて申し上げておきます。 それでは、要旨(3)動物園整備について再質問いたします。 質問事項①第1期整備工事は予定どおり進んでいるか。 これは、ご答弁の中で理解できました。第1期工事は3月竣工するというので、楽しみにしております。 質問事項②開園までの課題は何か、幾つか挙げられましたけれども、先ほどの同僚議員の質問に対する答弁も聞いていた中で気になったのが、飼育員が今現在1名欠員しているということで、募集中だというご答弁がございました。この辺の見込みはどうなんでしょうか、お聞きしたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  総務部長。 ◎総務部長(柳澤学君)  これについては、一刻も早くということで募集をしておりまして、年明けに採用試験を予定してございます。(後刻訂正あり) ○議長(清水喜久男議員)  神津眞美子議員。 ◆13番(神津眞美子議員)  そうしますと、採用試験をやるということは、既に応募があるということで考えてよろしいんですか。 ○議長(清水喜久男議員)  総務課長。 ◎総務課長(大森宏之君)  採用試験については、今部長が申し上げたとおり、今月は第1次試験、2次試験が来年ということで、今現在、応募の人員はいるということでご理解いただければと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  神津眞美子議員。 ◆13番(神津眞美子議員)  よかったです。 じゃ、質問事項③第2期工事の見通しはどうかについて再質問いたします。 小諸市総合計画第11次基本計画、政策4、施策4-3の令和3年度重点方針と目標には、動物園に関して、再整備(第1期)を着実に進めるとともに、財源確保の取組を進めるとあります。財源確保については、令和3年度、間もなく終わるわけですけれども、ここら辺の見通しはどうなりましたでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(小田中順一君)  動物園の財源という部分につきましては、第2期工事は、先ほども申し上げましたように、地方創生推進交付金が第1期のみということで、第2期の財源として現在見込んでいる部分は、特定財源としてはございません。そんな中で、寄附等を頂いておりまして、整備の基金も設けたところでございますので、そこに現在800万円ほど既に頂いているという中でございますので、今後もそういった寄附等も募集しながら、財源確保に努めてまいりたいと考えています。 ○議長(清水喜久男議員)  神津眞美子議員。 ◆13番(神津眞美子議員)  やはり必要な投資はしていかなければいけないわけですし、タイミングが非常に重要だと思います。特に動物園は、5年後に100周年を迎えるわけですから、そういった意味では待てないから、やっぱり財源を何とかしなければいけない、その中では800万円という基金も組まれた。そしてまた、小諸市は非常にふるさと納税が伸びていますので、そこら辺の財源も充てることを考えていらっしゃるのかなと、これは推測ですが、そしてクラウドファンディング等々も、きっと想定内にはあるんではないかとは思いますけれども、それで間に合えば問題無いんですけれども、やっぱり財源が不足だったら、財源をつくる努力ということも、また考えていかなければいけないんではないかなと思うわけです。 そこで、一つの選択肢として、ミニ公募債というのは考えられないかということを申し上げます。 今、銀行に資金を預けても、利率は低くて1%にも満ちませんよね。だから、そこで、銀行に預けるよりは少し高い利息を付けて、そこにプラス、動物園の年間パスポートを付けるなりして、そうすれば投資する方にもメリットございますし、小諸市にとっても、公募債によって一時的に資金が集まるわけですから、財源確保するまでの時間的余裕が生まれます。その公募債を買ってくださった方は、動物園に関心を持ってくださるでしょうし、その先に支援者になるという可能性、非常に高いと思うわけですね。そういった意味では、両者がウイン・ウインの関係になるんではないかと思うわけですけれども、また、公募債を発行するためには手数料とか費用もかかるわけですが、それは基金が800万円あるわけですから、その一部を使ってもいいのではないかと私は考えます。 公募債に関しての問題もあったりはしますけれども、やはり早く財源を確保して、基本設計を描き、実施設計を描いて、実際工事して100周年を迎えるためには、一つの有力な選択肢ではないかと思うわけですけれども、その辺はいかがでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  産業振興部長。
    ◎産業振興部長(小田中順一君)  2期工事の事業規模をどの程度にするかというのは、先ほど市長答弁で、2億円を超える部分ということで、どこまでやるかということにも係わってきますが、全額を寄附だけで賄うというのは難しいという認識もございます。一定程度の一般財源も入れながら、ふるさと納税や寄附ですとか、クラウドファンディングなどで賄うという予定でおり、市民や企業などに協力を呼び掛けていきます。 ミニ公募債ということでございますが、小諸市もかつて、市民公募債ということを実施したことがあります。そういった資金調達方法につきましても、市民参加による事業という意識の醸成には非常に有効な手段だと受け止めておりますが、結局は元金に利息を付けてお返しするものなので、市の財政的なメリットというのは実はほとんどなくて、買われる方には、利率にもよりますが、資産運用で買われるという方もいらっしゃると考えます。 できれば。それよりは、多くの市民が協力しやすいような一口が少額の寄附の募集、それで、動物園の中に銘板といいますか、何か残るようなものを造ったりとか、クラウドファンディングも、やはり広く市内外の外の皆さんにもご協力いただいて、後々のファンにもつながるということで、そういったことをぜひやっていきたい。また、企業に対しては、例えば動物ごとにスポンサーになっていただいて、この動物の維持管理費も含めて丸抱えしていただくような、少し大口のそういった支援の方法なども、できれば検討していきたいということでございます。 ですので、公募債というのは、あまり今回は考えていないという状況でございます。 ○議長(清水喜久男議員)  神津眞美子議員。 ◆13番(神津眞美子議員)  本当にそういった、いろいろアイデアをお持ちで、集まるといいなと思ってお聞きしたわけですけれども、そういった形で必要な財源が賄えれば、私もそれがベストだと思います。より多くの寄附が集まることを願うわけですけれども、それでも、やはり2億円プラスアルファの財源が必要になってくるといったときに、足りない場合は選択肢の一つで、そんなものもあるよという意味で申し上げておきます。 では、最後になりますけれども、質問事項④2026年に迎える100周年に向けて、道筋をどう考えているかについて再質問いたします。 100周年に向けて魅力的な動物園とするために、支援・応援活動を進めていることを目的として、小諸市動物園を支える市民の会が2年前に発足して活動しています。先ほどの同僚議員の質問にも出てまいりましたけれども、本年7月には、動物園の再整備についての提案書というものを市長宛てに提出されて、その中で、イメージ画の大きな設置看板を付けてほしいだとか、100周年記念誌の発行をしてほしい、また園内の案内の充実、具体的にはガイドの育成だとか解説のプレートの充実なども図ってほしいというような3項目にわたる提案をされています。行政としては、この辺をどのように捉えたのか。 先ほど、一緒にやっていこうと考えているんだというようなご答弁もいただきましたけれども、改めて、看板については、先ほど同僚議員の質問の中にも出てまいりましたので、記念誌の発行だとか園内の案内の充実というこの2点に関しては、どのように捉えているのかお聞きしたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(小田中順一君)  動物園を支える市民の会の皆さんから提案書を頂きまして、市長を含め、私どもも説明を受けながら頂いたわけですが、その後、具体的にどうするか事務レベルでの話合いも持っているところでございます。その中で、記念誌の発行でございますが、私どもも、やはり100周年を迎えるに当たって、そういった記念誌的なものは必要だと理解しております。 ただ、その作成の編集の方法ですとか、どの程度のボリュームのものを作るかというのは、今後まだ課題としているところでございまして、また支える会の皆さんに、どういった場面でご協力いただけるかというのも、今検討というか、一緒に話合いをしているところでございます。 それから、案内の看板の充実ということでございます。これにつきましても、やはりリニューアルに向けて、ある程度統一感を持った看板、説明の表示看板ですとか、そういったものも必要かなと考えておりますので、リニューアルですとか、また、100周年に合わせて検討してまいりたいと考えております。 ○議長(清水喜久男議員)  神津眞美子議員。 ◆13番(神津眞美子議員)  これからも一緒にやっていく意味においては、連絡を密にして話し合っていくというご答弁を聞きましたので、今後また見てまいりたいと思います。 その提案書の本文には、小諸市の基本姿勢として、地域の課題解決に市民と共に協働で取り組みますとあるとおり、まず私たち市民ができる力を結集して、地域の宝である動物園を支え、共に100周年に向かって進んでいきたいと考えております。動物園は、市民にとってもサードプレイスになり得る場所だと思いますというような文章が書かれております。 今ご答弁にもありましたように、市民の会とは懇談もされているようなので、今後の市民の会の活動にも期待したいですし、こうした会の活動を本当に大事にしてほしいと思います。行政が支援して、その間、この会がまた広がっていくでしょうし、市民参画も進んでいくんではないかなと思うわけです。 やはり、小諸市の憲法とも言われる自治基本条例にうたわれている、これから本当にますます必要になるであろう協働のまちづくりを推進していく一つの大きな契機になると思いますので、小諸市民にとってはきっと思い出も深いでしょうし、なじみのある動物園の再整備そのものが関心のある事業ですので、そういった意味で、さらなる尽力を願うわけですが、市長、その辺のご見解をお願いいたします。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  ただいま神津眞美子議員がおっしゃっていただいたこと、全く同感でございます。 一つの市民協働のモデルになるような形で、ちょうど100周年ということで、市民にとっても非常に誇りが持てる一つのものでありますので、そういうことをきっかけに、また市民協働の一つのモデルケースをつくっていきたいと思います。ありがとうございます。 ◆13番(神津眞美子議員)  もう既に5年後に迫った動物園の100周年です。一人でも多くの皆様と一緒に祝えたらいいなと申し上げまして、質問を終わります。 ○議長(清水喜久男議員)  以上で13番、神津眞美子議員の質問を終わります。 お諮りいたします。 この際、議事の都合により暫時休憩したいと思いますが、これにご異議ございませんか。     〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(清水喜久男議員)  ご異議なしと認めます。よって、この際、暫時休憩といたします。 再開時刻は午後2時35分といたします。 △休憩 午後2時25分 △再開 午後2時35分 ○議長(清水喜久男議員)  休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- ○議長(清水喜久男議員)  初めに、総務部長より発言申込みがありましたので、これを許可します。 総務部長。 ◎総務部長(柳澤学君)  よろしくお願いいたします。 先ほど神津眞美子議員の一般質問の中で、私がお答えした部分について、一部間違いがございましたので、訂正をさせていただきたいと思います。 減員になっている分の採用の関係なんですけれども、来年度正職員で採用試験を行って1名を補充するというのは、事務職員のことでございまして、1名減になっている飼育員については、既に面接を行って、会計年度任用職員で採用が決まっておりますので、もうじきそこに配置されるという、そういうことでよろしくお願いします。おわび申し上げて、訂正をさせていただきます。よろしくお願いします。 ○議長(清水喜久男議員)  そのように了解願います。--------------------------------------- △早川聖議員 ○議長(清水喜久男議員)  次に、一括質問一括答弁方式により、10番、早川聖議員の質問を許します。 10番、早川聖議員。     〔10番 早川 聖議員 質問席〕 ◆10番(早川聖議員)  議席番号10番、早川聖です。 通告順に従い質問させていただきます。 件名1、暮らし、事業者支援について。 要旨(1)コロナ禍における経済格差が広がる中での冬季対応についてお聞きします。 コロナ禍の景気後退から、世界的に経済が再開され、一気に需要が拡大し、ガソリン代や灯油の価格がうなぎ登りで暮らしを直撃しています。食べ物が無いことよりも灯油が無いことのほうがひもじい、これは、ある地方の父子家庭の窮状です。父親はけがや持病に苦しみ、息子は脳性麻痺で半身が不自由、年金と生活保護で生活をしていますが、高い灯油代が重くのしかかります。食事は減らしても耐えられるが寒さは我慢できないと。その上、自公政権によって生活保護費は削られ続け、北国の命綱と言われる冬季加算まで大幅に引き下げられて、原油の高騰に加え、国の冷たい仕打ちが困窮者を追い詰め、苦境を広げています。 岸田政権は、米国と歩調を合わせ、蓄えた石油の一部放出を決めました。国家備蓄からは初めて、今手段を尽くすことが当然ですが、石油やガスなどのエネルギー源をいつまで輸入に頼るのか。制御できない原発依存もしかり、ここでも再生可能エネルギーへの転換が急がれます。 そのような中、金子総務大臣が原油価格の高止まりを受けて、灯油購入費助成など特別交付税の措置を講じると表明しました。高齢者、障がい者、生活保護世帯、自営業者の方たちのためにも、とりわけ生活困窮であったり、子どもたちや中小事業者への支援を市が実施すべきではないのでしょうか。 そこで、質問事項①原油・石油製品の高騰に伴い、生活困窮者等への福祉灯油の対応をしてはどうか。 質問事項②原油・石油製品の高騰に伴い、教育施設・福祉施設・中小事業者等へ支援等の対応をしてはどうかについてお尋ねします。 以上で、件名1の総括質問を終わりといたします。 ○議長(清水喜久男議員)  ただいまの質問に対し答弁を求めます。 市長。     〔市長 小泉俊博君 答弁席〕 ◎市長(小泉俊博君)  10番、早川聖議員の質問に対して答弁をいたします。 件名1、暮らし、事業者支援について。 要旨(1)コロナ禍における経済格差が広がる中での冬季対応について。 質問事項①原油・石油製品の高騰に伴い、生活困窮者等へ福祉灯油の対応をしてはどうかについて答弁をいたします。 原油価格高騰の要因としましては、新型コロナワクチン接種が世界的に進んだことにより、経済活動がようやく正常化に向かい始め、企業活動や個人消費の回復等により原油需要が急速に増加したことに対し、主要な産油国においては原油増産に慎重であることから、需給ギャップが生じていると報道されております。 資源エネルギー庁の統計により、長野県内の灯油の店頭平均価格の動向を見ますと、11月時点で18リットルの価格は税込みで1,941円で、昨年同月の比較で35.8%の上昇となっており、事業者や家計の負担は増加していることと認識しております。 国は、コロナ克服・新時代開拓のための経済対策を11月19日に閣議決定をいたしました。その内容には、今般のエネルギー価格高騰への対応として、地方公共団体が行う生活困窮者への灯油購入費等の助成支援に対し、必要な財源措置を講じることが盛り込まれております。 ご質問のコロナ禍における冬季対応として、福祉灯油の対応につきまして、本市といたしましては、暖房用燃料の需要がピークを迎える中、燃料価格が高止まりしている状況であることから、低所得の高齢者世帯、障がい者世帯などに対し、現在、実施に向けて検討しているところであります。 また、国の経済対策では、生活・暮らしへの支援として、今後、住民税非課税世帯や、学生を対象とした10万円の給付や生活困窮者自立支援金の支給も盛り込まれております。これら国の経済対策の効果を見極めつつ、引き続き燃料価格の動向、また地域経済や個人消費の動向を注視し、市民皆様の暮らしの支援を検討してまいります。 次に、質問事項②原油・石油製品の高騰に伴い、教育施設・福祉施設・中小事業者等へ支援等の対応をしてはどうかについて答弁をいたします。 原油・石油製品の高騰に伴い、ご指摘のとおり、市が管理する公共施設における燃料費の支出の増額が見込まれ、大変厳しい運営を強いられるものと危惧しております。現在は、今後の動向等に注視をしているところでございますが、これまでと同様に、経費節減については、引き続き取り組んでいかなければならないものと考えております。 ただし、ご指摘の教育施設や福祉施設など、利用者に支障が生じるほどの無理な節減をするものではございません。必要に応じて必要な予算措置を行い、利用者や児童生徒等に過度の負担が生じることのないよう対応してまいります。 なお、中小事業者など民間事業者への対応につきましては、引き続き動向を注視するとともに、必要に応じた支援等についても、国や県の支援対策等を踏まえ、引き続き検討していくべき課題であると考えております。 件名1については、本席からの答弁は以上となります。 ○議長(清水喜久男議員)  早川聖議員。 ◆10番(早川聖議員)  それでは、順次再質問をいたします。 質問事項①原油・石油製品の高騰に伴い、生活困窮者等への福祉灯油の対応をしてはどうかについてお尋ねします。 市長答弁や、先ほどの神津眞美子議員への答弁にもありましたが、福祉灯油については実施をするということなので、一安心をいたしました。これらの支援制度を実施するに当たり、小諸市については、佐久地域の中でもラストランナー的な、最後のほうの自治体のようなものなので、本当に熟慮した上での実施であると私は思っています。 そういった中において、幾つか具体的な例ということで、独り親世帯、また高齢者世帯、障がい者世帯などについて検討されていると言われてはいるんですけれども、もう少し具体的に話せるような事項がありましたら、差し支えない範囲で回答願いたいと思うんですが。 ○議長(清水喜久男議員)  保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(依田秀幸君)  以前に福祉灯油を当市でも給付したことがございまして、そのときに実施しました対象者等を参考にしまして、今回の対象者をどうするかというのは、現在検討して、詰めているところでございます。 ○議長(清水喜久男議員)  早川聖議員。 ◆10番(早川聖議員)  前回同様並みというというようなことで、一定は理解しました。 あと、一方、給付の仕方とか、また事務的経費のかからない方法であったり、そしてさらに、こういった対象世帯については、なるべく漏れのないように迅速にやっていただきたいと考えていますが、その辺はいかがですか。 ○議長(清水喜久男議員)  保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(依田秀幸君)  おっしゃるとおり、漏れのないように、丁寧に対応していきたいと考えております。よろしくお願いします。 ○議長(清水喜久男議員)  早川聖議員。 ◆10番(早川聖議員)  ぜひ、そのようによろしくお願いいたします。 次に、質問事項②原油・石油製品の高騰に伴い、教育施設・福祉施設・中小事業者等へ支援等の対応をしてはどうかについてお伺いします。 最初に、教育施設関連なんですけれども、先ほど市長答弁もいただいたわけなんですけれども、いろいろとあると思うんですけれども、厳冬期を迎えた場合、やはり当初予算の範囲にとどめることなく、十分に予算を確保していただきたいんですけれども、その辺いかがですか。これ、財政課長かな。 ○議長(清水喜久男議員)  財政課長。 ◎財政課長・施設管理室長(土屋雅志君)  先ほども答弁のありましたとおり、灯油の利用につきましては、利用者にとって支障が無いような形でご利用いただければと思いますので、必要に応じて予算の措置はしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(清水喜久男議員)  早川聖議員。 ◆10番(早川聖議員)  ぜひ学校関係について、子どもたちに、やはり寒い思いをさせないでほしいと思っています。 次ですが、福祉施設についてなんですけれども、先ほども市長から同様の答弁いただいたので、次の中小事業者の支援ですとか、例えば、輸送業者であるこもろ愛のりくんの委託業者を含めた民間タクシーであったり、代行をはじめクリーニング店であったり、また施設園芸をやっている農家さんへの支援とか、そういった対策や検討についてはなされているのかどうかお聞きしたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  産業振興部長。 ◎産業振興部長(小田中順一君)  今回の原油高につきましては、市民生活だけでなく、中小事業者の事業活動にも大きな影響を及ぼしていると認識をしております。 しかしながら、福祉灯油とちょっと中身が違いまして、民間の事業活動というのは、収益活動と裏腹に、こうしたリスクも抱えながら行っているわけで、そこに対して、直ちに公的な支援をするということにはならないと考えます。通常であれば、製品の価格などに転嫁したり、企業努力で乗り切っていただくというのが、まずは基本となると思います。それが難しい場合には、公的支援として既にあります制度融資などを活用していただいて、当面の運転資金を確保していただくということになると思います。 ただし、全国的に事態がより深刻になりまして、国が事業者向けのそういった支援対策などを実施することになった場合には、市もそれを受けて対応することになると思います。 農業ハウスの関係でございますが、小諸市においては、圧倒的に露地栽培が多いという中で、大規模な出荷を目的とするハウス栽培というのは非常に限定的でございまして、そういったところに対しては、個別に相談を受けながら対応していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(清水喜久男議員)  早川聖議員。 ◆10番(早川聖議員)  価格反映といっても、なかなかしづらい業種も当然ありますので、国の動向であったり、また県の動向でもあったり、そのような状況があれば、ぜひ小諸市でも、こういった支援制度についても、ぜひやっていっていただきたいなと思っています。 次に移ります。 件名2、小諸の歴史と文化を大切にした取組について。 要旨(1)文化財等の保存と活用についてお聞きします。 観光面等と連携を取り、積極的な有効活用を図る個人や団体が所有・継承している文化財は、適切に保存・継承・活用等ができるよう、助言、情報提供、標識設置、管理・修理費の補助等の支援を行う。郷土の貴重な歴史的資料や公文書等が散逸しないよう、収集・保存・展示・研究等を一体的に行う体制の充実を図る。ふるさと小諸市を愛し、大切に思う心を育み、歴史的・文化的なお宝や自然のすばらしさを生かしたふるさと学習を進めるとあります。それらの課題を進める上で欠かせないのが、本物を見て触れることができる郷土博物館や公文書館の存在ではないでしょうか。 このことは、過去に何度も質問してきましたが、いまだに改善・進展されていないように思いますので、改めてお伺いいたします。 質問事項①次世代に引き継ぐべき文化財等の保存と活用の推進をしてはどうか。 また、その保存と利活用に欠かせないのが新しい技術であります。 そこで、質問事項②デジタルアーカイブの取組をしてはどうかについてお尋ねします。 以上で、件名2の総括質問を終わりといたします。 ○議長(清水喜久男議員)  ただいまの質問に対し答弁を求めます。 教育長。     〔教育長 山下千鶴子君 答弁席〕 ◎教育長(山下千鶴子君)  議席番号第10番、早川聖議員のご質問にお答えいたします。 件名2、小諸の歴史と文化を大切にした取組について。 要旨(1)文化財等の保存と活用について。 質問事項①次世代に引き継ぐべき文化財等の保存と活用の推進をしてはどうかについてお答えいたします。 文化財を保存し、かつその活用を図ることは、文化財保護の重要な柱であると捉えております。また、文化財の継承に欠かすことができないのが、地域住民の存在です。文化財を通じて、地域住民がふるさとへの理解を深め、文化財継承の担い手として主体的に行動することが、文化財と地域社会の維持・発展には不可欠です。 早川聖議員がおっしゃるように、旧郷土博物館の収蔵品も、本市が誇る貴重な歴史資料であり文化財です。旧郷土博物館は、建物の老朽化や耐震性能不足により、平成21年度より休館し、平成30年3月末で閉館したため、現在は収蔵庫として活用しておりますが、雨漏りも発生していることから、市所有の空き施設を活用すべく、市全体で検討することとしております。 また、旧臨時図書館の一部に平成29年1月に開設した古文書調査室では、小諸市域の歴史史料を将来にわたって保存・活用していくための古文書の調査を進めております。今後も、貴重な古文書の散逸を防ぐために収集及び調査を進めるとともに、目録の作成が済んだ古文書の公開に取り組んでまいります。 なお、旧臨時図書館も、市全体で施設の活用方法を検討することとしておりますので、その検討結果を受けて、古文書館や公文書館としての位置付けを検討してまいりたいと考えております。 続きまして、質問事項②デジタルアーカイブの取組をしてはどうかについてお答えいたします。 小諸市誌は、昭和49年に刊行した考古篇を皮切りに、昭和54年には歴史篇1を、昭和59年には歴史篇2を、昭和61年には自然篇を、平成2年には地方史年表を、平成3年には歴史篇3近代史を、平成4年には小諸城城郭絵図を、そして平成15年に近・現代篇を刊行してまいりました。 初期に刊行した考古篇、歴史篇1及び小諸城城郭絵図は品切れとなっております。これらを除く現在頒布中の市誌の在庫は、少ないもので800部程度、多いもので1,500部程度となっております。 また、市指定無形民俗文化財の中には、担い手の不足や高齢化などにより継承が困難になってきているものもあり、文化財の保存・活用を支える担い手の育成も必要となっております。 ご提案の小諸市誌や無形民俗文化財などのデジタルアーカイブの取組は、小諸市誌では、紙文書であるがゆえの保管場所や劣化の問題をはじめ、品切れや増刷の対応のほか、後に発見された誤りの修正などの面でも有効です。また、無形民俗文化財では、長年の継承により培われた技術やノウハウなどは言葉や文字に表しにくいため、動画や静止画像、様々なデータを蓄積し活用することで、伝統芸能の継承に役立つことが期待できます。 デジタルアーカイブは、文書や映像資料などをデジタル方式で記録し、データベース技術を用いて保存・蓄積することで容易に検索することが可能になり、継続的に活用することができます。地域の歴史文化や伝統芸能などを保存・活用するためには有効であることは間違いありませんが、そのためには多額の経費を必要とすることから、技術的なことを含めて、これから研究してまいりたいと考えております。 本席からの答弁は以上といたします。 ○議長(清水喜久男議員)  早川聖議員、再質問はよろしいですか。 早川聖議員。 ◆10番(早川聖議員)  それでは、順次再質問いたします。 質問事項①次世代に引き継ぐべき文化財等の保存と活用の推進をしてはどうかについてと質問事項②デジタルアーカイブの取組をしてはどうかについては、関連がありますので、よろしくお願いします。また、質問もあちこち飛ぶ場面もありますが、よろしくお願いいたします。 総括答弁で、教育長から非常に前向きな答弁をいただきましたが、さらによりよいものを構築していくためにも、質問を深めていきたいと思います。 郷土博物館についても説明もありましたが、平成5年頃は入館者は17万人を超えていましたが、休館する直前の平成20年度は4万5,000人でした。費用対効果とか不採算とか、利益が出ない、また老朽化といった理由で、前の芹澤市長のときに休館となり、廃館となり、今は収蔵庫となっています。そのときの政治的な判断によるものですが、私は郷土博物館として存続をしてほしかったと思っています。時の流れとともに、いろいろな考え方があると思いますが、市長と教育長にそれぞれ、そのときの政治判断がどうだったのか、簡単に述べてもらえれば、ありがたいと思うんですが。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  すみません、芹澤市長のときの政策判断についてのコメントということですか。 ◆10番(早川聖議員)  そうですね。簡単に。 ◎市長(小泉俊博君)  私が過去の市政に対して、あまりコメントすることはいいことかどうか分かりませんが、少なくとも今言えることは、今置かれた状況の中で最善を尽くすということでございます。それでご理解をいただければと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  早川聖議員。 ◆10番(早川聖議員)  教育長にもお聞きをしたかったんですが、その程度なのかなということが類推されますので、次の質問にいきます。 教育長が先ほど言われたように、現在、旧郷土博物館については収蔵庫になっていると。収蔵品については、昨日も同僚議員の質問にもありましたが、小諸市における宝であると。雨漏りもしている建物が、果たして収蔵庫に適しているのかどうかというのはいろいろとあります。 これ、平成30年の6月議会でもこういった質問をしまして、前小林教育長は、内部でいろいろと展示をしようとか考えたり、そのままにしておくのか、また、ほかの場所に見せるような、よい形で、市民の皆さんが日常的に何か触れられるような文化財として、公にしていくほうがよいといった答弁がありました。 今一番重要なことは、収蔵品は適切な空調の管理はもちろん、台帳を整備して、台帳については一定、目録が作成されているようですけれども、やはり貴重な収蔵品の劣化や滅失の危険から守ることではないのでしょうか。非常に専門性のある重要な業務と考えますが、昨日も同僚議員の質問にもありますけれども、具体的にどんな管理をされているのか、分かる範囲で結構ですので、お願いします。 ○議長(清水喜久男議員)  教育次長。 ◎教育次長(富岡昭吾君)  昨日も申し上げましたとおり、現在、旧郷土博物館に収蔵してあるということでございますが、大雨や積雪の際にも大分、雨漏りが実際しているということで、旧郷土博物館に収蔵してある部分については、雨漏りの可能性のある部分は避けて、雨が当たらないように保存・収蔵しております。また、温度や湿度管理などが必要な甲冑、刀、その他のものにつきましては、小諸高原美術館の収蔵庫、また、一部、小山敬三美術館の収蔵庫でも分散をして、現在保管をしているところでございます。 ○議長(清水喜久男議員)  早川聖議員。 ◆10番(早川聖議員)  管理の状況については、概ね良好なのかなという感じは受け止めたわけなんですけれども、やはり、専門性を持った学芸員の方が教育委員会にいるわけなんですけれども、日常的な業務を見ていましても忙しくて、こういった地味な収蔵品の管理の仕事というのは、どうも後回しになっているのではないのかなという感じがします。 そういった中に、私は大きな落とし穴が2つぐらいあるかなと思いますので、2つの問題を指摘したいと思います。 1つは、予算ですね。前の芹澤市長時代にばっさりと削ってしまったことで、今日に至っていると思います。過去に、こういった中において企画展をやったことで、一時的に来館者が増えたという時代もありました。長期的には、残念ながら利用者を増やすことには至らなかったということです。 例えば、そこに優れた収蔵品ということで、幾つかあるわけなんですが、刀剣であったり甲冑、その中でも、特に赤坊主と言われる、福島正則の麾下、精鋭20騎が着用した、そして、常に戦場で争ったよろいについては、全国唯一無二と言われています。そのこと自体は、この博物館自体の価値を高めています。 日本博物館協会の調査では、公立博物館の66%が収集予算ゼロ、予算がある場合でも、100万円未満がその3分の1を占めています。本当の意味で博物館に文化が蓄積されないのです。小諸市は廃止ですから、残念ながらトップランナーということなんですけれども、もう一つは情報の公開です。 公立博物館の収蔵品は公共の財産ですから、どんな収蔵品があるのかを知る権利が市民にはあります。先ほど、目録化されているというお話は聞きましたけれども、実際のところは、なかなかそういったところにアクセスしない、たどり着けないということです。 けれども、デジタルアーカイブと関連していくと思いますが、インターネットで収蔵品の全容が分かる博物館もあります。そういったところについては、館内で業務用にデータベースを構築し、業界向けに目録を紙の印刷物として発行しているところもありますし、また一方、ウェブ上で公開はしていますけれども、あまり進んでいないようです。 ですから、当面は、旧郷土博物館の閉館中にデータベース化して、あるものからデジタルアーカイブ化し、図書館の蔵書の検索と同じように利用者が検索できるシステムが広がれば、市民等の自主的な学習、また教育や研究への活用が期待できます。まずはそこから、ぜひやっていただきたいと思います。 将来的には、先ほど教育長からも、非常に重要だということも言われましたので、今述べた点を克服した新たな郷土博物館を設置し、広く市民に向けて、小諸市の郷土学習に供する施設にすべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。これは教育長にお聞きします。 ○議長(清水喜久男議員)  教育長。 ◎教育長(山下千鶴子君)  お答えいたします。ありがとうございます。 確かに、実地の勉強というのが何よりでございます。そして、過去に確実に小諸に生きた人々が残した大事な収蔵品でございます。 郷土博物館閉館後も、学校から見学希望があれば、その都度対応しておりますが、児童生徒の安全面を考えれば、耐震性能を備えた他の施設の活用が最善であることは間違いありません。 地域の文化財は、子どもたちが学習する上で、優れた生きた教材であり、今日のふるさと学習において、本物の教材は貴重な資源であります。市全体で、空き施設の有効利用のほか、出前の企画展示とか、いろいろな方法をこれから検討してまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(清水喜久男議員)  早川聖議員。 ◆10番(早川聖議員)  一部の学校で旧郷土博物館を利用されているということがありました。でも、なかなか、実際の話を聞くと、小諸市の子どもたちは、郷土の歴史については、御代田町の浅間縄文ミュージアムであったり、旧望月町の望月歴史民俗資料館等で学んでいるような話も聞いています。こういった少し離れた場所で体験学習してくるのも否定するものではありませんけれども、やはり小諸の子どもたちですので、小諸のふるさとを学ぶには、私はやや不十分なのかなと思っています。 旧郷土博物館も休館して、はや10年が経過をします。小諸市の歴史的な本物の収蔵品等をじかに見ることや触れられない子どもたちが多く育ってきていることは間違いないと言えます。児童生徒が歴史の授業などで活用する副読本、非常に誇れるもので、「こもろヒストリー」を片手に地元の郷土博物館に行けることが、ごく普通に当たり前のようにできる小諸市にしてもらいたいなと思っています。市長に、その辺お聞きしたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  早川議員もご理解いただけているように、今すぐ郷土博物館、新しいものを建ててとか、耐震強度等含めて、雨漏りも含めて、改修ということはなかなか難しいということであります。その中で、ちょうど昨年12月なのか、今年の1月は少なくともあったんですが、高原美術館で、小諸市内から発掘された土器の展示を行いましたよね。あのようにテーマ性を持った企画展を、各、例えば先ほどの赤坊主、戦国時代の例えばお宝を一堂にそこへ集めて、企画展として子どもたちや多くの市民の皆さんに見ていただくというような形で、本物に触れていただくということも、今後可能なのかなとは思っています。 土器や土偶などの展示をあのようにしたときに、一つの今後の在り方だったなということで、大きな示唆をいただいたような気がしていますので、今できる範囲のベストということであれば、例えば大河ドラマで戦国時代のものをやっていて、福島正則が出てくれば、当然そういうところにまたあったりとか、小諸市にそういうお宝あるよというようなことで、その前後の企画展をやったりということもできますし、その時々の状況に応じてやっていければなと思っています。 ○議長(清水喜久男議員)  早川聖議員。 ◆10番(早川聖議員)  そういったことについても、後ほど、また聞こうかなと思っていたんですが、答弁いただきまして、ありがとうございました。 あと、もう一点、郷土の学習ということなんですけれども、11月の紅葉まつりも大盛況ということで、市も大変評価をしていました。また、懐古園で観光ガイドを行う小学生の姿もありました。授業で歴史や名所を学び、テレビ、新聞取材もたくさん集まる中、子どもたちは堂々と懐古園の案内役を務めていました。郷土博物館があれば、さらにそこで学びも進み、磨きもかかったのかなと思っています。 長野市のことなんですけれども、長野市の子どもは、太平洋戦争末期、日本海軍が軍事拠点とするため、長野市安茂里で建設を進めた地下壕の入口で、小学生が堆積した土砂を撤去し整備に係わることで、郷土の歴史に親しみを持つ取組を進めていました。小諸市でもこういう経験が行えればよいと思いますが、教育長、見解をお聞きしたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  教育長。 ◎教育長(山下千鶴子君)  おっしゃるとおりでございます。そのような体験の場があれば、最高に、子どもたちの地元への愛着もさらに深まるかと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  早川聖議員。 ◆10番(早川聖議員)  私もそう思っていますので、いつかそういったことが実現されればよいのかなと思っています。 先ほど市長答弁もありましたけれども、そういったことで、今、出張郷土博物館について伺いますけれども、旧郷土博物館が完全に閉館になったことから、代償措置というか、たった2つのガラスのショーケースで始まったものの、今ではそのガラスショーケース自体が、高濱虚子記念館であったり高原美術館のほうに行ってしまって、休止ということのような状況が続いています。先ほども市長から話もありましたように、昨年の1月、縄文の小諸人の企画展ということで、小諸市内から出土した、石神遺跡であったり氷遺跡から出土した遺物が展示され、これについても、かなり大変評価が高かったと私は思っております。 あわせて、出張郷土博物館の再開と、今市長が言われたように、常設展はなかなか難しいけれども、企画展というようなお話もありました。ぜひ出張郷土博物館については、何らかの形で再開をしていただきたいと思いますが、その点、教育長、いかがでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  教育長。 ◎教育長(山下千鶴子君)  私もそれは大賛成であります。高原美術館に陳列していただいたときも、大変興味深く見させていただきました。 ○議長(清水喜久男議員)  早川聖議員。 ◆10番(早川聖議員)  全く私もそう思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 昨日も同僚の議員から、新小諸ふるさと館といった提案もありました。また、新たに郷土博物館を建てるのは、やはり私も大変だと思います。旧寅さん会館という考えもありますが、そこで、あくまでも仮の話というか、提案ということなんですが、今、学校の再編が現在進められています。必ず空き教室、空き校舎が生まれると思います。そういった校舎の利活用で、郷土博物館の設置をしてはいかがかなと考えます。 ちょうど12月3日付の信毎の記事に、佐久穂町の事例が紹介されていました。旧八千穂中学校を町ふるさと遺産収蔵館として活用するということで、文化財などの活用や将来への継承に力を入れるとして、この12月議会に関連条例を提出したとありました。 将来的に、こういった遊休施設の利活用をしてはどうかと私は考えるんですが、教育長と市長に、それぞれ見解を聞きたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  教育長。 ◎教育長(山下千鶴子君)  今、早川聖議員のおっしゃったことも含めて、市全体で空き施設の有効利用については考えていきたいと思っています。 以上です。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  同じであります。特に小学校の統合による、統合されたほうの残った校舎等の施設の活用の仕方はいろいろ限定的になるかと思いますので、そこら辺の活用の在り方のひとつと捉えて、また検討させていただきたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  早川聖議員。 ◆10番(早川聖議員)  ちょっと先の話になっていくと思いますけれども、ぜひそういったことも含めて、前向きに進めていっていただければ、ありがたいかなと思っています。 またこれも古い記事なんですけれども、10月13日の信毎に、縄文人の雑穀食、国内で初確認の見出しで、縄文人は雑穀を食べていたということで、小諸市の七五三掛遺跡で見つかった複数の縄文人の人骨13点から、約2,500年前の縄文人集団が実際にアワやキビを食べていたことを東京大学総合研究博物館の米田教授らの研究チームが10月1日までに突き止めたということで、まさに貴重な大発見ではないのかなと考えます。 そこで、ちょっと強調したいのが、国内で初の確認です。また、七五三掛遺跡で、こういう見出しで記事が載っていました。私は本当に、驚きと同時に、誇れるものが出土していたのだなということで、改めて感心いたしました。市長と教育長に、感想とか評価があればお聞かせください。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  よく最近やっているというか、もうずっと市長になってから講演で、小諸市のDNAの一つがファーストペンギンであると、初めてのチャレンジをするという意味では、ご先祖さんたちも、縄文時代であったんだけれども、そういう穀類を口にしていたというチャレンジ精神が旺盛だったんだなと思いました。そういうことでございます。 ○議長(清水喜久男議員)  教育長。 ◎教育長(山下千鶴子君)  市内の七五三掛遺跡から出土した人骨が、縄文時代晩期、末頃であったということが、一部であるということが判明したということは、非常に驚きであり、また、今の時代、そういうものが発掘されるということ自体も、すごい研究がされているんだなということを改めて感動しております。大事にしていきたいものであります。 以上です。 ○議長(清水喜久男議員)  早川聖議員。 ◆10番(早川聖議員)  高く評価をしていただいているという感じが伝わってきました。 この七五三掛遺跡は、1994年5月にセメント用の砂利の採取中に作業員が頭蓋骨を見付け、小諸警察署に届けたことがきっかけで発見されたということで、署員が掘り返すと、洞窟に複数の人骨があった、縄文人の風習的抜歯が認められ、遺跡だと分かったことが発端のようですが、残念ながらこれ、市の非公認の遺跡です。発見から30年近くが経過しますけれども、そこは七五三掛城跡という形では、遺跡の詳細分布図に記載はされてはいるんですけれども、七五三掛遺跡としての記載が無いので、私はそういったところに対して、少なくとも重複的な記載をしていただき、場合によっては地権者とも相談をしていただき、少なくとも市の指定史跡にすべきではないのかなと考えるんですけれども、その辺いかがでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  教育長。 ◎教育長(山下千鶴子君)  今、早川聖議員がおっしゃったとおり、人骨が発見された場所は七五三掛城跡の一部に位置しておりまして、既に埋蔵文化財包蔵地になっております。開発行為には、文化財保護法に基づく届出が必要ですが、さらに七五三掛遺跡、これは仮称ですが、として網掛けをしたり、出土した人骨の文化財指定等については、県教育委員会に現在相談しております。 ○議長(清水喜久男議員)  早川聖議員。 ◆10番(早川聖議員)  非常に前に進めているということも理解できました。こういった、現在も一部洞窟らしきものが残っているようなので、これ以上損壊が進まないように、また周辺も調査もしていただき、史跡になればいいのかなと考えます。 次に、古文書調査室についてお尋ねします。 古文書の保存及び調査研究については、先ほども答弁ありましたけれども、平成25年度から休館をしていた旧郷土博物館を事務所として、いろんな形で作業が進められています。郷土の貴重な歴史史料である市内の古文書が散逸をしないように収集・整理・展示・保管・調査研究を一体的に行っています。一部展示コーナーが設けられていますので、こういった古文書の整理作業が行われている古文書調査室をより発展をさせ、将来的には郷土博物館の再開と併せた形で、できればお隣の東御市で行われている古文書館を設置し、将来的には条例化をし、現在条例化されていないので、ぜひ将来的には格上げすることも必要かなと思っておりますので、ぜひそのあたりも検討していただきたいと思うんですが、その点はいかがでしょうか。 ○議長(清水喜久男議員)  教育長。 ◎教育長(山下千鶴子君)  旧臨時図書館跡は、書架をそのまま利用できますので、一部を暫定的に古文書調査室として、今現在は活用しておりますが、市街地という好立地を生かした活用方法等、市全体で協議する必要があると考えております。 以上です。 ○議長(清水喜久男議員)  早川聖議員。 ◆10番(早川聖議員)  いつかは郷土博物館、私は進めてほしいと思います。 次に、小諸市誌ですけれども、市誌とは、小諸市の歴史を書き留めた事実を記した文書、記録であり、いわゆる小諸市のバイブルと言っても過言ではないと思います。 市のホームページを開けると、市のプロフィールの真っ先にあるのも小諸市誌です。この市誌は、最後に出版されてから、教育長の説明もありましたように20年近くになること、またそれと、やはり時代とともに補筆訂正し、更新を改訂することは必要だと考えます。 この市誌については、先ほど教育長からありましたように、全8篇で構成されています。その中には品切れになったものもあるということで、特に記述に関しては、本当に当時とすれば、市誌編さん委員を中心に、その当時の英知を最大限結集して編さんされたことには、私は大変意義深いものがあり、本当に敬意を表しています。 それでも、やはり時代とともに新たな発見があったりする中で、内容に誤りがあれば訂正する必要があります。そのままにしておくと、間違った情報が事実のように伝承されることになると思います。こういった状況を放置することはよくないと思います。今後どのように進めていくのか、何か道筋があれば、お願いしたいと思うんですけれども。 ○議長(清水喜久男議員)  教育長。 ◎教育長(山下千鶴子君)  おっしゃるとおりで、確かに、過去は精いっぱい研究して記述したものと思われますが、現在、様々に間違い等が発見されて、修正が必要であります。早川聖議員がデジタル化というようなお話を提案してくださいましたが、これから、どのぐらいお金がかかるか試算しつつ、時間はかかるかと思いますが、考えていくことになるかと思っております。 以上です。 ○議長(清水喜久男議員)  早川聖議員。 ◆10番(早川聖議員)  時間はかかると思いますけれども、なるべく早く着手をしていただければ、ありがたいのかなと思っています。 市のホームページの市のプロフィールには市誌が掲載され、そこを開けると、こう書いてありました。「小諸の歴史や文化が記述されています。ぜひお買い求めいただき、郷土学習の手引きとしていただきたいと思います。」とありました。私は、ちょっと手引としては、ふさわしくない内容になってきているのかなという感じもしますが、市長どう感じますか。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  先ほど来出ているように、記載されているものが古くなってしまったり、間違いがあったり、どうしてもそういうものがありますので、それをまた現代的に、今の時点での修正、加除筆ですかね、必要だとは思います。 ただ、どういう形で、こういう市誌というのを冊子にしていくのか。おっしゃるように、アーカイブ化というか、デジタル的なものとして記録として残していくのか、そういった検討というのは、今後やっていかなければいけないのかなと思っています。 ○議長(清水喜久男議員)  早川聖議員。 ◆10番(早川聖議員)  ぜひよろしくお願いしたいと思います。せめてホームページに書かれている文言というか文章については、若干言い回しを少し変えていただくとなれば、また開けた方にとっては大変親切なのかなと思います。 次に、デジタルアーカイブに関して、その役割と特徴について述べたいと思います。 文字・図表・画像・映像・音声などの多様な情報を統合して扱うことができ、保存や複製しても劣化しないことが挙げられ、様々な分野を横断した関連情報の連携・共有も可能となり、ネットワーク技術を使って、時間や場所に制約をされず、情報やコンテンツのアクセスも容易に行えます。こうしたデジタルデータのメリットや特徴を生かしたデジタルアーカイブで、先ほど来出ています小諸市のバイブルでもある小諸市誌については、製本・印刷するのではなく、やはりデジタル化し、その都度、追記・修正を加えられるようにしていくことが必要かなと思います。先ほども時間、お金の話もありましたけれども、ぜひこれらについても前向きに検討を進めていってほしいと思います。 ちなみに、日本博物館協会の調査では、こういった資料目録を作成している博物館は全体の6割弱程度で、目録情報の公開までしている館はその1割程度で、さらにジャパンサーチや、文化遺産オンラインであったり、美術情報システムであったり、サイエンスミュージアムネットなど外部のデータベースシステムに提供している館となると、その割合は1割を切っているということです。目録情報の公開は、まだまだ始まったばかりだということです。 一方、デジタル化の利点の一つは資料の画像化にあります。資料をデジタル画像にすることは、収集・保存活動の助けとなると同時に、資料をこれまでとは違った形で公開することにつながっています。調査では、館内の端末や館のホームページ等を使った資料の画像情報の公開について、全体の4分の1の館が公開しているといった回答をしていることから、この博物館界のデジタル化の流れは今後速まることがあれ、遅くなることは無いと考えられますと述べています。 このことから、デジタルアーカイブの取組を、郷土博物館が閉館をしている間だからこそ、私は今からしっかり準備をし、実施してもらえればありがたいなと思っているんですが、再度教育長からお願いします。 ○議長(清水喜久男議員)  教育長。
    ◎教育長(山下千鶴子君)  おっしゃるとおりでございます。保管場所のことも一つありますし、劣化の問題、それから、先ほどの間違い訂正等追記もできますし、それから無形民俗文化財などは、今高齢化、そして継承する若者たちが減っているということで、これもぜひデジタル化しておくことが必要だなとは思っております。 ○議長(清水喜久男議員)  早川聖議員。 ◆10番(早川聖議員)  非常にありがとうございますというか、前向きな答弁ありがとうございます。 アーカイブとは、やはり過去の歴史を残すものだけではなく、今を残すことがデジタルアーカイブの大きな役割だとも言われています。今あるものが今後も継続をして残っていくことは限りがありません。今をデジタルアーカイブ化していくことが将来の財産となっていきます。また、今を残すことは、震災や自然災害の復興にも役立つことが重要視されていますが、市長の答弁をもう一度お願いしたいと思います。 ○議長(清水喜久男議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  全くそのとおりでございます。 ○議長(清水喜久男議員)  早川聖議員。 ◆10番(早川聖議員)  ぜひよろしくお願いいたします。 時間余っていますけれども、最後になっていきます。 最後ですが、市の総合計画や教育大綱にあるように、かけがえのない文化財を保存・継承し、有効に活用しますとの方針の目的をしっかりと達成していただき、小諸の代名詞でもある歴史と文化の香る高原の城下町と言えるよう、さらに文化財行政を前に進めていただくことを期待し、質問を終わりといたします。 ○議長(清水喜久男議員)  以上で10番、早川聖議員の質問を終わります。 これで一般質問を終結いたします。 お諮りいたします。 この際、議事の都合により暫時休憩したいと思いますが、これにご異議ございませんか。     〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(清水喜久男議員)  ご異議なしと認めます。よって、この際、暫時休憩といたします。 再開時刻は午後3時40分といたします。 △休憩 午後3時30分 △再開 午後3時40分 ○議長(清水喜久男議員)  休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △議案第109号、議案第110号の一括上程、説明 ○議長(清水喜久男議員)  本日、市長から追加議案2件が提出されております。 追加議案の取扱いについては、議会運営委員会でご協議願っておりますことから、議案第109号及び議案第110号を本日上程いたしますので、ご了承願います。 お諮りいたします。 ただいま、本日上程することとした議案のうち議案第109号については、議会運営委員会でご了承をいただいておりますので、本日提案理由の説明の後、所管の常任委員会へ付託し、委員会の審査終了後にご審議を願い、本日議決の運びにしたいと思います。これにご異議ございませんか。     〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(清水喜久男議員)  ご異議なしと認めます。よって、議案第109号は本日審議することに決しました。 それでは、日程第3、議案の提案理由の説明に入ります。 議案第109号 令和3年度小諸市一般会計補正予算(第11号)及び議案第110号 令和3年度小諸市一般会計補正予算(第12号)を議題とし、提案理由の説明を願います。 総務部長。     〔総務部長 柳澤 学君 答弁席〕 ◎総務部長(柳澤学君)  議案第109号 令和3年度小諸市一般会計補正予算(第11号)についてご説明を申し上げます。 議案綴の109-1ページをお願いいたします。 本案は、既定の歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ3億1,000万円を追加し、歳入歳出予算の総額を203億6,100万円と定めるものでございます。 本案は、国の新型コロナウイルス感染症対策における経済対策を盛り込んだ令和3年度補正予算により実施される子育て世帯への臨時特別給付金(先行給付金)5万円分の給付に要する費用で、年内に給付が必要なことから、本日追加提案し、即決議題として審議をお願いするものでございます。 初めに、109-6ページの歳入についてご説明を申し上げます。 款15国庫支出金は、子育て世帯への臨時特別給付金(先行給付金)分に対する国からの補助金を計上するものでございます。 続きまして、109-7ページの歳出についてご説明申し上げます。 款3民生費、項3児童福祉費、目1児童福祉総務費は、子育て世帯等臨時特別支援事業に係る経費で、扶助費として児童手当を受給する18歳未満の約6,120人に対する5万円の臨時特別交付金(先行給付金)総額3億600万円のほか、システム改修委託料等、給付事務に必要な経費を計上するものでございます。 以上、概要を申し上げましたが、よろしくご審議の上、ご決議賜りますようお願い申し上げます。 続きまして、議案第110号 令和3年度小諸市一般会計補正予算(第12号)についてご説明を申し上げます。 議案綴の110-1ページをお願いいたします。 本案は、既定の歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ3,000万円を追加し、歳入歳出予算の総額を203億9,100万円と定めるものでございます。 本案は、まちなか社会実験を民間事業者との協働・連携により実施することから、当該事業に要する費用について追加提案するものでございます。 初めに、110-6ページの歳入についてご説明を申し上げます。 款13分担金及び負担金は、まちなか社会実験調査業務に係る民間事業者の分担金を計上するものでございます。 続きまして、110-7ページの歳出についてご説明申し上げます。 款8土木費、項3都市計画費、目3街路事業費は、中心拠点形成促進事業として実施するまちなか社会実験に要する調査等委託料を計上するものでございます。 以上、概要を申し上げましたが、よろしくご審議の上、ご決議賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(清水喜久男議員)  以上で提案理由の説明を終わりました。 お諮りいたします。 議案の質疑の前に休憩を取るのが例でありますが、このまま会議を続行したいと思います。これにご異議ございませんか。     〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(清水喜久男議員)  ご異議なしと認めます。よって、このまま会議を続行いたします。--------------------------------------- △議案の質疑について ○議長(清水喜久男議員)  日程第4、議案の質疑に入ります。 定例会初日に提案理由の説明のあった議案について、質疑通告はありませんでしたので、扱いについては議会運営委員会でご協議願っておりますので、これを省略いたします。 次に、先ほど提案理由の説明のあった議案のうち、本日議決の運びとしたい議案第109号についての質疑はこの後の委員会審査で行うため省略し、議案第110号に対する質疑を議題といたします。 議案第110号 令和3年度小諸市一般会計補正予算(第12号)に対し、ご質疑ありませんか。     〔「なし」の声あり〕 ○議長(清水喜久男議員)  なければ、議案の質疑を終結といたします。--------------------------------------- △議案・請願等の付託について ○議長(清水喜久男議員)  次に、日程第5、議案・請願等の付託については、議会運営委員会においてご協議願っておりますので、お手元に配付してあります付託案件一覧表のとおり所管の常任委員会へ付託いたしますので、ご了承願います。 お諮りいたします。 この際、ただいま付託いたしました議案のうち、本日議決の運びとしたい議案第109号の審査のため、暫時休憩いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。     〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(清水喜久男議員)  ご異議なしと認めます。よって、この際、議案審査のため暫時休憩いたします。 付託いたしました議案につきましては、休憩中に委員会審査を開催し、ご審議を願い、審査が終わり次第、常任委員長は審査の結果を議長まで報告願います。 なお、再開時刻は予鈴をもってお知らせいたします。 △休憩 午後3時48分 △再開 午後4時43分 ○議長(清水喜久男議員)  休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △議案第109号の委員長報告、採決 ○議長(清水喜久男議員)  日程第6、付託案件の審査報告に入ります。 議案第109号 令和3年度小諸市一般会計補正予算(第11号)を議題とし、委員長の報告を願います。 予算決算委員長。     〔予算決算委員長 神津眞美子議員 登壇〕 ◆予算決算委員長(神津眞美子議員)  議案第109号 令和3年度小諸市一般会計補正予算(第11号)の審査の経過並びに結果をご報告申し上げます。 本委員会では、先ほど委員会を開催し、説明員の出席を求め、関係書類に基づき、付託された議案の審査を行いました。 報告の中では、委員から出された質疑、意見と所管課の答弁の内容について、その主なものを申し上げます。 厚生課の審査では、委員より、案内チラシには高校生という表記となっているが、高校生相当年齢が対象ということでよいかとの質疑があり、高校生相当年齢までが対象となるので、通知による案内は誤解のないように対応したいとの答弁がありました。 なお、委員間討議において、本議案と関連する残りの5万円相当額については、国の動向を見極めた上で、クーポンにするのか、現金給付にするのか、議会としても要望を検討したほうがよいという意見がありました。 本委員会は、審査の結果、原案のとおり可決すべきものと決しました。 ○議長(清水喜久男議員)  ただいまの議案第109号 令和3年度小諸市一般会計補正予算(第11号)に対する委員長の報告は原案可決であります。 本案は委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。     〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(清水喜久男議員)  ご異議なしと認めます。よって、本案は委員長報告のとおり可決されました。 ただいま、議案第109号 令和3年度小諸市一般会計補正予算(第11号)が議決となりましたが、本議案及び関連する議案第101号 令和3年度小諸市一般会計補正予算(第10号)に関し、関係する字句、数字等の整理を要するものにつきましては、計数整理を行う必要があります。 お諮りいたします。 議案第109号及び議案第101号中の計数整理につきましては、会議規則第43条の規定に基づき、議長に一任いただきたいと思いますが、これにご異議ございませんか。     〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(清水喜久男議員)  ご異議なしと認め、議長において計数整理を行うことに決しました。 ただいまより、両議案の計数整理の内容に関する資料を配付しますので、しばらくお待ちください。     〔資料配付〕 ○議長(清水喜久男議員)  ただいまお手元に配付いたしました資料のとおり、補正予算の番号について、議案第109号の第11号となっているものを第10号に、議案第101号の第10号となっているものを第11号に整理し、あわせて、両補正予算の補正前の額及び計の欄に所用の計数整理を行い、整合させることといたします。 なお、今後、議案第101号の審議につきましては、変更後の計数をもって進めますので、ご留意願います。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(清水喜久男議員)  以上で本日の日程は全部終了いたしました。 本日はこれにて散会といたします。 大変お疲れさまでした。 △散会 午後4時50分...